相愛中高 仏教教育と音楽があふれる学び舎

2010年10月4日 月曜日

相愛中高の塾対象説明会がありました。

相愛中高 外観

本町駅で降り、C階段④号出口を上がってすぐにあるという、駅からのアクセス面ではこれ以上駅に近い学校は他にないだろうという上、本町駅は地下鉄 御堂筋線・中央線・四ツ橋線の各線が駅を設けていますので、あらゆる地域からアクセス可能な点もまた他校にない魅力です。

説明会会場

説明会会場の様子は上の写真のとおりですが、仏教精神に基づく教育に取り組んでいる様子が学校の随所に表れていました。

礼拝の様子

音楽科高3生の演奏

先生方による発表の前に、中3生による礼拝(らいはい)の様子(上の写真)と音楽科高3生による演奏(下の写真)を拝見しました。

特に音楽科の生徒さん達の演奏は高校生の演奏と思えないほど非常にレベルが高いもので、鳥肌が立つような感覚を覚えました。これをお読みの皆さんにお聞かせできないのが残念です。

さて、説明会で発表された内容を順にご紹介してまいります。

まずは中学校についてです。

特進コースは高校の特進コースへ接続し、最終的には国公立・難関私立大を目指すコースです。

進学コースは高校の進学コースへ接続し、礼儀作法・茶道・着付け・華道・筝曲・書道といった日本の伝統文化習得に取り組みつつ、大学へは指定校推薦枠で進学するものとなっています。

音楽科進学コースは大阪府下で唯一の専門コースとなっており、希望者には放課後に専攻実技指導があります。音楽コース向けの専門授業は当然設置されているのですが、それ以外でも学校全体で音楽に関する取り組みが多く行われているのが特徴です。

公立中との違いとして、「女子教育のプロ」「仏教を尊び、日常生活の中に心の教育を位置づける」「音楽の専門授業がある」「30名前後の少人数クラス」などを挙げておられました。

2011年度中学入試についての情報です。

今年プレテスト(2回)を初実施、その前後に合計8回の対策講座を設け、受験準備をしていないが急きょ相愛中を受験したいという受験生に対し効果的に対策ポイントを伝える、という機会としています。非常に画期的なイベントです。

続いて高校についてです。

特進コースは5教科中心のカリキュラム、週37限、高3で文系・理系に分けて国公立・難関私立大への合格を目指すコースです。

進学コースは指定校推薦枠での大学進学がメインとなっています。1学年の在籍数60~70名に対して100名以上分の指定校枠があるようで、その中では特に龍谷大の20名分の提携校枠があるのが特徴です。ただ、指定校推薦で設けられている諸々の基準を満たす生徒がいないなど、残念ながら指定校枠を使い切れていない所も一部ではあるそうです。

音楽科はあらゆる音楽ジャンルを用意しており、週34コマ中11~13コマが音楽の専門学科内容となっています。特にバイオリンの指導に自信がある様子でした。

全校規模の取り組みとしては、放課後に音楽技術・語学力・伝統文化に関する7つの教養講座を開講している、というものがあります。現在は130名が受講しているそうです。

また、相愛大のリソースを使って保護者対象のクッキング教室を開くなど、在籍生に対するものだけにとどまらない取り組みも行っておられます。

昨年半ばより他校から相愛中高に現校長の牧本英男先生が移ってこられ、中学入試でのプレテスト実施開始に代表されるように、改革路線を歩みつつある相愛中高。120年の伝統、仏教教育、女子教育のプロ、高度な音楽科を擁する学校、という様々な面を活かして今後どのような動きを見せるのか?に注目です。