1問が明暗を分ける! 主要大 合格最低点周辺の人数分布①

2012年12月17日 月曜日

大学の公募推薦入試が本格的に実施され、合否もほぼ出そろいつつある時期となりました。受験生の皆さんの結果はいかがでしたでしょうか?

公募推薦入試が一段落し、年が明けて1月下旬ごろからいよいよ一般入試が開始となります。私立大の多くにおいてはこの一般入試、とりわけ2月に実施される入試で最も多い募集人数を設定されており、大学受験生の皆さんにとって一般入試は「最大のチャンス」となります。

また、関関同立を例に出してお話をしますと、関西大と立命館大は3月にも一般入試(後期)が実施されるものの、同志社大・関西学院大では2月に実施する一般入試が(センター利用型などを除いて)筆記試験による最後の入試機会となります。

この「最大かつ最後のチャンス」に確実に合格をとるためには、「凡ミスを無くし、確実に得点を積み重ねる」ことが必要となります。

今回のエントリーでは、凡ミスによって落とす「その1問」がどれだけ重要なのか、について、各大学が公表されているデータなどと合わせてご紹介をいたします。

合格最低点周辺の人数分布 龍谷大

上のグラフは、龍谷大の経済学部一般入試(スタンダード方式文系型)において、2010年度・2011年度・2012年度それぞれで「合格最低点周辺の点数に何人の受験生がいたか」を示しています。棒グラフ上の白抜き文字が、その点数を取った実際の人数となっています。

合格最低点を中心とした+3~-3点の間にこれだけの受験生がひしめいているのです。+3~-3点といいますと、問題数でいえば1問~2問の差といったところです。つまり、1問の出来・不出来が合格・不合格を分けた(と思われる)ケースがこんなにもたくさん起こっていた、ということになります。

続いては関西大のデータです。

合格最低点周辺の人数分布 関西大

2011年度までの2年分と、今年2012年度分のデータでは集計対象の入試方式が異なる点にご注意ください(今年の方が対象が広くなっています)。

関西大の入試ガイドには次のような文言が掲載されています。

「2012年度一般入試「学部個別日程「全学部日程」の商学部では、合格最低点(286点)の上下10点幅に560人も分布しています。また、合格最低点の上10点幅には、合格者全体の約22%が集中しています。「1点の重み」を意識して、確実に得点を積み重ねることが、合格への近道と言えるでしょう。」

関西大ほどの規模の入試になると、合格最低点の付近にはとてつもない人数がひしめき合っているのです。そんな中でケアレスミスで1問を落としてしまったら、不合格に向けて大きく一歩コマを進めてしまうのは当然のことですね。

続きは次回のエントリーで。