上宮中高 共学化1年目の入試結果は?~中学校編~

2011年3月23日 水曜日

今年の大阪府私立中学・高校入試において最も衝撃的な話題だったのが「上宮中高 共学化」です。こちらのエントリー「上宮中高 2011年度より共学化」を皮切りに、当ブログでも幾度となく上宮中高の話題をご提供してまいりました。年間を通して当ブログの上宮中高 共学化関連記事は非常に多くの方に読まれておりましたし、学校内で実施される説明会やその他出版社や学習塾などで行われる合同説明会などでも「例年の3倍の来場(相談)者がいる」ということもあり、大変多くの受験生から注目を集めていることは明白でした。

私立中・高入試が終了した今、改めて上宮中高の入試結果がどのようなものであったのかを詳しく分析する必要があるでしょう。今回・次回のエントリーで中学・高校それぞれでどれほど受験者が増えたのか?や気になる男女比はどうなったのか?についてひも解きます。

まずは、今回のエントリーでは中学入試結果についてご紹介します。以下は2011年度の入試結果を、2010年度入試結果と両年の比較を掲載したものです(画像をクリックすると拡大します)。

上宮中 2011年度入試結果入試日程・コースごとの受験者・合格者数と、2010年度入試から2011年度入試ではどれほど増えたのか、を示した表となります。

残念ながら受験者・合格者数は男女合算で発表されていますので詳しいそれぞれの人数は不明ですが、男女別の手続き者数をお教えいただいていますので、それも合わせて掲載しています。

3回の入試トータルでみると昨年の約4割増の受験者数となりましたが、統一解禁日である15日(土)の受験者数は昨年対比で112.4%、つまり約1割増に留まっています。特進の受験者数が昨年を下回っているのが足を引っ張った形です。

その後、2次Aと2次Bでは昨年の1.7~1.8倍の受験者を集めました。このことと統一解禁日の受験者数が伸び悩んだことと合わせると、「第一志望として積極的に考えるのではなく、第一志望校の滑り止め先としてチョイスした」という受験生が多かったものと推測出来ます。

各日程での標準コースの受験状況について、表内で赤く示しています。これら3回の入試の標準コースでは受験者数の増え幅に対して合格者数の増え幅が少な目になっています。特に2次Aと2次Bが極端な例になっています。

このことから、2次Aと2次Bに関しては例年よりも入学に必要とされるレベルが高くなったのではないか、と予想出来ます。

さて、男子・女子がどのような比率で入学するのか?が非常に気になるところです。この記事を書いている3月頭時点では、先ほど挙げた表の通りの手続き者数となっています。

特進コースについては予定通り1クラス編成とされますので、男子25名・女子10名の合計35名学級となることが確定しました。良いバランス、と言って良いと思います。

標準コースは男子74名・女子25名が手続きを終了しています。こちらは3クラス編成の予定とされています。女子25名を3クラスで割るのであればざっくりと「8名×3クラス」となります。この「1クラス8名」というのが少ない、と思われる向きもあるにはありますが、現時点では「男子のみのクラスを作る予定はない」という事のようです。

次回のエントリーでは高校入試結果についてご紹介します。