摂南大 公募推薦入試に向けて

2011年10月11日 火曜日

摂南大が過日に寝屋川キャンパスで実施されました「公募制推薦入試相談会」にお邪魔をしてきました。

摂南大

当日は、公募推薦について詳しく説明して下さる「入試説明会」、化学・数学・英語それぞれの「受験対策講座」、これら2つがメインのイベントとして実施されましたが、その他にも「キャンパスツアー」「個別相談」も合わせて実施されました。

今回は入試説明会でお聞きしてきたことを中心にレポートしたいと思います。

入試説明会 会場

摂南大の公募制推薦入試は以下の2種類があります。それぞれの特徴・変更点とともに紹介しますと、

A日程:配点セレクト方式、調査書の配点を50点から25点に変更、理工学部では住環境デザイン学科のみ2日間出願可能な上に11月6日は文系型の専攻科目で受験可

B日程:評定(50点満点)や高校時代の活動実績(25点満点)を点数化して適性検査に加算する方式、受験2科目のうちで高得点の方を2倍にして合否判定する(昨年は1.5倍)

となっています。

特に気になるのがB日程における「活動実績の点数化」についてです。これは、取得資格や活動実績などを記載する「推薦書」を提出することが必要となりますが、持っている資格や活動実績により加点が行われるものです。

ただし、「何の資格があれば何点加算されるのか」という基準は一切公表されていません。しかしながら、10点以上の加点となるものについては推薦書内にその旨記載があり、それらについては当該事項の証明書類のコピーなどを提出する必要があります。よって、どの資格が10点以上の加点があるのか、については推薦書を見れば分かる、ということになりますね(それでもやっぱり詳しい点数は記載されていないのですが)。

もしたくさんの資格や活動実績を持っている受験生の場合の加点についてですが、複数の評価事項に該当する場合の取り扱いは次の通りとなっています。

①「英語」や「情報・ワープロ」といった形で分けられているそれぞれの区分内、いわば同種の評価事項については最高実績のみを採用し、重複加算はされない。
②上記の区分分けで異種の評価事項で複数該当する場合は、25点を限度として加算される。

よって、例えば英検・TOEFL・TOEICといった英語系の資格を複数もっていたとしても、これらはみな同じ区分でくくられていますので、この中から最も加点が高いものが1つだけ選ばれて加算されることになります。

反対に、例えば英検・パソコン検定・簿記といった形でジャンルがばらばらの資格を持っている場合は、これらの3つの資格すべてが加点の対象となります。

詳しくは募集要項、願書などの記入例を参考にして下さい。

先ほどもありました通り、どの資格があれば何点くれるのか、については非公表とされています。しかしながら、最もよく申告される加点の部分だけちょこっと教えていただきましたので、下に紹介します。

生徒会執行部役員を1期以上つとめる・・・6点
無遅刻無欠席あるいは3日までの欠席・・・2点
同一クラブ(同好会・サークル・マネージャー含む)に2年以上継続して在籍・・・2点

生徒会、というのは中々対象者はいないかもしれませんが、無遅刻無欠席やクラブを続けてやっていた方、というのはたくさんおられることでしょう。それらも、ほんの少しではあるものの、加点がされることになっています。

さて、この公募推薦のA日程・B日程どちらかで合格・手続きをした受験生に対しては、一般A(スタンダード型)の1出願を無料で受験出来る資格が与えられることになっています。手続き者を対象とした専用の願書が郵送されてくるそうです。摂南大の狙いとしては、公募推薦で合格をしている受験生のみんなにもリラックスして一般Aでのみ募集されている「特別奨学生」にチャレンジしてもらおう、ということだそうです。

これは大変面白い制度だと思います。公募推薦で摂南大の合格を勝ち取り、手続きを済ませた受験生の方は、受験料が無料ということもありますので、是非とも一般Aで特別奨学生を狙って再度チャレンジしてほしいと思います。

ちなみに、特別奨学生の人数枠についてですが、2011年度で延べ280名、2012年度分については各学部・学科の認定人数は定員や受験・合格者などを勘案して決定されるようです。

摂南大②

摂南大と言えば、2012年より看護学部が新設されることになっている点が今話題となっています。それに関連する事項を少しご紹介しておきましょう。

看護学部が新設されますが、その他の学部の募集定員は今年一切変わっておらず、看護学部分の定員100名が昨年から純増する形となっています。看護学部以外の学部を受験予定にされている方にとっては、定員が減らされなくてホッとしていることと思います。

また、看護学部は公募推薦のB日程から募集が開始となります。公募推薦での定員は33名となっています。全体で100名の募集の中、公募推薦で1/3という結構高い比率となる33名が募集されますから、公募推薦入試から受験しておくべきでしょうね。

摂南大の人気動向ですが、公募推薦A日程では志願者数が2010年度⇒2011年度で24.7%も増加しました。ちなみに、3年連続して増加していることになります。もちろん、B日程も2010年度から4.3%の増加となりました。

2011年度入試では近畿大が例年以上に難しかったこともあり、摂南大では例年では考えられないような(近大に行くような)レベルの生徒が入学してきたそうです。近畿大を第一志望に、と考えている受験生の皆さんは、出来れば公募推薦入試で摂南大の合格を勝ち取っておくことで、近畿大の一般入試対策を思う存分進めるための予防線(すべり止め)を張っておきたいところです。