大阪府立大 学域・学類へ改組後初の入試を終えて

2012年7月3日 火曜日

大阪府立大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

大阪府立大

高度研究型大学として①多様 ②融合 ③国際 の3つをキーワードとして世界に翔く地域の信頼拠点を目指す、というのが大阪府立大が目指すところです。

共通教育科目として「初年次ゼミナール」などを1年次から全学域共通で履修させ、大学での主体的な学びへの転換を図るとともに、情報や語学などの技能を磨いて幅広い教養を身に付け、問題解決力を育成して専門科目につなげている点が全学規模での大きな取り組みとなっています。

かつては28学科も擁していたこの大学ですが、今春より4学域13学類へ再編され、文系・理系の区別を強くせず学問的な意味あいで「垣根のない大学」として生まれ変わっています。この点が受験生・高校や予備校の先生方から「大変わかりにくい」という評価だったのですが、実際の入試においてはどのような人気動向になったのでしょうか?後ほど詳しくご紹介します。

なお、入試においては現代システム科学域の後期日程を除いて原則として学類単位の入試を実施されており、入学後に学類で共通する基礎を学んだあとで興味を持ち学びたいと思った分野を自ら選択できる「経過選択型」を導入されています。ただし、専門性が高い獣医学類・看護学類・総合リハビリテーション学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻・栄養療法学専攻)はその対象からは外れていますのでご注意を。

学域・学類の名前を見ている限りでは「理系のみの大学」と思われがちな大阪府立大ですが、現代システム科学域内のマネジメント学類に関しては「文系・理系共に受験できる入試科目を設定」「学びの内容も経済・経営と似ている」など、文系受験生にもおすすめできるジャンルがあります。

地域保健学域は看護学類・総合リハビリテーション学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻・栄養療法学専攻)・教育福祉学類から構成されていますが、学びの中身もあって資格志向が強い学生が集まる傾向にあります。そんな中、教育福祉学類は中百舌鳥Cでの学びであるにも拘らず他2つの学類が羽曳野Cであることから「教育も羽曳野」と思われがちなようで、結果として合格ボーダーも低めになっている様子で、実は狙い目となっています。

大阪府立大②

さて、気になる今春2012年度入試の結果をご紹介してまいります。

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