前向きな考えを持って進路を選ぶ

2011年1月4日 火曜日

2011年になり、初めてのエントリーとなります。今年も「開成教育グループ 入試対策課ブログ 学校選びの道しるべ」をどうぞよろしくお願いします。

さて、新年最初の話題ですが、今受験に向けて頑張っている皆さん、これから進路を決めていこうとしている方々、すべての人に読んでほしい「進路選びの際のポイント」をご紹介します。

昨年の秋以降、いろいろな学校の説明会などにお邪魔してきましたが、その中のある学校の説明会で校長先生がご紹介下さいました数字を基にして、進路・職業選びに必要となる力をご紹介しましょう。

65.8%

一体何を表す数字なのでしょうか?

これは、日本の高校生のうち「自分をダメな人間だと思う」と思っている子の割合だそうです。

対して、中国の高校生たちのそれは「12.7%」ということだそうです。一般的に言いますと、他の国の方々と比較しても日本人は「奥ゆかしい」といいますか、遠慮がちな国民ですから、こういう調査をされると数字が高めに出るんだろうなぁ、とは思うのですが、それを差し引いたにしても圧倒的に日本の高校生の方が「自分自身をよく思えていない」ことが分かります。

これからの進路を選ぶ高校生たちがこういう状況というのは、あまり良くないものだと考えます。

進学であっても、就職であっても、将来の進路を選ぶ時には「自分にはどういう能力があるのか?」ということも含めて、「自分はどういう人間なのか?」ということを正確に把握しておかないと、現実の自分の姿と合致しない進路を選択してしまい、将来大きな問題を引き起こしてしまう可能性が出てきます。

例えば他の人から「面白いことをたくさん言う人だね」と言われると「自分って面白い人なのかー」という気持ちが大きくなり、これまで以上に普段の生活で面白いことを言う事を意識し始め、それ以外の行動も積極的になった、ということを経験された方もいるかもしれません。

逆に、例えば一生懸命勉強したのにテストで点数が取れず、親や先生から「ダメだなー」なんて言われると、「自分はダメなヤツなんだ」という気持ちが膨れ上がってきて、勉強が嫌いになるだけでなく、他のことも自信がなくなって積極的に行動できなくなる、ということを経験されたこともあるかもしれません。

どんな些細なことでもいいので「前向きな気持ち」を持ちつづけることが、いずれ他の面にも良い影響を与えるということがよく起こるのです。そのまた逆もありえる、ということもありますが・・・。

「将来○○みたいな仕事がしたい」
「○○の研究がしたい」
「○○大学に行きたい」

若い皆さんたちのことです。将来、いろいろな夢や希望が出てくるでしょう。その度ごとに「自分は○○が得意(好き)だし、もっと頑張ればきっと夢はかなう!」と信じ、前向きに行動するように心がけて下さい。

自分という人間がどういう人間であるかということを正確に把握しつつ、前向きな気持ちを持って行動できれば、正確な進路が選べるようになるでしょう。

今年1年、ぜひ「常に前向きな気持ちを持ち続ける」ことを意識しながら生活してみてください。