花園中高 特進Aからの大学合格実績が来年の人気を呼ぶ?

2012年6月26日 火曜日

花園中高の塾対象説明会に行ってきました。

花園中高

中学校では中2まではコース分けをせずに進み、中3進級時に6年一貫生のみのクラス編成となる「一貫S」か、高校入学組と混ざる「T」に分けられます。Tはその後高1進級時に「特進A」「特進B」「進学カルティベート」に分けられます。なお、高校入試で外部高校を受験する予定の方は、中3進級時にTに所属すれば外部受験が可能となるようです。

高校には先ほどご紹介した3つのコースがありますが、特進Aには特別奨学金が用意されており、いわゆる「実績の稼ぎ頭」を育てるコースとしての位置づけ、特進Bには関関同立+それ以外の大学の理系学部の指定校推薦枠、進学カルティベートにはその他すべての指定校推薦枠を与えておられ、これら大学受験に向けた対応によってコースの違いを明確化している印象です。

さて、入試結果を簡単にご紹介いたします。

中学入試です。志願者数は70名、入学者数は30名(昨年38名)となりました。入学者のうち女子はちょうど半分の15名となっています。

公立中高一貫校型入試である「むげん入試」を導入以来、昨年23名⇒今年25名と、この型・日程の志願数が増えているのが特徴です。また、成績的にも上位者が多いことが入学後実施の「新入生学力テスト」の成績でも証明されており、この型での入学者の今後に期待がかかるところです。

高校入試は中学入試とは対照的な結果で、予定していた以上の入学者数となったそうです。要因としては「専願が増えた」ことを挙げておられましたが、長年花園高と言えば併願が多い印象でしたから、今回の専願の増加はまさに「念願」といったところではないでしょうか。

特進Aコース対象の特別奨学金制度の適用状況は次の通りとなりました(第1回・第2回計)。

全額奨学生(50万円)
専願 受験者18名 ⇒ 入学者18名
併願 受験者84名 ⇒ 入学者5名

半額奨学生(25万円)
専願 なし
併願 受験者101名 ⇒ 入学者11名

大学合格実績をご紹介いたします。

進学カルティベートコース1期生が今春卒業しています。80名の卒業生のうち、のべ59名が四年制私立大に合格・55名が進学となりましたが、その内、産近甲龍+佛教大には14名が進学されています。

今回は詳しくご紹介いたしませんが、説明会でいただいた資料の中にあった進学カルティベートの指定校推薦枠の数・状況から考えますと、実際は一般入試での合格よりも指定校推薦による進学者が多いのかな?といった印象を受けました。

反面、特進Aの卒業生58名中国公立大合格者数は26名(浪人4名)となり、特に京都大3(浪人なし)・神戸大4(浪人なし)・滋賀大4(浪人なし)・滋賀県立大5(浪人なし)といった所の結果に光るものがあります。私立大では立命館大の32(浪人なし)が最も多く、次いで京都産業大25(浪人なし)、関西大21(浪人なし)と続きます。

また、今春の大学合格実績のうち、一貫コース卒業生45名の主な実績に関しては以下の通りとなっていることも合わせてご紹介します。

国公立大
京都大・京都教育大・京都市立芸術大・京都府立大・滋賀県立大・兵庫県立大 計6名(すべて浪人)

私立大
同志社大2(浪人1)・立命館大12(浪人5)・関西大5(浪人2)・関西学院大1(浪人なし)・龍谷大12(浪人5) など

国公立大合格者がすべて浪人生であることと、私立大の中で関関同立+龍谷大の中にも浪人生が目立っています。

今春の特進Aコースの大学合格実績が大きな呼び水となって、次年度の高校志願者数がもっと増えることも考えられます。