帝塚山学院中 関学コースで定員増へ

2012年7月31日 火曜日

帝塚山学院中高の塾対象説明会に行ってきました。

帝塚山学院中高

今回は中学校及び中学入試の内容に絞ってご紹介をしたいと思います。

まずは今春入試の結果からご紹介をします。

総志願者数は591名、昨年509名から1.16倍もの増加となっています。中学入試においては多くの学校で受験者数減少となっている中、特に女子校は壊滅的な状態となっているにもかかわらずこれだけの伸びを見せている学校は、今や非常に稀有な存在です。

特に2次の志願者数が77名⇒111名と大きく伸びていますが、おそらく試験開始時間を昨年「14時開始」から今年「15時開始」へずらしたから、というのも1つの要因ではないかと思います。

今春の入学者数は242名(昨年212名)、関学82名(昨年84名)・ヴェルジェ160名(昨年128名)で、ヴェルジェコースの入学者数の大きな増加が目立ちます。

ヴェルジェでの入学者数が増えた要因としては、「ヴェルジェプロジェクト」なるものの存在が大きいようです。この取り組みに関しての詳細は後述します。

今春の併願先としては以下のような学校が挙げられるとのご紹介がありましたが、昨年よりも紹介校が減っており残念ではありますが、以下に列挙します。

1次B 同志社香里・同志社・同志社女子・同志社国際・関西大学第一・関西大学北陽・啓明学院・金蘭千里・大谷 など
2次 同志社香里・同志社女子・同志社・同志社国際・帝塚山学院泉ヶ丘・関西学院 など

今春から共学化された関西学院中が早くも2次の併願先として名前が挙がってきているのが面白いところです。

さて、ヴェルジェコース入学者が増えた要因である、としてご紹介をした「ヴェルジェプロジェクト」についてご紹介します。

関学コースからの回し合格も含め、ヴェルジェコース合格者の中でもトップランクの成績の生徒に対し参加資格が与えられるもので、国公立大や難関私立大への進学を目指す、いわば「特進」のような位置づけとなる取り組みです。

ただし、これはコースや特別クラスとして編成するのではなく、普段は他のヴェルジェコース生と混ざったクラス編成の中で過ごすものの、レベルの高い放課後の講習などでこのメンバーが招集され、ヴェルジェコースの一般の生徒とは違った特別な取り組みを行う、というのがコンセプトです。

参加資格は入試得点で決められるのですが、入学後の学力テストの成績で選抜されることもあるようで、1期生となる今年は入学後に選抜された生徒が1名いるようです。

また、プレテストにおいてヴェルジェコースの判定が「A+」になっていればプロジェクトのレベルに達していることが示されるようなので、入試前にレベルのに到達しているかどうか、あるいはヴェルジェプロジェクトのラインまであとどれくらいなのか、がわかるようになっています。

なお、このプロジェクトへの参加は生徒本人が決定できるそうなので、「ヴェルジェプロジェクト参加を承諾しての合格・入学」の他に、「通常のヴェルジェコース生としての合格・入学」という選択も可能です。

事実、今年はヴェルジェプロジェクトの参加資格を有しながらも、課外活動やご家庭の方針を尊重するとのことで同プロジェクトに参加をしていない成績上位のヴェルジェ生もおられるようです。

次年度入試情報です。

タイトルにもありますとおり、来年度は関学コースの定員が増やされることが発表されました。これまでの80名から120名の募集となります。

帝塚山学院からはこれまで高校入学組の関学コース1~3期生が関西学院大へ進学しています。1・2期生の大学での成績状況が良好なこともあり、関西学院大は帝塚山学院の取り組みや教育力を高く評価しているようで、それが今回の定員増につながったそうです。

ただ、詳しい募集要項が発表になっていませんので、例えば入試日がいつなのか?ヴェルジェコースの定員や扱いはどうなるのか?等々の疑問がまだ残っています。その点については続報を待ちたいと思います。