武庫川女子大 生活環境学科で定員増へ

2012年7月23日 月曜日

武庫川女子大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

武庫川女子大①

武庫川女子大が強さを発揮している就職・資格取得状況をご紹介します。

まずは就職についてです。今春の就職決定率は96.7%、過去からの推移は以下の通りとなっており、就職が厳しい状況下でも一定の値を保たれています。

2008年度98.1% ⇒ 2009年度97.5% ⇒ 2010年度97.1% ⇒ 2011年度96.5%

また、就職者数 / 進学者を除く卒業者数 で算出する、いわゆる実質就職率は83.7%となっています。過去は・・・

2008年度86.8% ⇒ 2009年度86.0% ⇒ 2010年度78.3% ⇒ 2011年度82.2%

となっており、こちらも一時期は厳しい時もあったものの持ち直してきていることがわかります。

就職支援関連の取り組みでは特に3年次の「就職ガイダンス(昨年は年間108回開催、16,022名参加)」や少人数制の就職・人物・面接の各対策講座、「学内企業セミナー(昨年度は10日間開催、のべ5,324名が参加)」といった諸々の活動が行われています。

また、今回の説明会の冒頭でご紹介をいただいたのですが、最近NHKのニュースで、東京の帝国ホテル内に設けられた「東京センター」という、首都圏で就職活動を行う学生を支援するための施設が紹介されたそうです。その施設内には「着替えが可能なロッカールーム」「パソコン」の類はもちろんのこと、アイロン、ドライアーやヘアアイロン、携帯充電器、メイク道具などが常備されており、身軽な格好で夜行バスで東京入りし、このセンターで着替えとメイクを済ませてから説明会へ乗り込むことが可能となっています。

また、卒業生に対しても就職支援を行っておられ、実際に昨年は大学に181件の求人が来ており、40名が転職・就職したという実績があります。

続いては資格関連の合格率です。

管理栄養士合格率は96.4%、昨年93.4%、一昨年83.7%と年々良化傾向にあります。

また、今年6年制となって初めて卒業生及び国家試験受験者を輩出した薬学部ですが、薬剤師合格率は今年95.4%、全国平均が95.3%と変わらない値の合格率を出せています。

武庫川女子大②

それでは、入試関連の情報です。

2012年度入試結果を簡単にまとめておきます。

今年度の大学全体の志願者数は17,253名。昨年は16,488名だったので、対前年比104.6%となり、微増となっています。

ただ、全体の志願者数自体は増えているものの、府県別の志願状況を見ていると兵庫県からの志願者数が減っている印象があります。反対に言うと兵庫県以外からの地域、言ってみれば遠方から受験生が集まっている大学ということになりますので、これはこれで良い評価が出来るものと考えます。

公募推薦入試の志願者数は6,048名、昨年5,787名と比べて104.5%となりました。過去5年で最も多い志願者数となっており、受験生(特に女子に多い)の「早期での進学先決定」の意向が顕著に数字に表れている気がします。

一般入試前期にあたるA・Bは共に大きく志願者数が減少した昨年よりは志願者が増加しているものの、2年前である2010年度の志願者数にまでは到達していません。

一般入試後期にあたるCの志願者数は507名、2008年度の703名と比べると激減しています。ここにも受験生の「早期での進学先決定」の意向が表れているようです。

センター利用方式のDにおいても志願者数が昨年よりも増えて1,449名になってはいるものの、こちらもピーク時(2009年度)の1,809名には遠く及ばない形です。

学部・学科別の人気動向をみてみると、教育学科が圧倒的人気で3,557名、次いで食物栄養学科の3,506名。この2系統の人気は昨年一年間の大学合同説明会などで武庫川女子大のブースにお座りになられた受験生からの相談内容・件数からしても明らかだったそうです。

来年度である2013年度入試です。2013年度入試向け各種トピックスは次の通り。

①生活環境学科の募集定員を10名増やし、130名に。
②公募制推薦入試(前期・後期)で、基礎学力検査の選択科目に数学(ⅠA)を選択可能に(学科によって異なる)。
③健康・スポーツ学科の一般入試には実技を課す選考が無くなり、その分公募の後期で実技を課す選考が設けられる。

①に関して補足をしておきますと、2011年度入試では健康・スポーツ科学科が健康・スポーツ科学部へ昇格したのと同時にこれまでの定員140名から10名増え150名となり、心理・社会福祉学科でも定員150名から10名増え160名となっています。来年度の生活環境学科での10名増も含め、武庫川女子大では近年定員が増加傾向にあることがわかります。受験生にとっては大変ありがたいことです。

日本の女子大の中で最も多い学生数である約1万名が学ぶ武庫川女子大のレポートでした。