上宮中高 人気ぶりを示す数々のエピソードと入試結果②

2011年7月29日 金曜日

上宮中高 人気ぶりを示す数々のエピソードと入試結果①」の続きです。

今回は高校入試についてご紹介を致します。

昨年2010年度は360名募集の所256名の入学者しか迎えることが出来なかったのですが、ご存知のとおり共学化して状況が一転しました。こちらのエントリー「上宮中高 人気ぶりを示す数々のエピソードと入試結果①」で詳しくご紹介していますが、説明会は毎回1000名単位の参加者となっていたようです。

その結果、今年は804名が入学(そのうち273名が女子)しました。内部進学者も含めるとなんと969名が高1に在籍しているそうです。

今年の高1は24組まであるそうです。驚きです。

「プレップ」「英数」「パワー」と3つのコースがあるのですが、それぞれの女子の在籍状況についてもご紹介下さいました。プレップには女子が1クラス15名、英数には12~3名、パワーには18~9名が在籍しているようで、男子:女子は3:1程度といったところでしょうか。

さて、気になるのが来年度である2012年度入試ではどの程度の入学者数を受け入れる予定なのか、それに伴って入学に必要となるレベルはどうなるのか、という点だと思います。

まず、今年の様々な結果を踏まえて、次のように定員を変更されます。

パワー 60名⇒80名
英数 60名⇒80名
プレップ 240名⇒320名

すべてのコースで定員が増加されています。

ちなみに、2010年度入試では英数コースの募集人員を80名⇒40名に減少させて総募集人数を280名と縮小されたのですが、今年2011年度入試で再度増やされています。さらに来年度に向けては全コースで定員が増えますので、共学化を決定されてから2年連続で定員が増えている計算になります。

ただ、今年の入試結果を見ているとこれまで以上に高いレベルの受験生が上宮高に集まっていた様子が伺えます。パワーコースを併願で受験した方の中に、公立高の文理学科を併願先として受験した方が居た、という話もあります。

ですから、来年受験予定の方は入学にはこれまでよりも高いレベルが必要となる、ということを覚悟しておくべきでしょう。

さて、設備面のお話もしておきますと、来春卒業予定の高3生は450名程度なので、今年同様の入学者数を迎えることは今のままだと不可能であることから、グランドに新校舎を建設することになっている、ということも発表されました。これによって設備面での不安も解消されますね。

しかし、良い話ばかりではありません。大学合格実績については少々さみしいものになっているということはお知りおきいただくべきでしょう。

具体的に言いますと、昨年は44名だった国公立大合格者数が32名に減少している、という点が最も目立つ後退となっています。中高一貫生の国公立大合格者数についても、昨年は21名⇒今年は8名にまで激減しています。

昨年の塾対象説明会では大々的に発表されたパワーコースの合格実績も、今年は触れられませんでした。残念でなりません。

今後の予定として、女子が多数入学したことを受けて、特にプレップのウリである「高大連携」の行き先に複数の女子大を今後追加する予定であることが発表されました。こちらは今後の展開に期待しましょう。

ともあれ、共学化1期生を迎えてなお一層人気傾向に勢いが止まらない上宮中高。今後の動向は要注意です。