洛南高等学校附属中 学歴以上に大切なものを身につける

2010年12月29日 水曜日

洛南高等学校附属中の保護者対象説明会に参加してきました。

洛南中高 外観

ご覧のとおり、新しくきれいな校舎が印象的です。洛南高は今年創立48年目、その附属となる中学校は26年目を迎えられています。共学化5年、この春からは6クラス体制となっています。

説明会会場

説明会はご覧のとおり満員でした。女子生徒の姿を多く見かけましたが、募集定員240名のうち女子は50名程度までしか入学できないことになっています。女子生徒におかれましては、例年通り厳しい戦いとなることが予想されます。

仏教の精神にのっとり、心の教育を行っているのが洛南高等学校附属中の大きな特徴です。具体的には、「社会の一隅を照らす」人材を世間へ送り出すことを主眼に置き、品性・礼節・人格・向上心を備えた若者の育成に注力されています。

特に、毎月21日の「御影供(みえく)」と呼ばれる弘法大師の月命日では、校長先生の講話を聴いたり、通常授業を中止して一日かけて自分自身と向き合う時間が設けられたりしています。

この点が他の「進学校」と言われている学校と大きく異なる点ではないでしょうか。

ただし、この行事に対して「授業が遅れる」といった保護者や生徒から指摘がされているようですが、「授業よりも大事な教育をやっている」とお答えになり、ご理解いただいているそうです。

洛南中 制服

洛南高等学校附属中では「わかっているのに出来ない」ということに対して徹底的な指導を行っておられ、「わかると出来るは別物」というスタンスで普段の生活から(これは実際に学校の先生が説明の中で言われていた言葉ですが)口うるさくご指導にされている、ということです。

勉強面はあくまで「生活の一部分」と捉え、生活面での「わかると出来るは別」を徹底しさえすればおのずと成績が伸びる、とお考えになられている様子です。

東京大・京都大、国公立大医学部医学科に通す学校、として全国的な知名度を誇る学校へと成長しました。しかし、洛南高等学校附属中では「東大・京大・医学部へ入るためだけに6年間頑張って下さい」と言っている学校ではないことが、この説明会でよくわかりました。

学歴以上に大切なものを身につけるような教育を実践する。しかし、一方では京都大合格者数全国1位をキープし続けるような高い水準を守り続ける。洛南高等学校附属中の真髄を知ることができた説明会でした。

さて、今回のエントリーが今年最後となります。1年間ご愛顧ありがとうございました。来年も早々に記事をアップしていく予定にしています。

皆さま良いお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いいたします。

nimanmei