近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率②

2012年12月13日 木曜日

近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率①」に続くエントリーです。近畿地区主要私立大における公募推薦・一般それぞれの入試でどれだけの定員や入学者がいるのか、についてのデータをご紹介するシリーズです。

2回目となる今回は、産近甲龍4大学の公募推薦・一般の状況について見てみたいと思います。

前回は2013年度入試における公募推薦入試の「定員比率」についてご紹介をしましたが、今回は2009~2012年度の4年間の、公募推薦や一般だけでなく指定校推薦やAO入試といったものも含めた「入学者比率」をご紹介します。

まずは、京都産業大と龍谷大のデータです(画像をクリックすると拡大します)。

2011年度(京都産業大のみ)・2012年度については学部別のデータも明らかになっていますが、2009・2010年度については大学全体の集計データしか判明していません。

京都産業大と龍谷大は同じ京都に位置する大学ですが、入学者の傾向で大きく異なるのが「公募制推薦入試での比率」です。2012年度のデータで見ますと、京都産業大は入学者全体のうち30%が公募制推薦入試での入学者となっている一方、龍谷大は公募制推薦入試では2割に満たない入学者比率となっています。

こちらのエントリー「近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率①」でご紹介しました通り、2013年度の公募推薦入試の定員比率によると龍谷大は15%をわずかに上回る程度の定員しか割いておられないことから、元々から公募制推薦入試で多くの入学者を確保する方針ではない様子が伺えます。

京都産業大は龍谷大よりも公募制推薦入試での入学者比率が高い一方で、指定校推薦入試での入学比率が龍谷大よりもかなり低い比率となっているだけでなく、産近甲龍の中ではダントツで低い指定校推薦入試での入学比率となっています。

続いては近畿大と甲南大のデータです(同じく画像をクリックすると拡大します)。

この2大学については学部別のデータは2012年度しか入手できていません。

近畿大は大々的に公募制推薦入試を実施している印象が強いのですが、実際には公募制推薦入試での入学比率はここ近年では20%を下回る年がほとんどとなっています。マンモス大学ということで、募集定員の多いがゆえのイメージであることがわかります。

甲南大は公募制推薦入試を大々的に実施しておられないので、非常に低い占有率となっています。その代わりに一般入試での入学比率が6割を超えているという高い率となっており、他3大学と比べても一般入試での入学者の比率が大きくなっています。

また、甲南大の特徴としては指定校推薦入試での入学者比率が23%と非常に高くなっており、おおざっぱに言えば全体の1/4近くが指定校推薦入試で入学していることになります。

次回のエントリーでは関関同立各大学の入試方式別入学者比率をご紹介します。