大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果②

2011年1月27日 木曜日

大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果①」に続くエントリーとなります。2011年1月21日に新聞発表された、「大阪府 第2回進路希望調査結果」に関して詳しくお伝えしているシリーズです。

2回目となる今回は、私立高各校の人気動向を詳しくご紹介することで、前回ご紹介した私立高の状況をもう少し深く掘り下げます。

私立高の全体的な状況については前回のエントリーをお読みになって下さい。

さて、私立高各校が専願・併願それぞれで何人希望者を集めているのか、を以下の表3つにまとめています。昨年の同時期に行われた調査からの増減とも合わせて表記しています(それぞれクリックすると拡大します)。

まずは、男子校と女子校についてです。

私立男子校・女子校

50名以上増えた部分を黄色くして目立つようにしています。

男子校では興国高が、女子校では大阪成蹊女子高が100名以上専願者を増やし、勢いの違いを見せつけています。また、好文学園女子高は専願・併願ともに大きく増加しており、合計で100名強の増加となっています。堺女子高も専願者を大きく増やしており、相変わらずの人気となっています。

次は共学校です。学校数が多いので、2枚に分けています。

私立共学校①

私立共学校②

1枚目の表を見てみますと、4月から共学校として再スタートをきることになっている上宮高の状況が一際目を引きます。昨年同時期の調査結果と比べると、希望者数が専願で3.5倍・併願で3.3倍も昨年から増えており、合計で3.4倍の希望者を集めています。

・・・まさに「一人勝ち状態」です。

その他にも専願希望者を増やしている学校が多い事に気づきます。男子校・女子校と少し状況が違い、共学校には多く希望者が集まっている印象です。

2枚目の表を見てみましょう。専願・併願ともに大きく希望者を増やしているのが、常翔啓光学園高・阪南大学高・桃山学院高です。特に桃山学院高は併願でも多く希望者を増やしています。公立トップ校の併願先として認知されている同校です。「桃山学院高合格⇒成績的に足りなくても文理学科をチャレンジ、文理学科が不合格なら桃山学院高に行く」という受験生が多くいるのではないか、と予想しています。

これらの他にも、100人規模で専願希望者を増やしている学校がたくさんあります。

「私立高無償化の適用幅の拡大」が私立高の専願率を押し上げたり併願希望者を増やしたりと、確実に良い影響を与えていることがわかりますが、男子校・女子校と共学校とではその恩恵の大きさがこれほどまでに違う、ということが浮き彫りになっています。

次回以降2回のエントリーに分けて、公立高に関する状況をご紹介していきたいと思います。来年4月から新設される「文理学科」10校それぞれの現時点での倍率も明らかになっています。ぜひお見逃しなく!