いよいよ明日から!国公立大前期2次試験

2010年2月24日 水曜日

いよいよ明日25日(木)より、国公立大前期2次試験が始まります!今年の確定志願者数などが発表されています。全体の志願者数と倍率、国立大・公立大別の倍率、今年人気が高い系統の倍率について簡単に表にまとめています。

2010年度国公立大前期2次試験 志願動向

確定志願者数が前年度から1万4255人増えており、全体の倍率は過去最低だった昨年度の4.8倍を上回る4.9倍になっています。データにはあらわれていませんが、不況の影響で自宅を出て下宿することが経済的に難しくなっている受験生が多いようです。わざわざ下宿までして都会の大学に行かず、家から通える地元の大学が良いという受験生が増えたせいで、東大をはじめとする、特に都会にある有名国公立大での倍率については昨年並みかダウンになっているところがあるようです。

国立大・公立大それぞれに分けて倍率を見てみますと、公立大の倍率の高さと昨年からの増え幅が大きいことがわかります。

国公立大は「学費が安い」ということがあり、不況真っただ中の今年は早い段階から志願者が多い状態でした。ただ、「国公立大」とひとくくりに言っても、東大・京大のようにレベル・知名度とも最高峰の「最難関国立大」もあれば、地方にあるごく小規模な「ローカル公立大」まで、その差は非常に大きいです。

大ざっぱな言い方をしますと、入試科目1つとっても公立大よりも国立大の方が要求される科目数が多く、レベルも「国立大>公立大」となっている傾向にあります。

また、公立大は地元の受験生を限定とした推薦入試制度を設けていたり、地元受験者に入学金を安くするなどの「地元優遇」を積極的に行っています。

入試科目が少ない、レベルも手ごろ、学費が安くなる、とここまでそろえば、国立大よりも公立大に人気が集まるのは当然ではないでしょうか。

さて、今年人気が高い系統として「薬・看護系」と「教員養成系」の2つをご紹介しています。これら2系統の共通点は「資格に直結する系統」という点です。この不況の中で大学卒業後の就職を少しでも有利に進めるためには「資格を持っておくこと」あるいは「資格を取れば就ける仕事を狙うこと」が一番だ、と受験生が考えている、ということです。

明日からの国公立大前期2次試験に向けて勉強の最終チェックも大切ですが、遅刻や忘れ物など不必要な失敗をせず、「平常心」を保つことで自分の力を100%出し切ることにも注意を払ってほしいと思います。具体的には・・・

・受験票の準備
・持っていくものの準備(大学によって持ち込み可能なものが異なります!)
・寒さ・暑さ対策(座る席によって極端に寒い・暑いところがあるかも!)
・自宅~受験会場までの交通機関・所要時間の確認(余裕をもって会場に到着するように!)
・起床時間の確認

あともう一つ、大切なことを。

・4月にその大学の学生として生活している自分の姿を想像するなど、常にポジティブになる

今までやってきたこと、そして自分自身が持っている力を信じて試験に臨んできてください。