龍谷大 2010年度入試結果と政策学部新設

2010年6月29日 火曜日

2011年に政策学部を新設する予定になっている龍谷大が、この度高校・予備校・塾対象に説明会を実施されました。

まずは2010年度入試の結果についてご紹介いたします。

以下は、公募・一般・センター利用の3つの入試における志願者・合格者数及び増減を表したものです。

龍谷大 志願・合格者数と増減

公募推薦入試の部分だけを赤字にしています。公募推薦では志願者が約12%減少した一方で、合格者数を12%増やしており、かなり広い門の入試だったことが想像されます。

その一方で、一般入試では志願者・合格者ともにほぼ同じ割合で減少していることから、難易度の大きな変動はなかったでしょう。志願者が減った理由としては、今年から一般Bの「センター併用方式」を廃止したので受験機会が減ったから、です。

公募推薦では志願者減少にもかかわらず合格者数が増加、一般では逆に合格者数が減少、という2つのことから、「公募推薦入試では少々レベルが下がっても学生確保を優先するためにたくさん合格を打ち、逆に一般はレベルを保つために合格者数は増やさない」という方針だったのかな、と考えています。

また、センター利用型入試では大きく志願者が増えていますが、こちらの原因としては「センター利用中期」を新設したから、ということがあります。志願者の増え幅に対して合格者の増え幅は押さえられている点も注目です。こちらもある程度「レベル維持」に動いたのでしょう。センター利用型入試で最も多かったのが「理工学部で国公立大と併願する層」だった、ということから、そこそこ上位の受験生が集まったことがわかります。

さて、来年は政策学部が新設されます。なお、学科は政策学科のみとなっています。関関同立は10年ほど前から設置を進めてきたこの系統なので、かなりの出遅れ感があることは否定できません。

しかし、この政策学部での学びの特徴として面白いものが一つあります。同時に設置される大学院「政策学研究科」で4年生から一部の大学院科目の履修が認められるという点(一定の条件を満たす必要あり)がそれです。

学内推薦入学で併設の大学院へ進学した場合は、その単位を大学院の単位に読み替える「早期履修制度」を準備。これによって1年で大学院卒業が可能、となっています。

来年度である2011年度入試における変更点をいくつかご紹介いたします。

①定員を473名増やし、4350名とする。
②センター利用型入試の受験料を値下げ、1出願15,000円→10,000円へ。
③一般Aで文系学部選択科目の「政治経済」が3日間すべてで受験可能に。ただし、一般Bでは選択できない。

龍谷大では以下の日程でオープンキャンパスが実施されます。皆さん一度足を運んでみてください。

龍谷大 オープンキャンパス