中学生を準備する! 新中1進学説明会 開催

2011年1月17日 月曜日

4月から中学生になる皆さんは、新しく始まる中学生活について「新しい友達作るぞ!」「どんなクラブに入ろうかな」といった楽しみに思える部分もあれば、「英語が新しく始まるし、算数も『数学』って名前が変わるし、勉強って難しくなるのかな?」という不安もあるなど、期待と不安がごちゃごちゃになっているのではないでしょうか。

まだ入学を迎えるまで少し時間があるこの時期に、一度中学生活についての知識を整理しておくと、この先スムーズな準備や中学生活のスタートをきることが出来ます。

開成教育セミナーの各教室では、この春中学校に入学されるお子さんをお持ちの保護者の方を対象とした「新中1進学説明会」を開催いたします。詳しいことは次の画像でご紹介しています。

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中学生を準備する!新中1進学説明会

新中1 進学説明会

日時:2011年1月22日(土) 10時半~
場所:開成教育セミナー 各教室
対象:新中1のお子様をお持ちの保護者
申込:0120-04-1232 で受付

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特に来年2011年度に中学に入学される皆さんは、新学習指導要領の先行実施(移行期間)とされている学年ですので、学習内容が増加しています。前もって準備をされておくことを強くオススメいたします。

当日は「小学校と中学校との大きな違い」「学習面での注意点」「最新の高校入試情報」などをご紹介させていただく予定です。

ぜひご参加下さい。

受験生の皆さん 完全燃焼を!

2011年1月14日 金曜日

いよいよ、明日15日(土)は中学入試の統一解禁日ならびに大学入試センター試験の初日を迎えます。

開成教育グループ 入試対策課の毎年の恒例行事となっている北野天満宮へのお参りですが、今年も行ってまいりました。

北野天満宮①

北野天満宮②

受験生の皆さんがこれまで蓄えてきた力をすべて出し切れますように。

絵馬

2011年1月吉日 北野天満宮にて

アスリートに学べ! 勝ちたい時に聴く「勝ち歌」

2011年1月13日 木曜日

以前のエントリー「受験生はこれを聞いて頑張れ!受験応援ソング」は非常に好評のようで、当ブログ開設1年での人気記事ランキングで7位に入っただけでなく、12月のアクセス状況でもかなり上位にランクインしているなど、長い人気となっています。

その続編、というわけでもないのですが、今回は以前ミュージックステーションにて紹介されていた、勝ちたい時に聴く「勝ち歌」をご紹介したいと思います。

この調査は、放送当時に行われていたサッカーワールドカップに関連して「サッカー日本代表を応援する」という企画のもと、「アスリートが勝ちたい時に聴く歌」を「勝ち歌」として紹介していたものです。

アスリートそれぞれのお名前と、挙げられたアーティスト・曲は以下の通りです。

フィギュアスケート 浅田真央選手
浜崎あゆみ「NEXT LEVEL」

プロ野球 楽天イーグルス 田中将大選手
ゆず「栄光の架橋」

カーリング 本橋麻里選手
嵐「Happiness」

プロゴルフ 上田桃子選手
加藤ミリヤ「このままずっと朝まで」

サッカー日本代表 長友佑都選手
EXILE「Someday」

サッカー日本代表 松井大輔選手
今井翼「BACKBORN」

サッカー日本代表 中村俊輔選手
ポルノグラフィティ「愛が呼ぶほうへ」

「勝ち歌」と一言で言っても、テンションを上げるようなノリノリの曲を選ぶ人もいれば、心を静かに落ち着かせるようなおとなしい曲を選んだ人もいて、その選手の個性が選曲にも出ているなぁ、と思います。

受験生の皆さんも、普段聴いている曲とはまた違った気分になれると思いますので、勉強の合間にこういった曲もぜひ聴いてほしいと思います。

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主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向④

2011年1月12日 水曜日

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向②
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向③

に続くエントリーとなります。今年主要私立大で繰り広げられた公募推薦入試の志願者数や合格者数の増減などのデータを基にして、来る一般入試での「狙い目学部」や「要注意学部」を見つけ出すこのシリーズ。今回は同志社女子大・京都女子大の2大学について、情報をご紹介したいと思います。

まずは同志社女子大です。

ここ数年、長い間続いている不況とそれに伴う厳しい就職状況を受けて、受験生たちの間では「資格が取れる学問系統」が人気となっています。

同志社女子大では生活科学部の中にある食物栄養科学科 管理栄養士専攻を卒業すれば「管理栄養士」の国家試験受験資格を得ることができ、人気を博しています。

実はこの管理栄養士専攻ですが、全国的に見ても非常に高い合格実績を残しています。

この春に同志社女子大 生活科学部 食物栄養科学科 管理栄養士専攻を卒業した85名のうち、84名が管理栄養士試験を受験、82名が合格しています。全受験者の合格率が 32.2%となっている中で同志社女子大出身者の合格率は97.6%ということで、全国の管理栄養士養成施設(新卒)で4位という好成績となりました。

前述の「資格志向」に加えこの高い合格率も相まって、今年の同志社女子大の公募推薦入試では生活科学部 食物栄養科学科 管理栄養士専攻は非常に人気が高かったようです。一般入試でも高い倍率や合格最低点のアップが予想されるところですから、受験予定の方は万全の対策をもって受験に臨みましょう。

さて、この同志社女子大 生活科学部 食物栄養学科には管理栄養士受験資格を得ることが出来るこの「管理栄養士専攻」とは別に「食物科学専攻」というものもあります。こちらは管理栄養士受験資格を得ることが出来ない専攻、ということで例年は管理栄養士専攻と比べて倍率・難易度ともに手ごろに収まっているのですが、今年の公募推薦入試に関しては随分と人気になっているようです。大学の先生方も「資格が取れないのにどうして人気になっているのか、説明出来ない」ということでした。

同志社女子大では他に、1年間の留学が義務づけられている学芸学部 国際教養学科も人気が高いようです。

逆に人気が無くて「狙い目」と判断できる学部・学科としては、表象文化学部 日本語日本文学科が挙げられます。

続いて、京都女子大の情報です。

京都女子大は来年春に法学部を新設する予定になっています。「女子大初の法学部」ということで、どのような人気になっているのかが非常に気になる所ですが、公募推薦入試20名募集のところ、193名の受験者数が集まったようです。人気としては「そこそこだった」と言えます。

対して合格者数は85名ということでしたので、2.3倍ということになりました。発達教育学部や家政学部のような高倍率にならずほっとした受験生も多かったのではないでしょうか。

家政学部 食物栄養学科の受験者が増えています。今年から入試科目を変えたのが受験者数の増加につながったようです。これまでは「食物・栄養に関するテスト」ということで、家庭科的な内容の入試科目だったところ、今年からそれに加えて「生物」「化学」の3つのうちいずれか1つを選択する、という形に変更されました。これによってグッと受験しやすい形になった、というのが受験者数増加の要因のようです。

文学部と現代社会学部については少々人気が低いようです。特に、文学部は定員が増えたにも関わらず受験者数が減っていますが、これは昨年の公募推薦入試で大きく受験者数が増えたのを見た今年の受験生が「倍率が高くなりそうだから」ということで嫌ったから、と分析できます。

次回のエントリーでは、佛教大の公募推薦入試データを詳しくご紹介したいと思います。

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大阪府進路希望調査 私立専願率アップ・文理学科2.57倍!

2011年1月11日 火曜日

昨年末のお話ですが、12月28日付新聞各紙に大阪府公立中学校長会が12月27日に発表した今春の公立中卒業見込みの進路希望調査(12月8日現在)が掲載されていました。

以下、各紙で報道された中から主要な部分を列挙し、大阪府の2011年度高校入試の今後の成り行きについて考えてみたいと思います。今回報道された内容で、大きなポイントとなるのは以下の3点です。

①私立高を第1希望とする「専願」の割合が16.14%と昨年から2.8ポイント増、5年ぶりの増加
②公立高の学科別では普通科が1.08倍で、昨年の1.16倍からダウン
③公立高トップ10校に新設される「文理学科」(各校定員160人)全体の競争倍率が2.57倍

これまでの状況や今後の展望など、①~③それぞれについて見ていきたいと思います。

まずは①「私立専願率がアップ」ということについてです。

長引く不況の影響で学費が高い私立高よりも公立高を選ぶ考えが受験生の間で高くなったため、特にこの5年間私立専願率は減少する一方でした。しかし、今春から導入されている私立高校授業料の支援策が浸透したのと、大阪府が来年度から対象となる年収を、現在の350万未満から610万未満に拡大する方針を打ち出しています。これが実現すれば、私立高に通う生徒の約7割がカバーされる試算となっています。

この事が受験生・その保護者に広まり、私立専願率を押し上げているようです。今回の調査結果は2006年度の集計結果であった16.96%の水準に戻りつつある、ということですから、この支援策の効果は絶大です。

続いて、②「普通科の志望動向」についてです。

今回の調査は「第一志望のみが集計対象」となっています。よって、私立高・公立高問わず「1校しか志望校として挙げることが出来ない」ことになっています。よって、文理学科に希望者が集まった結果、普通科の志願者が減ったように見えているだけです。

文理学科の試験日は前期である一方で普通科は後期ですから、文理学科が不合格となった場合はたいてい後期で普通科を受験することになります。よって、結果的には普通科の志願者が今よりも増えることになりますので、最終的には倍率は上がるでしょう。

最後に、大注目の③「文理学科の志望動向」についてはどうでしょうか。

進学指導特色校、通称「グローバルリーダーズハイスクール」の10校に新設される文理学科の定員は合計1600人。対して、今回は4106人が希望したようです。

10校それぞれの倍率が公開されていないのでこれは「予想」ですが、10校すべてが同じような倍率になっている、とは考えにくいところです。おそらく、一部の高校は相当高い倍率となっている一方、比較的手ごろな倍率で収まっている高校があるなど、10校間での格差がきっとあるでしょう。今後の動向が気になります。

上記の3つ以外では、主な学科の倍率も公表されていますので、ご紹介しておきたいと思います。

美術科 2.63倍
体育科 1.91倍
理数科 1.77倍
演劇科 2.58倍
総合科学科 1.75倍
食物文化科 3.95倍
府教育センター付属高校 0.9倍

金光八尾中高 進学校の仲間入り その秘訣は?

2011年1月7日 金曜日

金光八尾中高の校舎内にお邪魔する機会がありましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

金光八尾中高 外観

近鉄大阪線 高安駅から歩いて10分程度で着きます。途中の道沿いには細い川が流れており、魚が泳ぐ姿を見ながらの登下校となります。

金光八尾中高では近年大きな改革を進められています。まず、中学校を特進Ⅰ・特進Ⅱというコース編成にされて今年で3年目を迎えております。また、高校においては京阪神を中心とした難関国公立大に照準を合わせて授業を展開するS特進を来春より新設されます。

このS特進については「金光八尾高 新コース「S特進」誕生へ」でもご紹介しています。

このS特進の新設により、高校はS特進・特進・総合進学の3コース制となります。3コースの共通点としては「週35時間の授業」がありますが、講習についてはコースによって課される中身が異なります。

S特進:週7時間の必修講習
特進:週3時間の必修講習と週4時間の選択講習
総合進学:週3時間の必修講習

校舎内①

その必修講習の時間の多さにも驚きますが、上の写真にもありますとおり、高3生は何と9限まで勉強されているようです!非常に熱心です。

その結果として、国公立大の合格者数が今春61名(浪人2名含む)となり、卒業生265名に対する占有率は22.3%(現役生ベース)となりました。実に4人に1人の割合で国公立大に進学した、という形です。

この進学実績が評価されたのでしょうか、先日の週刊朝日(2010年11月9日発売号)にも「選ばれる私学 関西名門校 共学校編」で関西大倉中高や雲雀丘学園中高などと並んで金光八尾中高の紹介されました。進学校として仲間入りした証拠、と考えても良い事例ではありますが、実は金光八尾中高の魅力はこの「徹底的な学習指導と、その先の進学実績」だけではないのです。

校舎内②

校舎内③

上の2枚の写真のように、校舎内の壁という壁に、そして少し余裕があるスペースがあればそこに机を置くなどして、とにかく生徒が制作した絵・彫刻などが所狭しと並べられています。さながら美術館のような雰囲気です。

金光八尾高の総合進学コース生を対象とし、2年次から「美術コース」が1クラス分編成されます。普通科でありながら専門的な美術の勉強が出来るという点と、私立大文系学部の受験に対応したカリキュラムになっている、というのがコースの大きな特徴となっています。

何とこの美術コース、大阪私学美術展 学校優秀賞を17年連続して受賞、という輝かしい実績を持っています。上の写真でもお分かりでしょうけども、非常に本格的な作品群ですので、受賞もうなづけます。

また、写真は掲載出来ませんが、授業の様子も拝見しました。中高問わず、どの学年・教科の授業を覗いて見てもシーンと静まりかえった、生徒全員が集中している授業が展開されていました。

生徒たちに「しっかりと授業を聞く」という習慣がついているということもあるのでしょうけれども、そういった良い素養を活かすも殺すも教師次第、という面があります。その点において、金光八尾中高の先生方は生徒全員が静かに授業を受けたくなるような「魅力ある授業」を展開されているのだろう、とそう確信しました。

これこそが、金光八尾中高が進学校へと変貌を遂げた最大の秘密なのではないでしょうか。

「入学した生徒たちの成績がどんどん伸びている」ことについてはいろいろなメディアで報じられているとおりですが、そういった事実を頭に入れた後であのようなどの学年・クラスの授業を覗いてもしっかりと授業を聞いている様子を拝見しましたので、より一層金光八尾中高の進学実績の凄さについての説得力が増した、そんな印象です。

学力・大学進学についてもそうですし、美術分野の力についてもそうですが、生徒が持つ夢を実現させるためにありとあらゆるサポートをされています。大阪の中心部からやや離れた八尾という土地に、堅実に生徒たちに力をつけさせ続けている学校があることを、ぜひ皆さんもお知りおき下さい。

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2012年度入試以降で中学受験を目指す皆さんへ

2011年1月6日 木曜日

現在小学校6年生の皆さんにおかれましては、すでに行われている岡山中や土佐塾中といった「県外入試」を皮切りにして、15日(土)の統一解禁日をもって中学入試が本格化してまいります。開成教育グループ 各教室では、中学受験生たちが文字通り「最後の追い込み」に日々熱心に取り組んでいます。

そんな小6生の状況ですが、同時に各教室では次年度以降に中学入試をお迎えになる生徒たちへの準備も進めています。

1月10日(月・祝)に、開成教育グループ 中学受験コース「開成ベガ」各教室において、中学入試を目指す皆さんに向けた説明会を実施致します。

この説明会では、中学入試の基礎的なことがらが分かる「手引き」や、私立中の情報が一冊に網羅された開成教育グループ制作の「中学入試資料集」、開成ベガの仕組みや授業時間割、といった資料を配布しつつ、中学入試と開成ベガについて皆さんにお知りいただく機会としています。

詳しくは、以下の画像に記載されている通りです(画像をクリックすると拡大します)。

開成ベガ 新年度説明会1

昨年末には「今冬のボーナスが3年ぶりに増えている」ことや、細かいところでは住信SBIネット銀行の調査による「今冬あげるお年玉の総額の平均が2万2040円と、前年調査の1万7999円より4000円ほどアップした」という話など、景気の底打ちの兆しを示すような話題が続いています。

実は、中学入試の世界でもその兆しが徐々に見えてきています。とある中学受験塾では、中学入試の準備学年として位置づけられている小学校3年生のクラスがここ数年の中で一番集まっている、という話があります。

「我が子が中学入試を迎える年には景気は回復しているだろうから、今は少々しんどくても中学入試の準備を今から始めておくべき」とお考えのご家庭がどうやら多いようです。

難関中学を目指すには早くから準備を進めておく必要があります。よって、今現在の状況ではなく、お子さんが受験を迎える年のことを先読みした上で準備にとりかかる・進めていく必要があります。

現在小2~5生のお子さんをお持ちのご家庭で・・・

「中学入試に向けてどこなイイ塾ないかな?」と、塾をお探しの方はもちろん、
「ウチの子にも中学入試をさせてみてもいいかな・・・」と、漠然とお考えになっている方も、
「中学入試ってどんなものなの?」と、全く分からない方も、

皆さんぜひお越しください。開成ベガで一緒に中学入試に向けて頑張りませんか?

開成教育グループ 中学受験部門「開成ベガ」 詳しくはこちらから!

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主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向③

2011年1月5日 水曜日

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向②

に続くエントリーです。各私立大の今年の公募推薦入試結果を基にした「狙い目学部」「要注意学部」をご紹介しているシリーズですが、今回は近畿大の状況についてご紹介したいと思います。

こちらのエントリー「近畿大 入試結果と建築学部(新設)情報」でもご紹介しました通り、近畿大は2010年度入試で10万人を超える受験者を集めるなど、大変人気を博しました。

2011年度入試でもこの人気は続いているのか?新設される予定の建築学部の人気傾向はどのようになっているのか?大変気になることがたくさんあります。そこで、今回はより詳しく近畿大の状況について分析します。

まず、今年の公募推薦入試の受験・合格者数の状況について表にまとめました(クリックすると拡大します)。

近畿大 2011年度公募推薦入試状況

左側半分が文系学部と短期大学部について、右側半分が理系学部について、それぞれ志願者数と合格者数を掲載しています。昨年の公募推薦入試のデータと、それと今年のものとを比較しての対前年比も合わせて掲載し、昨年からの増減がしっかりとわかるようにしています。

来春新設される建築学部の部分を黄色くしています。この学部は、これまで理工学部内に建築学科として存在していたこともありますので、昨年の公募推薦入試のデータと比較することが可能です。

学科から学部へ「昇格」したことにより、公募推薦入試の志願者数が206%、つまり2倍に膨れ上がっています。その反面、合格者数は昨年の約1.5倍に留まっていますので、その結果として倍率が上昇しています。この傾向は一般入試でも続くことが見込まれ、建築学部志願の皆さんは相当苦しい戦いになることが予想されます。

赤い色がついている学部として、文系の文芸学部と理系の理工学部があります。この2学部の共通点は「志願者が去年より増えたにもかかわらず、合格者数が去年よりも減らされている」ところです。つまり、倍率が大幅に上昇して合格しにくくなっているところになります。

緑の色がついている総合社会と産業理工の2学部は、先ほどの文芸と理工とは反対に「志願者数が減ったのに、合格者数が去年よりも増えている」ということで、倍率が大きく下がったことを示しています。

特にこの春新設されたばかりの総合社会学部は、去年の公募推薦入試では大変な人気となりましたので、今年は高い倍率になることを恐れた受験生たちによって敬遠されたようです。今回の公募推薦入試の志願者数を見て、大学側も「今年は早くから合格者を多くだしておいて入学者を確保しておかないと」と考えたのでしょうか、昨年の約1.3倍の合格者数が出されています。

何も色はつけていませんが、大きく人気を下げているのが法学部です。「主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向②」でもご紹介しましたが、法学部関連の話題は最近良いものがありません。不況の時こそ「資格志向」ということで真っ先に法学部が狙われるのですが、これまでご紹介した摂南大・京都産業大に続いて近畿大でも不人気となっています。

近畿大の法学部は志願者が減っている上に合格者も絞り込まれていますが、志願者の減りの方が厳しい状況ですから、倍率的には少し緩くなったようです。このまま行くと一般入試でも例年よりも入りやすくなると思われますので、狙い目であると言っていいでしょう。

さて、次回のエントリーでは主要女子大の状況についてご紹介したいと思います。

前向きな考えを持って進路を選ぶ

2011年1月4日 火曜日

2011年になり、初めてのエントリーとなります。今年も「開成教育グループ 入試対策課ブログ 学校選びの道しるべ」をどうぞよろしくお願いします。

さて、新年最初の話題ですが、今受験に向けて頑張っている皆さん、これから進路を決めていこうとしている方々、すべての人に読んでほしい「進路選びの際のポイント」をご紹介します。

昨年の秋以降、いろいろな学校の説明会などにお邪魔してきましたが、その中のある学校の説明会で校長先生がご紹介下さいました数字を基にして、進路・職業選びに必要となる力をご紹介しましょう。

65.8%

一体何を表す数字なのでしょうか?

これは、日本の高校生のうち「自分をダメな人間だと思う」と思っている子の割合だそうです。

対して、中国の高校生たちのそれは「12.7%」ということだそうです。一般的に言いますと、他の国の方々と比較しても日本人は「奥ゆかしい」といいますか、遠慮がちな国民ですから、こういう調査をされると数字が高めに出るんだろうなぁ、とは思うのですが、それを差し引いたにしても圧倒的に日本の高校生の方が「自分自身をよく思えていない」ことが分かります。

これからの進路を選ぶ高校生たちがこういう状況というのは、あまり良くないものだと考えます。

進学であっても、就職であっても、将来の進路を選ぶ時には「自分にはどういう能力があるのか?」ということも含めて、「自分はどういう人間なのか?」ということを正確に把握しておかないと、現実の自分の姿と合致しない進路を選択してしまい、将来大きな問題を引き起こしてしまう可能性が出てきます。

例えば他の人から「面白いことをたくさん言う人だね」と言われると「自分って面白い人なのかー」という気持ちが大きくなり、これまで以上に普段の生活で面白いことを言う事を意識し始め、それ以外の行動も積極的になった、ということを経験された方もいるかもしれません。

逆に、例えば一生懸命勉強したのにテストで点数が取れず、親や先生から「ダメだなー」なんて言われると、「自分はダメなヤツなんだ」という気持ちが膨れ上がってきて、勉強が嫌いになるだけでなく、他のことも自信がなくなって積極的に行動できなくなる、ということを経験されたこともあるかもしれません。

どんな些細なことでもいいので「前向きな気持ち」を持ちつづけることが、いずれ他の面にも良い影響を与えるということがよく起こるのです。そのまた逆もありえる、ということもありますが・・・。

「将来○○みたいな仕事がしたい」
「○○の研究がしたい」
「○○大学に行きたい」

若い皆さんたちのことです。将来、いろいろな夢や希望が出てくるでしょう。その度ごとに「自分は○○が得意(好き)だし、もっと頑張ればきっと夢はかなう!」と信じ、前向きに行動するように心がけて下さい。

自分という人間がどういう人間であるかということを正確に把握しつつ、前向きな気持ちを持って行動できれば、正確な進路が選べるようになるでしょう。

今年1年、ぜひ「常に前向きな気持ちを持ち続ける」ことを意識しながら生活してみてください。