2011年度中学入試 結果分析① ~府県別受験者数・率~

2011年5月16日 月曜日

今回のエントリーを含む数回に渡って今年行われた中学入試についての結果分析をお届けして参ります。

まずは、府県別 統一解禁日受験者数を順番にご紹介しながら、今年の受験者数や受験動向を見ていきましょう。以下、順に大阪府・兵庫県・京都府・奈良県の小6人口と統一解禁日受験者数、その2つから算出した統一解禁日受験率をご紹介しています。

大阪府 統一解禁日

兵庫県 統一解禁日

京都府 統一解禁日

奈良県 統一解禁日

「少子化」と言われて久しい昨今ですが、大阪府・兵庫県・京都府の3府県について今年は過去5年の中で小6生の数が最も多くなっています。一方、長引く不況によって中学受験を希望される方が年々減っている状態には歯止めがかからず、大阪府・兵庫県については過去5年間で最も少ない統一解禁日受験者数となりました。

近畿地区2府4県 統一解禁日

近畿地区全体で見てみますと、小6生数自体は約4000名増えてはいるものの、統一解禁日受験者数が減っていることから、統一解禁日の受験率が過去最低の値である9.3%となってしまっています。

このように、小6生数が多かったにもかかわらず受験者数が少なかったことが各校にとっては大きな落胆となったようです。来年の入試に向けて大きな改革を行いつつある学校がいくつかあるやに聞いています。コース名を変えたり、新たにコース制を導入したりするような大掛かりな変更を行うものもあれば、入試科目や入試日という比較的いじりやすい部分でもってアピールしようとする向きもあります。

次回のエントリーでは「入試日」にスポットを当てて今年の中学入試を検証したいと思います。