関西大倉中 持ち直した志願者・入学者数

2012年6月28日 木曜日

関西大倉中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

今回は中学校に関する内容に絞ってご紹介したいと思います。

中学校の教育内容ですが、人間力を高める教育に主眼を置かれ、主に「総合学習やキャリア教育などでの意欲喚起」「進学校としての教科教育に代表される能力開発」「学校生活を通して誠意を身に付ける」ことに取り組まれています。中でも印象的だったのが「職業体験」に代表されるような社会体験の機会を多く持っておられる点で、早い段階から主体的に自己の進路を選択・決定できる意欲や能力、しっかりとした勤労観、職業観を身に付けさせていることがわかります。

教科面でのお話ですが、中学の間は英数国の3教科を中心に、基礎の徹底を図られています。その3教科の取り組みは次の通りとなっています。

国語
①漢字検定の導入 中学目標は3級(全員合格している)、高校では2級が目標
②漢字テスト・読書の時間・聞き取りテスト
③「表現」の時間では学校内を取材して回り、調査結果を発表する

英語
①2年生で習熟度別授業を実施
②全学年でネイティブの授業を週1回、チームティーチングで実施
③鍛錬テストで基礎の定着を確認
④英検を推奨 中学では3級(全員合格している)、高校では準2級が目標
⑤高1の夏に希望者を対象としてオーストラリアへホームステイに行く

数学
①6年一貫校用のテキスト「体系数学」を使用
②2年生で習熟度別授業を実施
③週1回、鍛錬テストで基礎の定着を確認

気になるのが6年一貫生の大学合格実績です。6年一貫生は今春105名が卒業され、その内、32名が国公立大に合格されています。高校入学組も含めた国公立大合格者数は143名なので、22.4%が6年一貫生が占めていることになります。

6年一貫生の中で上位の子たちだけで構成される「六貫S」の1期生が今春卒業しています。大きな期待の中、現役は京都大1・大阪大3・神戸大1・国公立大合計11という実績を出しています。私立大は関西学院大9・関西大4・同志社大4・立命館大2というのが現役の結果となりました。

入試関連の情報です。

今春入試では志願者数631名(昨年351名)・入学者数119名(昨年76名)となりました。今年度は前年度より1回入試が増えて合計3回実施となっているのと、前年度までと2回目入試の日程が大きく変わっていることから直接の比較をしてもあまり意味をなさないのは承知の上ではあるものの、既存2回分の入試の志願者数を比べてみました。

志願者数 2011年度 351名 ⇒ 2012年度 411名

このように、2回の入試での比較においては60名の志願者増となりました。

今回の説明会ではプレテストの判定と各日程の合否の相関に関してご紹介いただきましたが、一部例外があるもののB判定以上あれば100%合格が可能であるのと、C判定あればA・B日程であれば70~80%の確率で合格しているという実態をお教えいただきました。

次年度である2013年度入試は、1/19(土)AM・1/20(日)PM・1/21(月)PMの3回入試で決定されています。初日のみ3科4科選択制となり、以降2回の入試では算国2科での入試となります。

秋に実施されているプレテストは今年は11/11(日)とされています。プレテスト結果等に関する内容が含まれた説明会が11/17(土)に実施されるようなので、こちらも合わせてスケジュールとして知っておきたいところです。