甲南女子大 2013年度入試で多くの変更点あり

2012年6月25日 月曜日

甲南女子大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

甲南女子大

文・人間科学・看護リハビリテーションの3学部に10学科設置されている甲南女子大の中でも特に人気が高いのが人間科学部 総合子ども学科と看護リハビリテーション学部 看護学科の2つです。

看護学科は関西でもトップクラスの人気・レベルとなっていますが、国家試験合格率も高いものとなっています。今春は・・・

看護師 100%(全国平均90.1%)
保健師 88.3%(全国平均86.0%)
助産師 100%(全国平均95.0%)

となりました。

看護師を養成する過程で行われている学内でのサポート体制は次の通りとなっています。

①入学時から複数の教員がアドバイザーグループを担当し、学びや学生生活の悩みに対応する「アドバイザー制度」。
②国家試験対策としては、学生代表と教員によって組織される国家試験委員会を設立し、グループ学習で国家試験合格を目指す。また、2年次から専任教員によるサポートとして模試・対策講座・Webを活用した学習支援なども行われる。
③甲南系列の3病院や関電病院、淀川キリスト教病院といった有名な病院を実習先として多く確保。

様々な病院や施設で実習を行うことを通して病院によって仕事の進め方が異なることを体験し、学生のうちに適応力や自己表現力を向上させることを狙っているとのご紹介がありました。

今春の看護学科出身者の就職のうち実に93%が看護師としてのものだそうですが、保健師・助産師がそれぞれ3%ずつ、養護教諭も1%の占有率ではありますが存在しているようです。看護だけでなく保健師や養護教諭といった職に興味がある受験生も一度甲南女子大の看護学科をお考えになってはどうでしょうか?

また、看護師として就職した学生のうち39%が公立病院、残り61%が民間の病院となっていることもお教えいただきました。

さて、看護学科の人気に押され気味ではありますが、文学部 英語英米文学科が今年から「英語文化学科」と名称変更した同学科には注目に値する特徴的な取り組みが多くありますので、ご紹介します。

①英語アドバンストコース(定員約30名)を設け、英検2級・TOEIC500点レベルから卒業時に全員がTOEIC800点台を目指す。年2回のクラス入れ替えがある。
②エアラインプログラム(定員35名程度)ではANA総研と提携し、企業体験に優先的に参加。中部空港でのインターンシップなどもある。学内に設けられたANAルームには元CAが常駐していたり、複数の現場経験者を専任スタッフとして迎えて航空業界を目指す学生をサポート。1期生が現在4回生で、CA内定者が出ているそう。
③2011年度からの小学校での英語活動必修化などに伴って「児童英語教員養成プログラム」を開講。

最後に2013年度入試の情報です。タイトルにもありますとおり、変更点が多く注意が必要です。

①募集定員 看護学科で85名⇒90名に(編入学制度を廃止してその分の定員をこちらに回した形)
②AO入試 英語文化学科と生活環境学科で評価のポイントを変更
③センター利用入試 前期・後期において心理学科では英語、総合子ども学科では国語を必須に
④一般入試B・C 看護学科で英語を必須に
⑤出題範囲 一般入試の数学の出題範囲を変更、数ⅠAに加えてⅡを追加
⑥合格発表 Webサイトから確認出来るように

一般AⅠ・AⅡ及びセンター利用入試Sに関しては入学後2年間の学費を半額にしてもらえる「スカラシップ」の判定がされることになっています。一般入試での基準は「得点率70%かつ各学科の合格者の成績上位20%まで」となっています。

また、推薦入試などですでに甲南女子大を合格している受験生であっても、同一学科であれば一般AⅠ・AⅡあるいはセンター利用入試Sを受験してスカラシップをチャレンジ可能となっています。指定校や公募推薦(専願)などの専願型の入試で合格を得ている生徒がチャレンジするなら受験料は無料、公募推薦(併願)などの併願型で合格を得ている生徒なら受験料有料となります。詳しくは入試ガイド等でご確認下さい。