女子の憧れ キャビンアテンダント採用数ランキング

2012年1月17日 火曜日

毎年のことですが、年末年始のテレビは特番一色となります。この年末年始も例外ではなく、各局とも様々な番組を編成して視聴率獲得合戦を繰り広げていました。中でも特に12月31日の夜は、NHKの紅白歌合戦を筆頭としてどの局でも非常に長い番組が組まれていました。

今回の紅白歌合戦の裏番組の中で、「笑ってはいけない空港24時」なる番組がありました。お笑い芸人さん5人がキャビンアテンダントに扮し、空港を舞台に襲いかかる数々の笑いのワナに対して笑わずに1日を過ごす、というものです。

番組の中身はさておき、テレビを見ている間にこの「キャビンアテンダント」について調べてみたいことが出てきましたので、早速調査してみました。

それは、「どの大学がたくさんキャビンアテンダントを輩出しているのだろう?」ということです。

調べてみました所、次のようなデータが見つかりました(画像をクリックすると拡大します)。

キャビンアテンダント採用数

関西外国語大と青山学院大、この2校の実績がダントツで高いことが分かります。

また、並んでいる大学名を見ていますと、首都圏の大学に偏っているということも無く、関関同立・京都外国語大・甲南大といった近畿地区の大学も数多く顔を出しています。名古屋外国語大や金城学院大といった中部地区の大学もランクインしています。

また、日本女子大・フェリス女学院大・同志社女子大といった女子大の健闘も目を引きます。

もう1つ気付いたのが、いわゆる「偏差値の高い大学」の採用者数が必ずしも多いというわけではない、という点です。

具体的に見てみましょう。1位関西外国語大の下には4位同志社大、5位関西学院大、9位立命館大、21位関西大と関関同立が並んでいます。また、21位の関西大よりも高い順位の所には京都外国語大がランクインしているなど、入学時に必要となるレベルと採用実績が必ずしも比例していない所が多々見受けられます。

ちなみに、関西外国語大が航空業界の就職に強い様子は過日のエントリー「関西外国語大 航空業界就職に強い」でご紹介していますので、合わせてお読みください。

大学名というよりも、採用されたいと願う女子学生本人のパーソナリティーが合否に関係してくるのだと思います。そして、採用者数が多い大学の中には、キャビンアテンダント採用に向けて様々な授業や講習を組んでくれている所もあります。そういった大学に入れば、学生のパーソナリティーをよりキャビンアテンダント向きへと変えてくれる機会が多いことでしょう。

将来航空業界で働きたい女子の方は、このランキングをぜひ参考にしてみて下さい。

ちなみに、キャビンアテンダントはいわゆる「和製英語」で、英語圏では「フライトアテンダント」もしくは「キャビンクルー」と呼ばれていますから、ご注意を。

佛教大 公募推薦入試を終えて

2012年1月16日 月曜日

公募推薦入試では、志願者数が増えたにもかかわらず合格者数が昨年よりも絞られている学部が多数あったり、新設の看護学科においても高い倍率だったりと、かなり狭き門だったようです。

佛教大が実施された一般入試向けの説明会にお邪魔してきました。

佛教大①

紫野キャンパスで実施されたのですが、当日は全国高校駅伝が行われており、大学周辺の道路が交通規制されていたり、沿道には全国各地から集まったと思われる関係者の皆さんが応援していたり、とにぎやかでした。

佛教大②

当日は入試制度の説明・保護者向け説明・受験生対象の各教科対策講座というプログラムが組まれていました。

今回は、タイトルにもあります通り公募推薦入試を終えた段階での佛教大の人気動向、そこから予想される一般入試の動向といったものをご紹介したいと思います。

公募推薦入試結果は次の通りとなっています。赤い部分は志願者の増加に対し合格者数を絞っており、かなり難化したと思われる所になります。また、注目の看護学科については目立つように黄色くしています(画像をクリックすると拡大します)。

佛教大 公募推薦入試結果

表の下から2番目にある「看護学部を除く昨年比較」に記載の通り、大学全体では志願者増である一方で合格者減、合格者が絞られていることがわかります。これは、2011年度の公募推薦入試合格者の歩留まり率(合格者の入学手続き率)が予想よりも高く、3月の一般後期まで定員を残せず、公募推薦での入学比率が高くなってしまった、ということを踏まえてのご対応であるようです。これが、今年公募推薦入試段階で絞り気味に合格を打たれている理由です。

ただ、今年の公募推薦入試合格者の入学率に関してはまだまだ分からない所があるので、昨年よりも大幅に歩留まり率が下がるなどで状況が一転すれば、一般入試でかなりの数の合格が出る可能性があります。

とにかく、公募推薦入試が終了したばかりの現時点では一般入試での合格のイスは昨年よりは残されている状況です。

学部・学科ごとの動向を見てみましょう。

まず、国公立大・私立大を問わず全般的に教育系が人気である風潮の中、佛教大の教育学科が昨年より約15%少ない志願者となっているのが目につきます。これは、近畿地区に教育学を学べる学部・学科が増え、受験生が分散傾向にあるからではないでしょうか。

特に、佛教大の教育系に合格するためには高いレベルが要求されますが、近年新設された他大学の教育系学部・学科にはさほど高いレベルを必要としない所もたくさん出てきていますので、安全を期する受験生はそういった所に流れていることと思います。

さて、注目の看護学科ですが、倍率は約14倍。かなり狭い門だったことがわかります。過日にこちらのエントリー「摂南大 一般入試に向けて②」でご紹介した「摂南大 看護学部の公募推薦での倍率は3.6倍」というのと比べると、摂南大が手ごろなレベルで狙い目だったことがわかります。

近年人気の系統となっている理学療法・作業療法の両学科はどうなっているでしょうか?

理学療法学科では志願者数の増え幅以上に合格者数が多くだされており、作業療法学科に至っては志願者減であるのに合格者数は昨年の約1.25倍出ているなど、受験生にとて非常にありがたい状況となりました。それでもまだまだ高い倍率であるのには変わりは無いのですが・・・。

最後に、佛教大の先生が受験生の皆さんに向けて言われていた、一般入試に向けての出願のコツをご紹介して終わりたいと思います。

・決定的に苦手な科目がある受験生は、傾斜配点方式で点数を引き下げるように。
・日ごろ科目間で極端な差が無い場合は、均等配点が無難。
・第2志望として考えられる学科があるのであれば、併願することを強くオススメする。
・3月に実施される、一般後期に位置付けられるB日程は、3月5日(月)の午前・午後、3月6日(火)の午前の3回チャンスがある。前期で良くない結果であっても負けずにこちらを積極的に受験してほしい。

大阪府第1回進路希望調査 私立専願率が昨年度より上昇!

2012年1月13日 金曜日

昨年末の新聞各紙に、大阪府内中学校を卒業する中学3年生の第1回進路希望調査(12月8日現在)結果に基づく記事が掲載されていました。

以下、各紙で報道された中から主要な部分を列挙し、大阪府の2012年度高校入試の今後の成り行きについて考えてみたいと思います。今回報道された内容で、大きなポイントとなるのは以下の3点です。

①私立高を第1希望とする「専願」の割合が17.95%で、記録が残る2000年度以降で最多
②公立高の学科別では普通科が1.15倍で、昨年の1.08倍から復活
③公立高トップ10校に新設される「文理学科」(各校定員160人)全体の競争倍率は2.49倍

①については、やはり「私立高 授業料無償化」が大変大きな影響を与えていることは言うまでもありません。この私立高人気は、今年度(2011年度)入試直前段階でも話題となっていました。当ブログではこちらのエントリー「大阪府進路希望調査 私立専願率アップ・文理学科2.57倍!」でご紹介しました。

さて、毎年の年末に発表される第1回進路希望調査結果によると、過去3年では私立高の専願率が次のように推移しています。

10年度13.34% ⇒ 11年度16.14% ⇒ 12年度17.95%

今回の調査結果である17.95%は、2000年以降の調査で最も高い専願率であるようです。私立高の授業料無償化制度がいかに効果絶大であるか、がわかる数字の推移となっています。

余談ですが、今回の調査結果によりますと、国立や他府県への進学希望者は1665人で、昨年度より175人減少しているようです。大阪府の私立高授業料無償化が大阪府内の私立高に通うことを条件としていることが影響しているのではないでしょうか。

続いて、②の普通科倍率についてです。

過去3年の第1回進路希望調査時点の普通科倍率の3年間の推移を以下にご紹介いたします。

10年度1.16倍 ⇒ 11年度1.08倍 ⇒ 12年度1.15倍

今回の調査結果では2年前の1.16倍とほぼ同倍率にまで回復しています。

しかし、2012年度入試に向けて、私学人気のあおりを受けて今春入試で定員割れした公立高の多くが来春入試の定員を絞りました。ちなみに、学区ごとに募集定員を減じた普通科の学校名を以下に列挙してみます。

第1学区(7校)
西淀川高・渋谷高・池田北高・茨木西高・吹田高・吹田東高・阿武野高

第2学区(3校)
港高・泉尾高・門真西高

第3学区(9校)
清水谷高・花園高・勝山高・阿倍野高・平野高・大塚高・長野高・長野北高・藤井寺高

第4学区(2校)
金岡高・岸和田高

これら21の学校では40名ずつ募集定員が削られました。これとは反対に募集定員が増やされた学校もありますので相殺してみますと、それでも普通科だけで600名の募集定員の減少となります。

この大きな募集定員減少の影響があり、現時点での普通科倍率は2年前水準の数字に戻っているのであって、決して「公立人気が戻ってきた」わけではないのが真相です。

最後、③についてです。

文理学科が2.49倍で、昨年同時期の調査結果である2.57倍に比べるとほんの少しのダウンとなりますが、これは「誤差の範囲内」といえるでしょう。よって「人気は引き続き維持している」と考えてよいでしょう。

文理学科以外の専門学科等の一部についても倍率が公表されていましたので、合わせてご紹介しておきます。カッコ内の倍率は、昨年同時期に実施された進路希望調査時点の倍率です。

食物文化科 4.35倍(3.95倍)
美術科 2.60倍(2.63倍)
理数科 2.13倍(1.77倍)
教育センター付属 1.28倍(0.90倍)
グローバルビジネス科 1.62倍(新設)

摂南大 一般入試に向けて②

2012年1月12日 木曜日

摂南大 一般入試に向けて①」に続くエントリーです。摂南大の一般入試向け説明会に参加させていただき、得てきた情報をご紹介しています。

今回のエントリーでは、2012年4月に新設される看護学部について詳しくご紹介して参ります。

摂南大②

上の写真は、説明会のプログラムの1つである「学生による大学紹介」の様子です。オレンジのジャンパーを着た学生さんたちが順番に授業・クラブやサークル・設備などについて学生目線でわかりやすく紹介してくれるものです。

さて、前回のエントリーでは、公募推薦入試終了時点の人気動向を基にして、一般入試に向けて狙い目となっている学部をいくつかご紹介しました。その中に看護学部も含まれていましたが、その理由や一般入試に向けた入試情報を詳しくご紹介します。

2012年4月から新設される看護学部ですが、2012年度入試においては公募推薦のB日程から募集が開始となっています。公募推薦での定員は33名で、対する志願者数は249名、受験者数 235名、合格者数66名、倍率3.6倍という結果になりました。

薬学部を持つ大学の強みを活かして「薬に強い看護師を」という大変魅力的な教育方針を掲げて摂南大が満を持して設置した看護学部だけに、もう少し高い倍率になると予想していましたので、この倍率には少し驚いています。

公募推薦入試における選択科目は何がよく選ばれていたのか?についての詳細も明らかになっています。249名の志願者のうち、化学を選択したのは4名のみで、後は生物と数学が大体半々ずつ、となったそうです。化学選択者が極端に少ないようですが、化学を選択したからといって他の受験生よりも有利・不利になることはありませんので、ご心配?がっかり?しないでください。

ここからは少し看護学部の公募推薦入試における合格状況に関する裏話となります。

今回の公募推薦入試では合格者数66名・倍率3.6倍となっています。これは歩留まり率(合格者全体に対する手続き者の割合)を50%と読まれて合格者を出した結果、この合格者数となっています。

本来であれば歩留まり率を60%と読んで合格者数を打つのが摂南大では一般的らしいのですが、「一般入試での苦戦」を予想していることから、今回の公募推薦入試で多めに合格者数を出した形となっています。

「一般入試での苦戦」とは一体何でしょうか?

摂南大 看護学部の一般入試A日程2日間のうち、1日が畿央大(看護医療学科)と、丸々2日間とも京都橘大(看護学部)と日程が重なっていることから、志願者が集まらないことが予想されています。

看護系志望者が受験校を選ぶ時に最も参考にするのが「看護師の合格率」でしょう。その点で考えますと、すでに看護師を輩出している大学・学部は(数字の良い・悪いはともかく)合格率が公表されていますので、受験先として選びやすくなります。

しかし、摂南大 看護学部は当然まだ看護師を世に送り出していませんので、データが無く、積極的に選択しにくいのが正直なところです。

例えば、畿央大は「看護師の合格率がすでに分かっている」「実習先が具体的」な大学、それと同じ入試日程の摂南大 看護学部はデータが無い、となると、自然と実績が出ている大学に受験生は向うでしょう。

これが「一般入試での苦戦」の正体なのです。

この事から、一般入試のA日程はかなり倍率が低くなるのではないでしょうか。

さて、この状況とは反対に2月15日に行われる一般B日程では、先の畿央大・京都橘大と入試日程が同じになっている、というような競合関係が無い入試日となっています。よって、1月にあちこちの看護系で不合格となった受験生が大挙集まってくることが予想されます。しかし、それも考慮して合格者数は多めに出すということも予想できます。

摂南大 看護学部は今結構な「狙い目」となっていることがこれでお分かりいただけたのではないでしょうか。

看護学部が出来た後には、また新たな学部の設置を目指されているようです。文系学部はほぼそろっていることと、今の時代文系学部を作っても受験生が集まらない傾向にあることから、恐らくは理系学部が新設されるものと思われます。農学・環境・バイオといった系統、が妥当なラインなのでしょうけども、薬学部・看護学部と来ましたのでいよいよ医学部を作る、というのもあり得ない線ではないな、と勝手に予想しています。

立命館大 一般入試に向けて②

2012年1月11日 水曜日

立命館大 一般入試に向けて①」に続くエントリーです。立命館大が全国で実施された一般入試向け説明会の様子をお伝えしています。

立命館大②

今回のエントリーでは、たくさん行われた対策講座の中から、英語・現代文・古文の出題傾向や対策ポイントについて簡単にご紹介を致します。

以下は、当日配布された対策講座資料の中からポイントを抜粋したものです。受験勉強の参考にして下さい。

英語
・標準的な問題、特に知識面では上旬的な語彙・文法力が問われており、一部難解な問題の出題があるが失点を極力抑えたい。知識不足、ケアレスミスは大きな痛手となる。
・入試問題は知識を機械的に問うのではなく、思考力・問題解決能力を試すものであるので、知識と知恵を上手くかみ合わせて問題を解く解答力が必要。
・長文読解問題も、文脈を追って読むだけでなく、一文一文をきっちり訳すことが出来る力が必要。

国語(現代文)
・マークと記述を組み合わせ、漢字の書き取り・読み・同内容説明・理由説明・空所補充・脱文・内容合致・慣用表現・文学史などが出題される。本文の内容に即した「総合問題」となっている。
・論理的文章と文学的文章の2題を組み合わせ、私大の標準的な設問が出されている。
・内容説明や理由説明の読解問題では、本文中に明確な根拠が書かれているものが多く、しっかりと本文を読み通せば正解は出せる。
・いずれの日程においても難問・奇問が出題されておらず、高校の授業を通して正確に本文を読み取り、設問の要求に対応する解答を本文中に求めるという基本的な読解力と解答力を見る問題がほとんど。

国語(古文)
・マークと記述を組み合わせ、語句の読み・文法的説明・意味説明・現代語訳・同内容抜き出し・敬語・空所補充・理由説明・主題・内容合致・文学史問題などが出題される。本文の内容に即した「総合問題」となっている。
・総合的な古文・漢文の力を見る試験問題としてオーソドックスな入試問題で、語彙力・文法力に基づくしっかりとした読解力と、古典常識・文学史の知識が要求される。
・難易度としては教科書やセンター試験と同等レベル。
・古文では人間関係や状況を確認し、省略された主語を補いながら、助動詞の意味や敬語を正確にとらえて本文の内容を把握することに努めよう。
・漢文では、同じ単語でも文中の位置で意味や品詞が変わるため、返読文字や再読文字、句形などの基本知識に基づいて、書き下し文が作れるように練習しておくべき。

近畿大 今年は近年まれに見るチャンスの年!

2012年1月10日 火曜日

ここ数年は中々合格出来ない入試となっており、多くの受験生が涙を流しましたが、2012年度の公募推薦入試は一転してここ最近の中ではかなり入りやすかったようです。

近畿大が各地で実施されました一般入試向けの説明会に参加させていただきました。

この説明会では、「一般入試の制度説明」「保護者向け説明」「教科別対策講座」「個別相談」がプログラムとして組まれていました。

今回は、一般入試の制度説明の中で触れられた公募推薦入試結果について、当方の分析も交えてご紹介したいと思います。

2012年度近畿大の公募推薦入試における志願者・合格者の状況は以下の通りとなりました(画像をクリックすると拡大します)。

近畿大 公募推薦入試結果

文系学部トータルでは志願者約10%減に対して合格者数が約20%増、とかなり広き門になりました。総合的に見てみますと、文系学部では短期大学部を除くすべての学部で合格者数が昨年よりも増やされています。今年はかなり入りやすかったのではないでしょうか。

文系はどの学部も志願者を減らしていますが、その中で総合社会学部は昨年とほぼ同数の志願者数を集めているのが特徴です。各社の模擬試験においても社会学部は全体的に昨年並みの人気になっていますので、その傾向が近畿大 総合社会学部にもぴったりと当てはまっている形です。

反対に、文系学部の中では特に法学部の志願者が大きく減っています。しかも、この法学部は前年度から合格者数が増えており、しかもその増え幅が大きいのが目立ちます。

2011年度における合格者数が370名、その前の年である2010年度では464名の合格者数だったことを考えると、「昨年絞った合格者数を今年は元に戻した」形ではあります。しかし、それを考慮しても非常に多くの受験生に合格通知が出ている気がします。

また、今年は全般的に「経済不人気・経営人気」という傾向なのですが、近畿大にはどうやらそれが当てはまっておらず、経済学部・経営学部共に大きな志願者減となっています。

理系の各学部の結果を見てみましょう。

理系学部トータルでは志願者約5%減、合格者は約8%増、こちらも若干入りやすかったのではないでしょうか。学部別に見てみますと、産業理工学部を除く全学部で合格者数が昨年よりも多く出されています。

各社も模試においては全般的に「理工系人気」との結果が出ているのですが、今回の近畿大の公募推薦入試結果を見ている限りではそれとは合致せず、志願者増加となっているのは(医学部は別として)一部の学部だけに留まっており、しかもほんの少しの増え幅に収まっています。

今回の説明会では、公募推薦入試における「合格最低点ランキング」が発表されていました。スペースの都合で今回はご紹介しませんが、大体文系学部で65~75%程度、理系学部では55~75%程度、が公募推薦入試における合格ラインとなっています。

ここまで公募推薦入試の結果を見てきました。近年の近畿大人気は過熱気味だったことから、今年に関しては志願者減が充分予想出来ました。しかしながら、合格者数がこれほど多めに出されたのは予想外でした。

引き続き一般入試でも志願者数が昨年割れすることが予想されますので、「公募推薦入試で多めに合格を出しておいて、入学者を多めに確保しておこう」という作戦なのだと思います。先手を打たれた、ということでしょうか。

おそらく、一般入試においても例年よりも多めの合格者が出ることと思います。それには「ある大学の定員増」が大きく影響を与えているからです。

その「ある大学の定員増」と、それが近畿大を含む近畿地区の各私立大に与えている影響については、また改めて別のエントリーでご紹介出来れば、と思います。

摂南大 一般入試に向けて①

2012年1月6日 金曜日

摂南大の一般入試向け説明会にお邪魔してきました。

摂南大①

一般入試に向けた展望を簡単にご紹介します。

2011年度の総志願者数は約18000名でした。前年度である2010年度から約3000名という大幅な増加となったことは記憶に新しい所です。また、2007年度の志願者数は約9000名だったことから、この4年間で志願者数がちょうど2倍になっています。これらのことから、2012年度入試に関しては全体的に「敬遠傾向」に入っている気がします。

自大学において近年志願者が増えていることで今年は受験生たちから敬遠されているだけでなく、他大学の学部改組や入試制度変更なども志願動向に大きな影響を与えているようです。

その内の代表的なものとして、摂南大との併願者が多い大阪経済大において「情報社会学部の設置(経営情報学部を廃止)」「経営学部で募集定員85名増加」という変更があります。特に経営学部での定員増が摂南大に与えている影響は大きい様子です。

何でも、摂南大と大阪経済大の両方に合格した受験生は大阪経済大への進学を選択するケースが多いようで、今年の公募推薦入試時点では「大阪経済大の定員増 ⇒ 合格者も増えるだろう」という予想の下でかなり大阪経済大へ受験生が流れたようです。

公募推薦入試、という言葉が出ましたので、ここで公募推薦入試終了時点での人気動向を基にした、一般入試での狙い目学部をご紹介したいと思います。

特に狙い目と思われるのは「経済学部」「法学部」「理工学部 機械工学科」「理工学部 都市環境工学科」「看護学部」の5つとなっています。

2012年4月に新設される看護学部も狙い目としてリストアップされています。これは一体どういうことなのでしょうか?

看護学部についての説明は書き出すと長くなりますので、また後日のエントリーで詳しくご紹介します。公募推薦入試においてこれだけたくさんの合格者数が出され、倍率が低くなった理由も明らかにします。

摂南大を問わず看護系の受験大を広く探されている受験生の皆さんも含め、次回のエントリーをお楽しみに。

便利! 近畿地区私立主要大 一般入試向けお助けサイト

2012年1月5日 木曜日

関関同立を含む、私立大の出願が昨年末から始まっています。受験生の皆さん、もう出願の準備はお済ませでしょうか?

昨年、参加させてもらった大学の説明会の何ヵ所かで、このようなことをお聞きしました。

「選択科目を間違えて登録してしまった受験生が試験当日に青ざめて変更のお願いをしてくることが毎年あるが、応じられません」(願書で選択科目をあらかじめ申告する必要がある大学に限る話ですけども)

「封筒の中に他の大学の願書を間違って入れて送ってこられることが時々ありますが、当大学では間違いを指摘する連絡は一切入れていません」

「(近畿地区の受験生が)受験会場を間違えて北海道や鹿児島などの遠方を指定してしまっていることがありますが、一度それで登録してしまうと変更出来ませんので、すいませんがその会場に行ってもらうことになります」

受験生の皆さんは非常に多くの願書を一時期に扱われますから、ミスが起こる確率が高くなります。上記でご紹介したミスは、いずれも試験そのものに多大な不利益を、特に願書の送付ミスの場合は受験が出来なくなってしまうという「不合格以上の悲劇」を生んでしまうことになります。

自分自身のせいではありますが、そんな悲しい思いをしている受験生を毎年何十人と見ている大学側も「受験生たちがミスをしないように」という思いを込めて、また、少しでも一般入試に役立つような情報をお届けしよう、ということで、一般入試に関する解説サイトを公開しています。

今回のエントリーでは、近畿地区私立大の中でも特に受験生が多い大学が開設している、一般入試向けのお助けサイトをご紹介します。

①関西学院大「受験生を応援する入試直前サイト」
http://www.kwansei.ac.jp/admissions/special/index.html

②関西大「併願パターンチェック」
https://e.syutsugan.jp/kandai/heigancheck/heigan27.html

③立命館大
http://ritsnet.ritsumei.jp/nyushi_point/2012/index.html

④近畿大「願書の書き方(Youtube)」
http://www.youtube.com/watch?v=G_keJYtvLVM&feature=channel_video_title

大学ごとに内容は異なりますが、受験生が出願する際に役立つ情報が提供されているという点で共通しています。

これらの大学を受験予定の方は、一度各サイトをのぞいてみてください。

立命館大 一般入試に向けて①

2012年1月4日 水曜日

立命館大の一般入試向け説明会に参加させていただきました。

この説明会、正しくは「出願直前!立命館ファイナルセミナー」というタイトルで、立命館大合格に向けて頑張る受験生に贈る、教科対策講座が満載のイベントです。今年は東京・名古屋・大阪・福岡の全国4か所で説明会を実施されましたが、今回は大阪の回にお邪魔をさせていただきました。

今回私がお邪魔した大阪の回には、徳島・東京・富山といったかなり遠方からの参加者も多数いた様子です。全国から広く受験生を集める人気大学であることは今年も変わりない傾向です。

しかも、驚いたことに今年実施された4か所すべての説明会に顔を出したという、熱烈な立命館ファンの受験生がいたそうです。

立命館大①

上の写真は説明会終了後に行われた個別相談の様子です。終了予定時間を過ぎても熱心に質問を投げかける受験生がたくさんいたのが印象的です。

さて、一般入試に向けての展望を簡単にご紹介いたします。

立命館大では、例えば近畿大や京都産業大といった大学のように、秋時点で大々的な入試を実施されていませんので、現時点では各予備校実施の模試による人気動向で予想を立てるしかありません。

立命館大の方々も常に模試での人気動向は掴まれており、今回は河合塾のデータを基に人気傾向をご紹介下さいました。

簡単に言いますと、法と経済は不人気傾向、経営・国際関係・理系全般が人気傾向であり、全国の私大の一般的な傾向とほぼ合致している形です。

河合塾のデータを見てみますと、「人気」となっている経営学部では各募集区分で成績上位層が増加しており、国際経営学科の一般方式は特に難化傾向が著しいようです。

反対に「不人気」となってしまっている経済学部は一般方式・センター方式ともに志望者数は減少しているのは事実ですが、特定科目方式では成績上位層が増えており難化必至となっています。

今回の説明会では理系・文系科目満遍なく対策講座が実施されました。大学の方のお話によりますと、例年は願書だけもらって対策講座を聞かずに帰る受験生が多いようですが、今年は対策講座参加者数が多かったそうです。

「本気で立命館を考えている」という受験生が今年は多くいる、という証拠なのではないでしょうか。

特に理系教科の対策講座参加者数が多かったらしいので、模試による人気動向と合わせて考えると、理系学部は例年以上の力が必要となるのではないでしょうか。

説明会の中で実施された各教科の対策講座ですが、スペースの都合上次のエントリーに回させていただきます。

次回は英語・現代文・古文のポイントをご紹介いたします。