近畿大 近大入試まるわかりセミナー

2011年6月2日 木曜日

近畿大から、受験生を対象として各地で実施される入試説明会についてのご案内をいただきましたので、ご紹介いたします。イベント名は「近大入試まるわかりセミナー」といいます(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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近畿大 近大入試まるわかりセミナー

近畿大 近大入試まるわかりセミナー

日程・場所:PDF文書でご確認下さい
時間:いずれの会場も17時半~18時半(奈良南と津は龍谷大との共同開催のため19時まで)
内容:
DVD放映(17時~)
近大入試まるわかりセミナー
個別相談コーナー
資料閲覧・配布コーナー

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奈良南と津の2会場では龍谷大との共同開催のため終了時刻が遅めになっていますが、その他の会場では時間が短く設定されているのが特徴です。「ちょっと寄ってみようかな」という程度の気持ちでのぞいてみて下さい。

西京高等学校附属中 全員が国公立大志望者という前提で

2011年6月1日 水曜日

昨年に引き続き、西京高等学校附属中の説明会に参加してきました。

西京高等学校附属中

西京高等学校附属中②

昨年同様、参加者であふれかえっています。

西京高等学校附属中③

こちらも昨年と同様に、説明会開始前に中2の皆さんが合唱で1曲歌って下さいました。

さて、この西京高等学校附属中ですが、進取・敢為(あえて困難に挑戦する)・独創性にあふれた人材の育成を目指す教育を実践されています。「進取の気性に富んだ」という意味の「enterprising」を6年一貫教育の基本理念として、大学を経てさらにはやがて未来社会のリーダーとなる有為の人材の育成を目指す、というのがこの学校の目標となります。
細かく教育内容をご説明下さいましたが、その中でとても印象に残ったフレーズがありました。

「国公立大への進学を第一志望とする者ばかりが集まる所としているため、最初から私大を狙うコースは存在しない」

というものです。公立中高一貫校でここまで徹底して進学指導にシフト出来ていることに素直に驚きました。

3学期制ではなく前後期制を採用しており、高1後期になると「自然科学系(いわゆる理系)」と「社会科学系(いわゆる文系)」に分けられることになっています。簡単に言うと「文理分け」ですね。

授業時間数もかなりのものです。一般的な公立中が週28時間であるのに対し、西京高等学校附属中では中1時には31時間、中2で32時間、中3で34時間もの授業時間が設定されています。入学直後は緩めに設定されている時間数も、進級するにつれてハードさが増していくようです。これだけの時間数をこなすわけですから、中3の後期にもなると高校内容に入るようです。

しかし、ここはさすがに公立中ですから、私立中学のように土曜日まで授業はされている、ということはありません。ただし、中学では年数回講演会などがある程度のようではありますが、高校にもなると模試や土曜日の学習会などで年間30日程学校に出てくる必要があるようです。これはあらかじめ先に知っておいた方がいいでしょうね。

授業の中身についてもご紹介しておきましょう。中1・2の数学と中2の英語は20人ずつの少人数に分割して授業を展開。中3の国語・数学と中1英語についてはチームティーチングが導入されています。

ここまで勉強の話ばかりしてきましたが、気になるクラブ活動についてのデータもご紹介しておきます

中学のクラブ加入率は、運動系61%・文化系36%・合計97%(人数にして345名)となっています。なお、高校では運動系57%・文化系30%だそうです。

ただ、クラブに関しては1つ注意点があります。学校の設備の都合上、これ以上はクラブを増やすことは不可能だそうです。「入学したけどやりたかったクラブが無い」ということが無い様に、先にクラブを確認しておきましょう。

例年、私立中学入試の統一解禁日に実施している入試についてもいくつか情報があります。

ますは適性検査(試験)の内容です。簡単にまとめると以下の通りとなります。

作文・製作Ⅰ:自ら考えたことを文章で表現する力をみる
作文・製作Ⅱ:論理的に思考・表現する力及び論理的に処理する力をみる
作文・製作Ⅲ:自然や社会の事象を科学的に思考する力をみる
面接:グループ・10分・志望動機やコミュニケーション力をみる

試験内容は「小学校6年間で習った内容を身につけておいてくれれば」ということでしたが、実際にはそれだけでは対応は出来ないでしょう。

今回の説明会で学校側が提示した「目安」としては「全国学力テスト」を挙げ、それを確実に解ける力をつけて欲しい、とのことでした。また、京都市の全小学校で行っている「ジョイントプログラム」(共通テストのようなもの)の基礎・基本部分は解けるようにしてほしい、とも言われていました。

気になる合否決定に関する順序は次の通りとなっています。

①受験者全員を適性検査の得点順に並べ、上位140名を「適性あり」とする
②上位70名を「特に高い適性を持つ」とし、合格とする
③残った70名から抽選で50名を合格とする

昨年・今年と高い大学合格実績を維持している西京高等学校附属中。今回の説明会の参加状況を見ている限りでは、また来年度入試も相当狭い門になりそうな予感です。