早稲田摂陵中高 3年目を迎えるにあたって

2010年9月29日 水曜日

早稲田摂陵中高の塾対象説明会に行ってきました。

早稲田摂陵中高 説明会会場

「早稲田」の名がついて2回の入試を経ていますが、系属校になって初めての入試である2009年度入試は非常に厳しかったのは記憶に新しいところです。2010年度入試では中高共に入学者が増えました。3年目の入試を迎える来年度はどうなるでしょうか?

2011年度入試に関する情報です。まずは、中学入試から。

2010年度は「α:一般型 β:全国型」とし、入試日程で2つのコースを分けて募集する形としましたが、2011年度入試では全入試日程でα・βの両コースを募集する形となります。α・βで合格に必要となるレベルが異なる上、早稲田大への内部進学枠が異なる(α 10名、β 30名)ので注意が必要です。

また、国算各150点、理社各75点の傾斜配点に変更されています。

3科4科選択型入試(事前出願型)で実施されます。4科で受験しても3科判定はしてもらえませんので、その点も注意が必要です。

続いて高校入試についてです。

中学入試と同様に、3教科国数英は各120点、理社は各70点の傾斜配点に変更(吹奏楽コースは対象外)されています。

来年度は普通科Aと普通科Bという名称で募集されますが、早稲田大への進学枠は普通科Aで10名、普通科Bで30名となっています。当然、AとBでは入学時に必要と思われるレベルが異なりますので、ご注意ください。

さて、早稲田摂陵中高では生徒の学力アップのための取り組みとして「学習支援センター」を代表的な設備として挙げられています。この施設では生徒たちの成績を一元管理したり、5科目の教員が常駐しての質問受付、教育機関講師による個別指導など自学自習のサポートが行われています。

また、小テストを毎朝実施⇒その日の午前中に採点・分析・データ管理⇒放課後学習 という流れで学習を進めています。

高2時点で文系・理系に分けられますが、理科と社会の授業時間数が異なりますが、数学については文理とも同じ時間数を確保しており、幅広い学びをさせるような仕組みになっているのも特徴です。

施設面での特徴としては、図書館が独立した建物(図書「室」ではない)で、蔵書数は3万冊ある、という点が挙げられます。

高校には吹奏楽コースもありますので、そちらも簡単にご紹介しておきましょう。

女子のみ30名の募集と、少人数体制での教育内容となっています。目玉となるのは、オーケストラなどで活躍している方に時々お越しいただき、指導を受けることが出来る、という点ではないでしょうか。

今回の説明会でも実際に様子をビデオで拝見させてもらいましたが、イタリア・スペイン・フランスなど海外にも演奏に出ており、音楽を通して地域・世界交流を行うことを積極的に行われています。

気になる吹奏楽コースの入試ですが、英国2科+実技(楽器演奏か視唄)+面接で、楽器経験が無くても構わない、ということだそうですが、3年間吹奏楽中心の生活になることが予想されますので、あらかじめ説明会などで実際に学校の先生から詳しくお話を聞かせてもらうことをオススメします。

早稲田の名がついて以来、次の入試で3回目となります。中高とも「完成年度」を迎える2011年度入試に向けて、先生方の気合いを感じた説明会でした。