関西学院大 教育学部での学び

2011年10月31日 月曜日

関西学院大のオープンキャンパスに行ってきました。

当日は多くのイベントが催されましたが、その中で今回は「KG教育学部でできること」という講演で聞いてきたことをご紹介したいと思います。KGの学生たちが高校生・保護者向けに大学・大学周辺・クラブなどについての紹介ポスターなどを作成・掲示されていましたので、それらの写真をご紹介をしながら教育学部の話を展開していきます。

関西学院大①

教育学部は2009年4月に開設された関西学院大10番目の学部で、聖和大を吸収合併する形で誕生した、同大で2番目に新しい学部です。ちなみに、最も最近出来たのは国際学部です。現在は1~3回生が在籍中です。

最もメジャーな西宮上ヶ原Cから歩いて10分ほどの所にある聖和Cに教育学部は位置しています。よって、クラブ・サークル活動等で上ヶ原Cにも出向きやすい立地であるのが安心ですね。

学科は「幼児・初等教育学科」「臨床教育学科(定員70名)」の2つで、前者は幼児教育コース(定員140名)と初等教育コース(定員140名)に分けられます。よって、学科・コースとしては3つ存在する形になります。

教育学部は「子ども理解」をベースとして、知識だけでなく心の側面も含めて全人的に子どもを理解することで、教育の本質を追究することを主目的とされています。そのために必要となる「実践力」「教育力」「人間力」を養うカリキュラムとされています。

もう少し具体的に踏み込んでいきたいと思います。関西学院大 教育学部の魅力は次の3点あります。特に①については細かく説明致します。

①1年生から教育現場に赴き、現場実習を通して教育者に必要な力を4年間で磨く
・幼児・初等教育学科の1年次には幼稚園・保育園・小学校などの教育現場で5日間教員や保育士の指導のもとで補助的な活動を行う「体験実習Ⅰ」があり、教員や保育士を目指す者としての自覚と責任感を持たせる。
・幼児・初等教育学科の2年次には幼稚園・保育園・小学校などで参観・参加実習を行うことで実際の教育や保育を観察したり子どもとふれ合うことで教育・保育についての視野を広げさせる。
・臨床教育学科では2年次に「学校ボランティア実習」という授業では、5日間連続で小学校・中学校に行って特別な支援を必要とする子どもを始めとして様々な子どもたちの支援活動を体験し、今の学校現場の実情に触れる。

②恵まれた環境の下で実践力を養い、子どもとふれあうことが出来るキャンパス
聖和Cには聖和幼稚園及び聖和乳幼児保育センターがある上、宝塚市には併設の初等部もあり、それぞれで実習が可能。

③実習を意識した体験型の授業が多い
個人レッスンなどを受けることも可能。

お読みいただいたとおり、特に実際の教育現場に出向いたり子どもたちとふれ合う機会を1回生から設けており、教育者としての自覚や責任感に関して時間をかけてゆっくりと育てている、という印象です。

関西学院大②

なお、取れる資格については3つの学科・コースによって異なるので注意が必要です。具体的には以下の通りとなっています。

・幼児・初等教育学科 幼児教育コース:幼稚園教諭一種、保育士資格、認定ベビーシッター(小・中高教諭も取れるが4年では困難な様子)
・幼児・初等教育学科 初等教育コース:幼稚園教諭一種、小学校教諭一種(中高教諭も取れるが4年では困難な様子)
・臨床教育学科:中高教諭(幼稚園教諭一種と小学校教諭一種も取れるが4年では困難な様子)

施設・設備面でもご紹介しておくべきものがあります。特徴的な施設として、世界から珍しいおもちゃ(1500点)や絵本(1万冊以上)を集めた「おもちゃとえほんのへや」があり、絵本の読み聞かせの練習に多くの学生が活用しているそうです。

と、関西学院大 教育学部についてご紹介いたしました。

関関同立の中で教育学部を持っているのはここ関西学院大のみとなりますので、その点から考えると関西学院大はイチオシかもしれません。

関西学院大に教育学部が出来る直前には、関西大において文学部で小学校教員免許を取得出来るようになって以来文学部の人気が上がった、ということがあります。そして、今や看板学部である法学部以上の入試レベルになってきています。このことからも、教育系はここ最近で文系学部の中でも特に人気が高い学問系統になってきています。そんな中関西学院大にそのものズバリの名称である教育学部が出来たことにより、より活性化されています。

教育系に関しては大学の入試レベルと実績等が一致しないところが多いので、視野を広く持って大学探しをするべきかと思います。その点で言うと、佛教大の教育学部や武庫川女子大といったあたりが近畿地区では伝統的に教員系では強い大学です。教育系を目指す大学受験生の皆さんは、大学名よりも教育内容・サポート体制・実績などの面を考慮して受験先を選ぶようにしましょう。その過程において、関西学院大の取り組みを同列に並べ、他校と優劣をつけて進路選択してほしいと思います。