同志社大 現状と今後の動き

2010年7月27日 火曜日

同志社大が高校・予備校・塾対象に説明会を開催くださいました。説明会では同志社大の「現在」と「未来」を非常に分かりやすい形でご説明いただきました。

現在同志社大では、今出川Cは文系学部を集めて1~4年次通してここ一ヵ所で学べるよう、また京田辺Cは理系と文理融合系学部をまとめるなど、キャンパスを整備している真っ最中です。

最近、積極的に新しい学部を作っていることは今の同志社大を語る上で欠かせない話題でしょう。近年は、生命医科学部やスポーツ健康科学部といった医学分野に一歩足を踏み入れた学部を設置しておられます。今後は、といいますと、今年~2013年にかけて、こちらのエントリー「同志社大学・関西外国語大学 新設学部と共通点」でご紹介した「グローバル・コミュニケーション学部」の設置や、国際的な地域理解能力を持つ人物の育成を目指す学部の新設、同志社国際学院(初等部と国際部)といった国際系の分野に注力されていくことになっています。

さて、この同志社大なのですが、大学の理念はもちろんのこと、本当に様々な所に校祖「新島襄」の名前や考え方が登場します。その最たる例が、全学部共通の教養教育科目の中に「同志社の理念・新島の考え」について扱う「同志社科目群」というものがある、という点です。これらの授業は神学部の先生方が授業をご担当されているそうですが、内容としては「大学の成り立ち」や教育理念のひとつである「キリスト教」についてが中心となるそうです。

ご存じのとおり、同志社大は近畿地区だけでなく、日本を代表する私立大の1つです。同志社大を含む日本を代表する私立大の多くがR&Iによる格付けを得ています。それによりますと、同志社大は7年連続で「AA+」という、21段階で上から2番目という大変高い評価をキープしています。その理由として「歴史の長さ」「関西の私大で入試難易度が一番高い」「財政運営の堅実さ」「09年度にグローバル30に採択された」ことが挙げられています。

2011年度に新しく設置される「グローバル・コミュニケーション学部」についても少しふれておきましょう。6月末、無事設置届出が受理されたことを受けて正式な設置が確定しています。こちらのエントリー「同志社大学・関西外国語大学 新設学部と共通点」でもご紹介したとおり、この学部には英・中・日の3コースが設置され、4年間を京田辺Cで学びます。

この学部のキャッチコピーは「世界に通じる対話力」。「通じる」は「言葉が通じる」の他に「世界へつながる」といった意味も含んでいるそうです。

2011年度入試における変更点を以下にまとめています。

①文化情報学部でセンター利用B方式を新たに導入
②文学部・心理学部でAO入試を廃止
③文学部英文学科で公募制推薦を、心理学部で自己推薦を導入

③についてはこちらのエントリー「同志社大 文学部英文学科で公募制推薦入試開始」で詳しくご紹介していますので、合わせてお読みください。

最後に、現在高校2年生の皆さんが大学入試を迎える2012年度入試から変更される点についてご紹介しておきます。

2012年度入試より、全学部日程(文系)で現代社会が廃止されることが決まっています。なお、今年の入試である2010年度入試において現代社会を選択したのは受験生全体の3%、ということでかなり低い選択率だったようです。それほど影響は大きくないと思いますが、高校2年生の方は知っておきましょう。