2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率⑤

2013年3月7日 木曜日

2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率③
2012年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率④

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。これまで「~①」では昨年の後期選抜の国語、「~②」では社会、「~③」では数学、「~④」では理科についてそれぞれご紹介しました。

今回はいよいよ最終回。英語についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府教育委員会からはこの英語の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基本的な語彙や文法に関する問題の得点率は比較的高くなっています。
・一方、英文の内容を文脈に沿って把握して日本語で説明する問題や、与えられた日本語に合う英文を書く問題では得点率の低いものがみられます。
・英文全体の流れを把握しなければ解答できない記述問題において無答率が高くなっています。
・リスニングについては、筆答問題と比べるとおおむね高い得点率を示しています。

共通問題についですが、本文を要約した英文の空所に適切な単語を補充する問題である⑺の得点率は、(ⅱ)が10.7%、(ⅲ)が14.7%です。無答率は(ⅱ)が18.7%、(ⅲ)が12.1%です。全体の流れを把握し、その内容を別の表現を用いて言い換えるためには、学習した文法・語彙をもとにして、要点をとらえて的確に表現することが必要です。

同じ共通問題の3の英作文ですが、まとまった内容の英文を書く問題で「アメリカにいる友人に‘Happy Birthday’というメッセージを送る際、航空郵便またはEメールのどちらの方法で送るかを選び、その理由を30語程度の英語で書く」という問題です。得点率は26.3%、無答率は13.3%となっています。大阪府からは「内容的にまとまりのある一貫した文章を書くには、語と語のつながりなどに注意して正しく文を書くことや、自分の考えや気持ちなどが読み手に正しく伝わるように、文と文のつながりなどに注意して文章を書くことが大切です」という指摘が出されています。

同じく大阪府の総括の中には次のような文章もあります。

英語を学習する際に大切なことは、基本的な文法を理解した上で、基本的な語彙や表現を繰り返し書いたり暗唱したりすることです。さらに、学習した内容を実際のコミュニケーション活動において使うことができるようにするために、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4領域をバランスよく学習し、特定の場面や状況に合った適切な表現を身に付けることが重要です。

対策を立てる際の参考にしてください。