常翔学園中 来年度は入試難易度上昇に要注意

2012年7月24日 火曜日

常翔学園中高の塾対象説明会に行ってきました。

常翔学園中高

今回は開校2年目の中学校及び中学入試の状況に絞ってご紹介をします。

まずは、2012年度入試結果です。各種数値を以下に並べて検証してみたいと思います。

志願者数317名(昨年298名)
受験者数250名(昨年225名)
合格者数185名(昨年178名)
入学者数110名(昨年101名)

募集定員100名に対して初年度に続き定員を充足させておられます。中学入試においては定員割れの学校が大半を占める中、また歴史ある伝統校が多数ある大阪の中では圧倒的に不利な「昨年出来たばかりの新設校」としては破格の入試結果となっています。

すでにお気づきになられている方もおられると思いますが、受験者数が昨年から1割以上増えているにもかかわらず合格者数は昨年から7名だけしか増えていないので、当然倍率は上がっていることになります。

古い話かつ高校の話を持ち出して大変恐縮ですが、併設の高校が「常翔学園高」と校名変更される前の「大阪工業大学高」だった時代は男子校でした。よって、「常翔学園=大工大高=男子校」と思われている保護者の方もそこそこおられることと思います。そんなこともありますので、入学者数における女子比率も合わせてご紹介しておきたいと思います。コース別と合計でご紹介します。

Ⅰ類:男子18・女子19・女子比率51.4%(昨年男子19・女子6・女子比率24.0%)
Ⅱ類:男子54・女子19・女子比率26.0%(昨年男子54・女子22・女子比率28.9%)
合計:男子72・女子38・女子比率34.5%(昨年男子73・女子28・女子比率27.7%)

入試方式別のデータを見ていますと、A・B日程とも女子受験生の比率が上昇しているだけでなく女子受験生のレベルも上がっているようで、上でもご紹介しております通り特に上位コースであるⅠ類での女子比率が高まっているのが特徴です。

今年の入試において併願先として多かった学校としてご紹介を頂いたのは、近畿大学附属・開明・関西大学といったところでした。

入試得点についてですが、C日程を除いて合格最低点が上昇しており、受験生たちの問題研究が充分になされた故のものと学校側は分析されておられました。

常翔学園中では秋にプレテストを実施されていますが、プレテストを受験した生徒の86%が入試本番も受験しているとの統計もご紹介いただいています。常翔学園中の受験を少しでも考えている方は必ずプレテストを受験しておくべきでしょう。

2013年度入試に向けた情報と、レベル等の展望です。

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