2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率⑤

2012年3月8日 木曜日

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率③
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率④

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。これまで「~①」では昨年の後期選抜の国語、「~②」では社会、「~③」では数学、「~④」では理科についてそれぞれご紹介しました。

最終回となる今回は、いよいよ英語についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

2011大阪府公立高後期 英語

なお、2009年度と2010年度の英語についての小問別得点率や解説については以下のエントリーでご紹介していますので、そちらも合わせて参考にして下さい。

2009年度⇒「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率⑥
2010年度⇒「2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率⑤

大阪府教育委員会からはこの英語の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基本的な語彙や文法に関する問題については、比較的高い得点率であった。
・英文の内容を文脈に沿って把握して日本語で説明する問題や、与えられた日本語に合う英文を書く問題については、得点率が低いものがみられた。
・基本的な文法を理解した上で、基本的な語彙や表現を繰り返し書いたり暗唱したりすることによって学習内容を定着させることが大切である。
・学習した内容を実際のコミュニケーション活動において使うことができるようにするために、さまざまな場面を設定し、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4領域が有機的に関連する活動をできるだけ多く取り入れることが重要である。

選択問題Aの中で出題されている、文法・語彙の得点率はかなり高くなっています。中でも前置詞・動詞・名詞を選択する問題については90%を超えています。

ただ、一方で内容把握の問題になると極端に得点率が低くなってしまいます。どうやら、英文の内容を文脈に沿って把握することに課題がある受験生が多いようです。

共通問題においては、本文を要約した英文の空所に適切な言葉を補充する問題の得点率が低くなっています。全体の流れを把握し、その内容を別な表現を用いて言い換えるためには、学習した文法・語彙をもとにして要点をとらえて的確に表現することが必要となります。訓練しておきましょう。

これまで6回にわたって昨年の公立高校後期選抜の平均点・小問別得点率をご紹介してきました。あくまでも昨年の問題についてのデータや解説なので、今年はどんな問題・傾向になるのかはわかりません。どんな問題・傾向であってもびっくりせずに問題が解けるよう、まずは基本的な知識を確実にすること、そして記述問題ではその知識を基にして問題で問われていることに正確に答えることが出来るように訓練をしておきましょう。

大阪府公立高校後期選抜の入試日は3月16日(金)、合格発表日は3月23日(金)。

皆さんの健闘を祈っています。