城星学園中高 今春の中学入学者数を受けて・・・

2010年10月14日 木曜日

城星学園中高の塾対象説明会に参加してきました。

城星学園中高 外観

最寄り駅は地下鉄長堀鶴見緑地線 玉造駅で、駅から歩いて約5分で到着します。JR 玉造駅からも10分程度で歩いて来ることが出来ます。

会場の様子

上の写真は会場の様子ですが、この写真を撮ったあと10分ぐらいすると、城星学園中高の様子を知りたいという塾の先生方で会場が満席になりました。

校長先生のご挨拶では、女子校が減りつつある昨今を引き合いに出し、「女子教育ではなく『女子校教育』を実践していくのがこの学校の使命」とはっきりと発言されていました。

しかし、昨年2009年度は中学入学者数が63名だったところ、今春の中学入学者数は44名と低迷したことをきっかけとして「変えてはいけない所」と「変えるべき所」を改めて考えられたそうです。

変えてはいけない点としては、やはり「女子校教育」という点をあげておられ、変えるべき点としては「大学合格実績」であるととらえ、この点を改善すべく先生方全員のベクトルを同じ方向へ向けて今後ご努力されていくそうです。

確かに、今春の主な大学の合格実績は国公立大1名、上智大1名、関関同立8名というもので、卒業生103名ということを差し引いても寂しさが感じられる結果ではあります。

また、今後の改善点として、これまで特別進学と総合進学の差、あるいは違いが明確でなかった部分も見直し、特進の在籍生を対象として「特進特別講座」を開講するなど、各コースのの差別化を図っていく方針であることも語っておられました。

細かい部分では、これまでも活用してきた「家庭学習の記録ノート」を更に発展させた「下敷き学習」をいうものも新たに導入し、生徒の勉強を継続・習慣化・自立したものに導きつつ、生徒・保護者・教師のコミュニケーションツールとしても使用できるものとして機能させ始めています。

城星学園中高はここ数年いろいろな方面で改革を進めておられます。6年前には学校再建の為に全校規模のアンケート調査を実施し、「学校行事」「学習意欲」「学力の向上」などのソフト面での評価・満足度をお調べになられました。その結果が納得のいくものではなかったことから、その後4年かけて全体の状況を改善されてきています。また、昨年の塾対象説明会では、大手予備校による「授業評価」を開始して「興味・関心を持たせられない授業」、つまりは次につなげられない授業をなくしていくように注力している、という発表がありました。

このように、絶えずいろいろな取り組みをしておられます。

城星学園中高 制服

2011年度入試についての情報です。

高校入試において、「部活動優遇措置」というものが導入されます。これは、中学校時の活動成績・実績に関しては特に問わず、入学後真面目にクラブ活動に励むことが条件とされる入試形態です。対象となる受験生は入試判定時に優遇を受けることが出来ます。

優遇対象となるクラブは以下の通りです。

文化部:吹奏楽部、聖歌隊(合唱部)
運動部:剣道部、ソフトボール部、バスケットボール部、バレーボール部、硬式テニス部

入学後にケガなどの事情があってクラブを辞めた場合でも、学校を辞める必要があったりといったペナルティは一切ない、とのことですから、将来も安心して城星学園高に在籍できます。

今春の中学入学者数の少なさをきっかけにして再度自校の長所・短所を見つめなおし、いろいろな選択肢を出した中から上記のような答え(改革点)を出されたわけですが、今後この学校改革がどのように実を結ぶのでしょうか。

少人数規模、キリスト教を基盤とした全人間教育、何よりも今や少なくなってしまった女子校のメリットを活かし、今後も頑張ってほしいと思います。