近畿大 さすがに今年度入試は志願者減少

2012年7月13日 金曜日

近畿大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

入試結果を中心にご紹介します。

今春入試に向けて行われた変更点としては、文芸学部内の2学科が名称変更を変えたことが筆頭として挙げられますが、改めておさらいをしておきます。

①文化学科が「文化・歴史学科」となり、これまで入試段階で「日本歴史・文化」「世界歴史・文化」「現代文化」の3つのコースから選んで出願する必要があったが、今後は回生が進むにつれて選択していく形となる。
②英語多文化コミュニケーション学科が「英語コミュニケーション学科」に。

さて、昨年度入試における総志願者数は11万名を突破し、5年連続で上昇していましたが、今年は久々に志願者減となり11万名を割りこみました。一方で合格者数は昨年よりも約1,500名増えており、結果として倍率が4.0倍(昨年4.4倍)となっています。今年度の受験生はラッキーだったようですね。

女子志願者数は昨年・今年と31,000名台をキープ。志願者における女子比率が28.6%と、昨年27.6%からまたまた上昇しています。また、実際に入学した数・構成比率で言うと、東大阪キャンパスだけで1,689名・31.0%(昨年1,641名・31.5%)となっており、女子が3割存在していることになります。

近畿地区を中心に各地で説明会をご実施下さっている近畿大ですが、私が参加したのは京都で実施された回ということで、京都からの志願動向をお聞かせいただけています。以前は3,000名台だった志願者数が今年5,000名以上となっているものの、その数は奈良県からの志願者数よりも少なく、まして大阪からの志願者は4万人規模であることから、「京都からもっと来てほしい」とのアピールがありました。

確かに、京都に住んでいる人が近畿大へ行こうと思うと、奈良県の西大寺駅経由あるいは大阪のなんばや鶴橋を経由する、ということになりますから、「ぐるっと回って移動する必要がある」ということになります。近畿大は間違いなくオススメ大学の筆頭に挙げられる大学なのですが、こと京都に住む受験生から見ると交通アクセスの面で敬遠してしまいがちなのは理解できます。

話を入試結果に戻しまして、今回は入試制度別の歩留まり率をお教えいただきました。以下の通りとなっています。

公募推薦 56.4%  一般前期(A) 28.6%  一般前期(B) 45.8%
一般後期 69.0%  センター利用 13.3%

方式別の志願・合格者動向は以下の通りとなっています。

近畿大

どの入試形態においても志願者数が減少していますが、反対に合格者数が増やされているため、どの入試形態でも倍率が低下したことになります。特に公募推薦入試は昨年度から約7%の志願者減に対して約13%もの合格者数増となっていますので、かなり入りやすかったと思われます。

では、来年2013年度入試に向けてです。変更点がいくつかあります。

・工学部の学科名を変更する。
・C方式(中期)の合格発表日を前倒しし、同前期と同じ日に発表とする。
・文芸学部に併願制度を導入。法・経済・経営・総社に加え新たに文芸が追加。
・C方式の全日程で薬学部 創薬科学科を導入。

変更点の詳細に関しては近畿大の入試ガイドやHPで必ず確認下さいますようお願いします。