近畿大 「エコ出願」 と 国語の対策ポイント

2012年10月17日 水曜日

近畿大の入試合格対策講座&説明会・相談会の大阪北会場の回にお邪魔をしてきました。

当日は午前・午後の2部制の開催となっておりましたが、この大阪北会場の参加者数は昨年よりもかなり増えている、とのことをお教え頂きました。特に、午前の部で多くの受験生が来場されたようです。

様々なお話を聞いてきたのですが、今回は特に「エコ出願」についてご紹介をします。

「エコ出願」とは、いわゆるインターネットによる出願手続きのことで、近畿大HPにアクセスして出願内容を入力し、入学検定料はクレジットカード・コンビニ等で支払いをする、という流れとなります。

インターネット出願によるメリットは多くありますので一度整理をしてみますと、「願書が無くても出願が出来る」「パソコンから24時間出願登録が可能」といった点が代表的です。

しかし、近畿大のインターネット出願「エコ出願」ですと更にもう1つ大きなメリットが生まれます。それは、「1出願につき検定料が3000円割引になる」というものです。非常に経済的ですね。

推薦・一般入試どちらも対象となっていますし、センター試験利用型入試であるC方式も対象となっています。ただし、一部例外があるようなので、必ず近畿大HPでご確認下さい。

また、出願に必要な情報を入力する際も、画面の指示通りに入力していけば終了する仕組みとなっている上、入力ミスがあった場所もその場でわかるようになっており、何度でも入力しなおせます。ただし、入学検定料支払い済みの場合は変更不可のようですのでご注意ください。

詳しくは近畿大HP内の専用サイト「近大エコ出願(http://kindai.jp/eco/)」にアクセス下さい。

さて、この入試合格対策講座では英語・国語・数学の対策講座も開催されました。今回は国語の対策講座の模様をご紹介したいと思います。

(さらに…)

賢明学院中高 中高ともコース名等大きく変更に

2012年10月16日 火曜日

賢明学院中高の塾対象説明会の様子をご紹介します。

賢明学院中高

賢明学院中高では教育内容として次のような取り組みを行っておられます。

①15分間の朝読書・朝の小テスト
中学生は毎朝朝読書を実施。1日の始まりは祈りと読書で。高校生は朝礼後に反復学習中心の小テストの時間として活用し、基礎学力定着に取り組んでいる。

②定着学習・自学自習教室
中学生は定期考査後、テストに出た内容を再度解答したり、解説を聞き問題を復習する時間をとり、知識の定着を図る。高校生は放課後20時まで自習室を開放、自主的に学習する環境を整えており、毎日50~70名程度の生徒が参加しているそう。

③土曜日の取り組み
基本的に通常授業とし、午後からは進学対策としての特別講座を開講。高1・2対象に英数国、高3は全教科、1コマ90分授業。

④勉強合宿
中学・高校(8月)とも3泊4日、学習への集中力と精神力の向上を目指す。

⑤キャリア教育・体験学習
オープンキャンパス・出張授業・大学の施設利用など、進路選択・キャリア教育の一環として積極的に実施。

なお、学習指導だけでなく、保護者懇談・生徒面談・進路ホームルーム・大学説明会など、生徒・保護者と積極的なコミュニケーションを図るようにしておられるようです。

対生徒・保護者に関する部分だけでなく、実際に教育する側にある教職員に向けても様々な取り組みを行っておられます。教職員相互の交流・研修の促進として、教員研修の拡充・公開研究授業・授業参観による研修の拡充・指導計画や週案作成を行っており、授業の充実を図っておられます。

説明会の中で「賢明学院の生徒は「基礎学力が定着していない」「授業を理解していない」と指摘されることが多い」という趣旨のお話がありましたが、同校の生徒たちをようやくこれから鍛えていく体制に入った、という印象です。

さて、賢明学院中高は近畿大の系属校から協定校へ移行することがすでに発表されています。

これまでは系属校としてコース名に「近大」の名を冠していましたが、来春入試より系属校から協定校へ扱いが変わるを受け、後程詳しくご紹介しますが、コース名から「近大」が外れることになります。また、系属校であれば「近大」の名がついているコースの生徒のみが専用の枠を使用可能だったところ、協定校になるとその制約は外れることになり、特に高校の進学コース生が恩恵を受けることになる、というメリットも生じることになるようです。

しかしながら、近畿大とはこの件についてまだ正式な決め事を交わしていないようなので、今回の説明に関しては全般的に歯切れが悪いという印象を持たざるを得ませんでした。

2013年度入試情報です。

まずは中学入試です。コース名が次に変更となります。

近大医歯薬系進学⇒特進医歯薬理系
総合進学⇒特進文理

また、入試科目にも変更があります。A・B日程は両コースとも算国+理or社の3科となります。総合進学(来春は特進文理)は今春2科だった所3科になるので、単純に難易度が上がることになります。なお、C日程は両コースとも2科で受験可能です。そのC日程ですが、来春は午後入試に改められています。

高校入試においても、コース名が変わり、次の3つに改められることになっています。

近大医歯薬系進学⇒特進医歯薬系理系
近大系属⇒特進文理
総合進学⇒進学

また、特進医歯薬系進学は5科から英数国3科へと入試科目の変更も発表になっており、これによってこの学校はすべて3科で受験可能になります。

大阪薫英女学院中高 薬学系進学者が増加

2012年10月15日 月曜日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会い行ってまいりました。

大阪薫英女学院中高

教育内容のご紹介です。

中学入学生ですが、中1・2時点では単一コース、中3より1年間のニュージーランド留学が課されるS国際、長期(1年)の留学をせずに5教科を重視した教育が行われるS特進、自らの進路に向かいじっくり学習を深める一貫進学の3つに分かれることになります。

高校入学生に関しては入学時点でコースを選ぶことになります。そのコース設定は以下の通りとなっています。

国際科
スーパーアドバンスト(SA)  スーパーイングリッシュ(SE)
普通科
文理特進 理系特進を更に発展  英語進学 NZに短期留学(希望制)
総合進学(多様な進路実現)  スポーツ・特技(トップアスリートへ)

薫英と言えば「英語」ですが、英語教育については「話せるために」「大学受験につながる」という2つの視点を重視されており、特にオーラルコミュニケーションの授業、修学旅行・各種研修プログラム・留学、その他にも日常生活においても「英語を学ぶって楽しい」と思うような仕掛けを多数用意されているのが特徴です。

「薫英って英語が出来ないとしんどい」というイメージがあるかもしれませんが、楽しく英語が学べる環境になっています。

さて、本題の大学合格実績についてです。

残念なことに、関関同立の合格実績が昨年よりダウンしていますが、その原因としては「①関関同立 受験実人数の減少(昨年132名⇒今年97名、27%減)」「②受験総数の減少(昨年518名⇒今年441名、15%減)」の2つを挙げておられました。

しかし、その一方で看護学部の進学者数が昨年13名⇒今年14名、薬学部進学者数も昨年は学部別進学者数ベスト10の圏外だったところが今年11名と大きく増えているなど、関関同立以外の大学合格実績、特に女子に人気のいわゆる「資格系」で実績が上昇しています。

2013年度入試についてです。

中学入試では日程で変更があります。B日程2次(日曜日午後入試)を廃止し、その分をA日程2次(初日午後、2科)を新設されています。

その他の変更点はありません。

2科・3科・4科選択の入試とされていますが、3科・4科の受験生は2科の点数も算出して得点の高い方で判定してくれることになっています。また、3科入試は「算国英」という変則的なものとなっています。英語が得意な受験生はこの入試を一度検討されてみてはどうでしょうか?

もっと英語が得意で、英検3級以上を持っている受験生には推薦入試をオススメします(実施はA日程専願に限る)。当日試験は作文(昨年は6~800字)と面接のみとなっていますので、受験生の負担も軽いものとなっています。

高校入試では大きな変更点が2つ出ています。

①理系特進コースを文理特進コースを名称を変更し、理系だけでなく文系でも国公立・難関私立を目指すものとする。
②従来の5科入試に加えて、3科入試も選択可能に。

②についてですが、スポーツ・特技コースに関しては従来通り3科での入試となります。

また、高校入試では奨学生制度が充実しています。国際科対象のもの、文理特進コース対象のもの、英語進学及び総合進学コース対象のもの、それぞれで条件や金額が異なります。ご興味がある方は大阪薫英女学院高にお問い合わせください。

百合学院中高 大学進学にシフトした教育内容

2012年10月12日 金曜日

百合学院中高の説明会にお邪魔してきました。

百合学院中高

中学校の教育内容です。今回の説明会では結構時間を取られて説明をされておられました。

大学受験を見据えたカリキュラム改編を行われ、5教科の授業数を増加、3教科を中心に授業内容を充実させておられます。主要な教科の特徴は次の通りです。

国語:論理的読解力を養う、全員古典を先取り学習する
数学:検定外教科書を採用、全員中3で数ⅠAまで先取り
英語:教科書を変更、全員文法事項は先取り、高1からセンター試験対応

同時に、英数国で習熟度別授業を導入されており、1クラス15~20名という他校よりも圧倒的に少ない少人数制で、それぞれのレベルに合わせて授業を展開しておられます。

「土曜補習」という取り組みでは教科の枠を超え、中高全教員がご対応されているとのこと。2週間分の授業内容及び既習事項の理解度を確認テストでチェックし、合格点に達しなかった生徒に対し指名制の補習を実施するそうです。指名された生徒に対する指導教員の割合は生徒平均3名につき教員1名と、限りなく個別指導に近いスタイルとなっています。

土曜補習とは異なる取り組みとして、成績上位者に対して土曜日に実施される希望者参加の「ハイレベル講習」というものがあり、大学受験を考えた「より高度な知識・学力の向上」を目指して昨年からスタートしています。土曜補習に加えてハイレベル講習を実施することにより、様々な学力レベルに合わせて講習が可能となっているのが魅力ですね。

7限目を「自習学習の時間」として設定し、学力アップの基礎となる学習習慣をしっかり身に付けさせるようにもされています。担任や教科担当の先生が常駐するので、疑問・質問がすぐに解決できるようです。

高校での教育内容です。

今春よりかつてのスカラー・自己探求(IE)・創造表現(CE)の3コース体制から、選抜特進・特進の2コース制とすることで、より進学面をより強化されています。

選抜特進では「勉強合宿」「代ゼミサテライン」といった取り組みで学力の向上を図り、国公立大への進学を目指し、特進は「習熟度別授業(英数)」「自主学習の時間」「キャリア・表現の時間」「インターンシップ」などを通し、難関私立大への進学を視野に入れながら「なりたい私」を見つけることを目標とするなど、各コースの狙いもはっきりと分けられています。

両コース共通の取り組みとして今春より行っているのが学内予備校である「YURIゼミ」。外部講師を招き、英数を中心にして授業を展開、高1~3年すべてが参加可能となっているそうです。学校側からの補助があり、安価で受講可能なのも魅力です。高1は75%の参加率と高くなっているようですが、高2・3はすでに他の塾・予備校に行っている者が多いようで、参加率は低いそうです。

入試情報です。

中学入試ですが、今春より入試回数がこれまでの3回から1回増え、計4回になっています。

来春入試の変更点としてですが、3回目となるC日程は今春「国算理から好きな2科を選択」する形だったところ、更に踏込んで「国算から1科選択」へ変更されています。また、特別入試も国算2科からC日程と同様の1科選択へ変更になっています。更に受験生の負担が軽くなるように、という学校のご配慮が見え隠れします。

ただし、A・B日程は従来通り国算2科での受験となります。

また、今年度から兵庫県各校でも実施が可能となっているプレテストについてですが、百合学院中は今年度は「実施しない」とのことです。残念。

高校入試では特に変更点はありません。

選抜特進は5科・3科を選択可能となっており、5科受験者の合否判定方法は「①3科で合否判定 ②3科でボーダー下の受験生は改めて5科でも判定」となります。

特進は3科一本での入試となります。

英検による加点があります。2級30点・準2級20点・3級10点(特進受験者のみ加点対象)となっています。

百合学院高の入試を語る上で「特待制度が多数ある」ことは無視できません。入学金と授業料が全額免除になるものから、比較的緩い基準であっても入学金半額免除となるものまで、様々な種類の特待制度が用意されています。同様にファミリー優遇も多数あります。なお、これらの詳細についてはすべて百合学院高のHPや入試要項にすべて記載されていますので、そちらでご確認下さい。

中高とも「より大学進学にシフトした教育内容」に刷新されていることが印象的な、百合学院中高の最新情報でした。

2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧②

2012年10月11日 木曜日

近畿地区各中学校の入試日程の位置取りに加えて「昨年からの変更点」「来年度入試におけるポイント」を解説しているシリーズ、今回で2回目のエントリーとなります。

1回目となる前回は大阪府の男子・女子校の入試日程についてご紹介をしました。こちらのエントリー「2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①」で詳しくご紹介しています。

2回目の今回は、大阪府共学校の入試日程の位置取りについてご紹介をします(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府共学校①
大阪府共学校②
※作成には万全を期していますが、入試日程は必ず各校のHP・入試要項等でご確認下さい

表の見方
右向きの青矢印:2012年度入試日程から位置取りを「先送り」とした所
左向きの赤矢印:2012年度入試日程から位置取りを「前倒し」とした所
青い丸印:2012年度入試では試験を実施していたが、2013年度入試では「廃止」する所
赤い丸印:2012年度入試では試験を実施していなかったが、2013年度入試から「新たに実施」する所
「入試回数」の字が赤い部分:2013年度入試に向けて入試回数を「増やした」所と回数の変遷
「入試回数」の字が青い部分:2013年度入試に向けて入試回数を「減らした」所と回数の変遷

大阪府の男子校・女子校でも該当する学校が多いことをご紹介しましたが、共学校でもその傾向が出ています。それは「初日午後入試実施校の増加」です。

大阪府共学校では、大阪学芸中・関西大学北陽中・早稲田摂陵中といった人気校が新たに初日午後入試に参戦予定とされています。

また、難関・上位校における入試日程の位置取りとして注目すべきは、大阪桐蔭中の入試日程変更です。特に、2回目の入試となる「中期」が、今春の3日目(月曜)午後から来春は2日目(日曜)午前に移っている点がポイントとなります。また後日のご紹介となりますが、奈良県の西大和学園中が2日目午後に入試日を設定されていることもあり、西大和学園中の併願先となるべく大阪桐蔭中は積極的に2日目午前に飛び込んでいったように映ります。

現に、すでに発表になっている集合時間や試験開始時間を見てみますと、この中期に関しては「午前8時集合・8時10分開始」となっています。同じ午前の入試とされている後期は「午前10時集合・10時20分開始」と遅めの設定になっているのと比較すると、よりこの中期の日程・時間設定の「意図」がなんとなくわかる気がします。そして、その日の午後に向かってもらいたい「併願先」がどこなのか、ということも・・・。

その他、全般的にはやはり入試日程を前倒し(左向きの赤矢印)にしている学校が多いことも特徴です。

次回は兵庫県の男子・女子校の入試日程についてご紹介をいたします。

大谷中 初日午後に医進のみ募集の入試回を新設

2012年10月10日 水曜日

大谷中高の塾対象説明会が開催されましたので、お邪魔をしてきました。

大谷中高

コースは以下3つで構成されています。

医進:最難関国公立大・私立大の医系・理系学部への進学を目指す、中2から学習スピードを上げる
特進Ⅰ:特進Ⅱとの違いは「勉強に打ち込みたい子向けのコース」で、高2時に「特文クラス」という難関国公立大文系学部を目指す子で構成されるクラスを1クラス編成
特進Ⅱ:指定校推薦や併設大(大阪大谷大)への内部進学による進路保証の下でクラブや学校行事に打ち込みたい子向けのコース、大谷の長い伝統を受け継いだ大谷らしいコース

中1時は全コースとも同じ進度で授業が行われ、中2進級時に成績や本人の希望を考慮して各コース間でコース変更が実施されます。

最上位コースである医進へコース変更出来るのは中2進級時が唯一のチャンスとなっており、以降中3進級時は医進から特進Ⅰ・Ⅱへ下がるのと、高2進級時に「特文」を編成する際に移籍する動きのみとなり、医進から他コースへ出る動きのみとなってしまいます。これは、やはり難関国公立大や医歯薬系を目指すために特化されたカリキュラムとなっているため、早期からの合流でないと対応出来ないから、ということが理由となっているのではないでしょうか。

今春の大学合格実績についてもご紹介をいたします。

国公立大合格者数は73名、これまでは以下のように推移しています。一時は上向き傾向に入ったものの5~6年前の水準に戻ってしまっています。

06年度74名
07年度75名
08年度50名
09年度79名
10年度98名
11年度85名

今年の医学部医学科合格者数は12名、国公立と私立の内訳は国公立4・私立8となっています。こちらも過年度状況は次の通りとなっています。

06年度11名(国公立3・私立8)
07年度24名(国公立6・私立18)
08年度11名(国公立2・私立9)
09年度17名(国公立7・私立10)
10年度19名(国公立9・私立10)
11年度13名(国公立4・私立9)

難関大の合格者数に絞ってご紹介をしますと、京都大2(昨年4、内訳医進2・特進2)・大阪大3(昨年5、内訳医進2・特進3)・神戸大11(昨年8、内訳医進2・特進6)となりました。

関関同立合格者数は279名、過去最高の合格者数になったとのことでした。特に同志社大(昨年24名⇒今年42名)と関西学院大(昨年62名⇒今年93名)で大きく伸びているのが特徴です。

続いて、2013年度中学入試の情報です。

大谷中 2013年度入試要項

初日午後に医進のみの募集となる「1次B」を新設されることが発表になっています。こちらの入試は算国2科+面接なし(代わりに試験中に保護者対象に学校説明を実施、後日2次A・B受験の場合はその際に面接を実施)となっています。

この初日午後入試ですが、「16時半集合・16時40分開始」と発表されています。四天王寺中の試験時間に配慮された開始時刻となっていますものの、四天王寺中の面接の組み分け(?)次第ではこの時刻に間に合わないことも起こり得ます。よって、試験時間に関しては以下のような発表も合わせてされています。

(さらに…)

大阪成蹊女子高 新コース「キャリア特進」

2012年10月9日 火曜日

大阪成蹊女子高の塾対象説明会に行ってきました。

大阪成蹊女子高

タイトルにもありますとおり、大阪成蹊女子高は来春より新コース「キャリア特進」を新設されることになっています。

大阪成蹊女子高は「社会のニーズに答える教育」をテーマとして大きく掲げられており、会社採用で求められる条件が「コミュニケーション能力」である、という点に着目し、その力を持たせられるように日々努力されています。

そんなキャリア教育が下地となりつつ新たに展開されるキャリア特進コースですが、次のような特徴があります。

・キャリア教育によって人間力・対話力を身につけて、国公立大進学を目指す
・部活動や学校行事をこなし、バランスの取れた人間を育てる

「国公立大進学」を目標として挙げているという点では、いわゆる「特進コース」という位置づけになりますが、他校の特進系コースでよく見かける「クラブ活動の制限がある」というものがこちらの場合は無い、というのも特徴です。また、他校とまた少し点としては「キャリア教育を経て志望大学を決める点」というのも挙げられます。

簡単に言うと、「クラブ活動なども謳歌しつつ、大阪成蹊女子高の確立されたキャリア教育を受け、国公立大合格を目指す」というコンセプトになりますでしょうか。

従来からあるキャリア進学コースとの違いですが、キャリア進学は私大3教科型対応のカリキュラムになっている一方、新設のキャリア特進は国公立大を目指すために5教科を万遍なく学習する、となっています。また、キャリア特進コースの責任者として長年公立の北野高で教えられていたという方がご担当され、北野高で実践されていた学習指導などをご実施されることにもなっているようです。

さて、このキャリア特進コースは募集定員が30名と定められていますが、定員よりも多くの受験生が集まった場合であっても30名という線はきっちり守りたい、とされています。また、反対に受験生があまり集まらなかった場合であっても、想定されている合格ラインを大きく下げてまで30名の入学へ無理やり持っていく予定もない、とのことです。

キャリア特進を第一志望コースとして受験される場合は、他4つのコースを第二志望先(いわゆる回し合格先)をして指定できますので、万が一の時を想定して回し合格先のことも真剣に考えた出願をしておきましょう。

関西著名女子大 進学説明会 開催

2012年10月5日 金曜日

来る10月7日(日)に、関西の有名女子大複数校が集まっての進学説明会が開催されます。

詳細は以下の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

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関西著名女子大 進学相談会

関西著名女子大 合同説明会

日時:2012年10月7日(日) 13~17時(12時半開場)
場所:阪急グランドビル26F
参加大学:京都女子大・同志社女子大・神戸女学院大・神戸女子大・武庫川女子大
内容:入試概要説明(大学別)、推薦英語対策講座、大学個別相談コーナー、学習相談コーナー(英語)、一人暮らし相談コーナー、資料コーナー

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同日には多くの大学がオープンキャンパスや入試対策講座を開催されていますが、こちらのイベントでは上記5つの大学の入試ポイントや推薦入試の英語の対策法が一度に知ることが出来ます。これら5つの大学を志望されている女子受験生の参加はもちろんですが、まだ第1志望が定まっていないという女子受験生の方こそ一度覗いて見ることをオススメします。

2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①

2012年10月4日 木曜日

近畿地区の各私立中の2013年度入試に向けた入試日程が出そろいました。

今回から数回に分けまして、各校の入試日程の位置取りに加えて「昨年からの変更点」「来年度入試におけるポイント」を解説していきたいと思います。

1回目となる今回は、大阪府の男子・女子校の入試日程についてです(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府 男子・女子
※作成には万全を期していますが、入試日程は必ず各校のHP・入試要項等でご確認下さい

表の見方
右向きの青矢印:2012年度入試日程から位置取りを「先送り」とした所
左向きの赤矢印:2012年度入試日程から位置取りを「前倒し」とした所
青い丸印:2012年度入試では試験を実施していたが、2013年度入試では「廃止」する所
赤い丸印:2012年度入試では試験を実施していなかったが、2013年度入試から「新たに実施」する所
「入試回数」の字が赤い部分:2013年度入試に向けて入試回数を「増やした」所と回数の変遷
「入試回数」の字が青い部分:2013年度入試に向けて入試回数を「減らした」所と回数の変遷

大阪府の男子・女子校の一覧をご覧いただいてまず気付くのは、「入試回数を増やしている学校が多い」という点です。しかも、明星・大谷・梅花・プール学院といった名門校がこぞって入試回を増やしています。

しかも、その「増やされた入試回」4回のうち3回が「初日の午後入試」である、ということにも驚かされます。

明星の初日午後入試は「特進」のみの募集となっており、その真裏に新たに入試回を新設した大谷も「医進」のみの募集としており、両校における初日午後入試では「上位コースのみの募集」という形を取られている点が共通点となっています。

初日午後入試は今春以上に過熱しそう、そんな予感がします。

次回は大阪府共学校の入試日程と注目点をご紹介します。

2012年度近畿地区私立中 プレテスト日程一覧(10月)

2012年10月3日 水曜日

各私立中が実施されるプレテストですが、10月に入りいよいよ毎週土・日は多くの学校で実施されることになります。

今回のエントリーでは、10月に近畿地区各私立中が実施されるプレテスト日程をご紹介いたします。9月の日程も載ってしまっていますが、こちらは参考としてご覧ください。

近畿地区プレテスト日程一覧(10月)

学校名の左横に「①」などの数字がついていますが、これは「プレテストを複数回実施する学校が、当該日が何回目のプレの実施なのか」を示します。

10月実施校の顔ぶれなどを見てみますと、年内に複数回のプレテストを実施される学校が多く、その内の1回目を10月に実施されている、というケースが多いようです。

また後日のご紹介となりますが、12月は複数回実施校が2回目・3回目のプレを実施する、という例が多くなっています。

10月に一度実力を試す
⇒ 11月はやり直しや実力アップに励む
⇒ 12月に再度実力を試す

という流れにされている学校がたくさんあります。

一部の学校では「特待生制度」を導入されている所もあり、そういった学校が実施しているプレテストでは通常の「合格可能性判定」に加えて、「特待生可能性判定」もお教え頂けるところがあります。そういった点も見逃さないよう、各校のプレテストは積極的に受験するようにしてほしいところです。