近畿大 後期入試に向けて

2011年3月4日 金曜日

近畿大の後期入試向け説明会に参加してきました。

近畿大 後期入試向け説明会

梅田の大きなホールを貸し切っての説明会ということで、近畿大の勢いは今年も続いているのかどうか、参加前から非常に興味がある説明会でしたが・・・

会場の様子

上の写真ではわかりにくいですが、会場内の席は満席の上、会場横や後ろに補助いすを出さないといけないぐらいの盛況ぶりでした。

昨年2010年度入試では志願者が4年連続で増加、16年ぶりに10万人を超えて実質倍率もわずかながら上昇しました。それを受けて今年はさすがに人気は下がるかな?とも思っていましたが、一般前期終了時点ですでに志願者数が10万人を突破しており、「目指せ11万人」の下で全職員が頑張っておられます。

近畿大の勢い、止まりません。

以下に今年の一般入試前期終了時点の志望・合格状況をまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

近畿大 一般前期 志願・合格状況

昨年よりも合格しやすくなっていると思われる部分を青で、逆にしんどくなっている部分を赤で表記しています。

各学部の動向は上の通りですが、文系学部(短期大学部含む)全体・理系学部全体では次のような動向になっています(対前年比率)。

文系学部:志願者比率99.7%・合格者比率89.4%
理系学部:志願者比率111.0%・合格者比率122.6%

全国的な「理高文低」の流れどおり、理系で志願者が増加していることがわかります。近畿大の場合は特に、来年理工学部内に設置されている建築学科を学部に昇格させる形で設置する建築学部が昨年よりも大きく志願者数を集めていますので、その分の貢献が大きく、理系人気を押し上げた形に見えています。

文系学部の大半で昨年よりも合格者数を絞っていることもわかります。難易度が上がっていることが予想されますから、今年の文系志願者はちょっと苦しい戦いになっているかもしれません。特に、総合社会学部は志願者が昨年より1割ちょっと増えているにも関わらず、合格者数がかなり絞られています。

人気が低いところをいくつかご紹介しますと、法学部が特に人気が無く、その他では経営学部 商学科、経済学部 総合経済あたりも調子が悪い様子です。一般後期に向けてこのあたりの学部や学科は狙い目なのではないでしょうか。

ウラ情報としては、上の表では農学部は志願者の集まりが良い上に合格者を多数出しているのですが、どうやら手続き状況が悪いらしく、一般前期で合格者数を出している割には一般後期までイスが多数残る可能性が高いようです。チャンス!

近畿大の後期入試は一体どれぐらい合格者を出すのか?についても聞いてきています。

昨年、一般後期では定員の2.5倍となる1247名に、センター利用のC方式で定員の2.2倍・同PC方式で3.1倍の合格者を出しており、3方式合計で1887名が合格しました。3月の入試は募集定員が少ない、という大学が多い中、非常に大きな規模で入試を行っています。

特に一般後期では合格判定において受験生が有利になるようにいろいろな方策が取られています。

・3科目で受験→高得点2科目で判定の「高得点判定方式」
・1回の試験で第2~4志望の学部も合わせて判定してくれる「他学部併願」
・産業理工学部との併願
・センター併用方式であるPC方式との組み合わせ判定

と、場合によっては上記のように1回の試験で最大6つの合否判定が可能となっています。また、試験日は3月8日(火)・9日(水)の2日間ありますから、

6つの合否判定 × 2日間 = 12回の合否判定

が、可能となります。

あきらめずに最後までトライすると、最後の最後に良い結果が出るかもしれませんから、あきらめずに前向きに頑張りましょう。