城南学園中高 幅広く進路を実現する

2010年9月16日 木曜日

城南学園中高の塾対象説明会に参加してきました。

城南学園中高 外観

中学校こそ単一コースですが、高校は「特進アドバンス(2011年新設)」「特進」「幼児教育・福祉」「進学選択」と非常に多様なコースを設置しています。

それに加え、近畿大との「21世紀教育連携パートナーシップ協定」がこの7月に結ばれました。この協定なのですが、城南学園中高HPによりますと「単に推薦枠を拡大するのではなく、大学の施設、人的資源を活用し城南学園の教育力の向上を図るとともに、生徒に早期に大学入学の心構えを作らせ、大学生として活躍できる人材を育成することを目的としています」とのことです。

これによって近畿大への特別進学が認められるわけですが、枠が利用できるコースは特進アドバンス・特進・進学選択の3コースに限定されるようなので、ご注意ください。

さて、ここからは高校に設置されているコースについて少しずつご紹介していきます。

進学選択コースですが、このコースからの四大進学者はほとんどが指定校推薦で、ということだそうです。指定校推薦枠としては関大4名・近大7名などがあります。また、同コースからの就職希望者は16%で、この就職難の折に90%以上の内定率を得たとのことでした。また、このコースでは入学後「医療・看護(7限体制)」「英語英文(7限体制)」「生活文化(城南短大 現代生活学科に直結)」の3エリアに分かれ、生徒自身の進路希望に対応した授業内容をチョイスできます。

幼児教育・福祉コースは、併設されている大阪総合保育大・城南女子短期大への内部進学特別推薦制度があり、短大の教員による専門科目の授業を展開するなど、併設校の資源をフル活用した教育内容である点が特徴です。

ちなみに、併設大である大阪総合保育大の1期生が今春卒業しており、就職希望者全員が内定を得ています。ちなみに、就職を希望しなかった者は1名のみです。地方出身者には地元で就職してもらえるように支援するなど、サポートは万全です。2006年に開学したこの大学は、「幼・保・小」の連携がとれる教育が可能な人材育成を目指し、保育士・幼稚園教諭1種・小学校教諭1種の3資格を同時に取得できるカリキュラムを設定するという特徴を持った、日本初の保育系私立単科大学として人気を集めています。そういった教育内容が高く支持されており、開校以来5年間一度も定員割れをおこしておらず、今春のオープンキャンパスも800名が来場するという盛況ぶりとなっています。

生徒による発表①

説明会の途中に、幼児教育・福祉コースの生徒さんたちによる作品の発表がありました。

展示室

展示室②

また、説明会後に校舎をご案内いただいたのですが、同コースに過去在籍されていた生徒さん達が作成したという作品がたくさん展示されていました。

話をコースの話題に戻しますと、来年春より特進アドバンスを新設することが発表されました。これまで特進コースを「特進Advanceチーム」「特進Standardチーム」という習熟度分けを内々で行っていましたが、前者をコースへ昇格させた形となります。理系希望者が増加しているそうなので、それに対応すべく理数の授業時間を増やす予定となっています。

中学校についても少し触れておきましょう。

7年前に中学教育内容をリニューアルした際の入学生が今春卒業しましたが、大阪大・大阪府立大への現役合格を果たしています。

その秘密は、7限授業・週6日制・夏季休みは2週間とすることで授業時間を多めに確保していること、反復集中講座・少人数分割授業・8限目の講習・個別添削指導といった取り組みで学力アップを確実なものとする、というものです。

また、知的好奇心を喚起する取り組みとして近大(生物理工学部)や京都産業大の天体観測施設などを見学する活動も行われています。

こういった取り組みの結果、城南学園中全体の五ツ木模試平均偏差値が大体52~3となっている上、城南学園中全体の成績上位半分の平均偏差値が60にまで到達している、という状況です。

勉強面では大阪大へ現役合格者を出すという実績を出し、一方では幼児教育・福祉コースに代表されるような進路実現のためのスキルをつけさせる教育内容を実践されたりと、幅広い進路実現が可能な城南学園中高の様子でした。