プール学院中高 コース制に大幅な変更①

2011年6月6日 月曜日

6/8(水)追記
以下の記事をアップした後、過日にお聞かせいただいていた内容から若干の手直しが入った「変更の概要」がプール学院中高から届きました。その文書に基づき、訂正が必要な箇所については線で消した上で正しいものを記載しました。

プール学院中高が、中高両方で大きくコース制度を変更されます。それに伴い、入試制度にも大胆な変革が施されることになります。

今回のエントリーでは、中学での新しいコース制・入試制度についてご紹介します。以下、簡単に変更点や特徴的なポイントなどを記載しています。

1.一貫特進コースの新設
・募集人員 30名
・中高6年間で国公立大学への進学を目指す
・高2で高校の教育課程を修了
・受験科目は4教科250点満点
・国(100点)算(100点) + 理(50) or 社(50)の高得点を採用(3教科で判定)

2.進学特進コース
・募集人員 140名
・学習習慣と基礎学力の定着
・中学2年で「特進」と「進学」の2つのコースに分かれる
・受験科目は2教科200点満点
・国(100点)算(100点)

「一貫特進コースの新設」というのがまず目につきます。このコースは中学入学以降はコースを入れ替えたり、高校からの入学生を混ぜたりといったことを一切されず、入学時の30名のメンバーのまま難関大学合格に向けて6年間を過ごす、ということになるそうです。

梅花中が今春から「一貫特進」というコースを立ち上げていますが、こちらも上と同様に6年間コース替えや高校入学者との混合クラス編成はナシ、となっています。

さて、一貫特進コースの入試方式についても変更が出ています。受験科目は4教科、ということで国算理社すべての受験が必要になりますが、理科と社会についてはどちらか高得点を採用し、国算と合わせた250点満点・3教科で合否を判定する形になります。

2つ目の変更点ということで、「進学特進コース」と記載されている2番についても少々補足をしておきます。

こちらのコースの取り組み内容などについては、従来からある「スタンダードコース」に準ずるものと解釈して良いと思いますが、特徴的な点としては中2時点で「特進」と「進学」の2つのコースに分かれる、という点があります。

これらの2つのコースですが、次回のエントリーでご紹介する高校の2つのコースが同一の名称となっており、各コースでは高校進学時に外部からの入学生を迎え入れることになります。

進学特進コースの入試科目は国算の2科目となっております。これまでプール学院中では4科目での受験が必須でした(1次)ので、この変更によって間口がグッと広がる形になります。

一貫特進も進学特進も入試科目に手が入っていますが、このことが周辺の私立中、特に樟蔭中・大谷中・帝塚山学院中といった女子校に大きな影響を与えるものと思われます。模擬試験での志願動向や、各地で行われる合同説明会でのブース着席状況などで人気の度合いを念入りに調べておく必要がありそうです。

さて、そんなプール学院中からはこれらの変更点の他にもう1つ「プレテスト実施開始」という大きなニュースもご提供いただいています。詳細は以下の通りです。

日時:10月29日(土)10月30日(日)9:00~
科目:国語、算数の2教科または国語、算数、理科、社会、理科の4教科

プレテスト実施の翌週には「返却会」を実施することをご検討されているようです。それも含め、プレテストについてはまだ詳細が決定していないこともありますので、今後の続報を待ちたいと思います。