東海大学付属仰星中高 中学入試で若干の復調

2013年6月25日 火曜日

東海大学付属仰星中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

昨年も同様の会を催され、当ブログではこちらのエントリー「東海大学付属仰星中高 中学と高校の入試結果に明暗」でその様子をご紹介致しました通り「中学入試で苦戦を強いられている」様子でしたが、今年はどうだったでしょうか?

先ずは2013年度中学入試結果についてですが、各入試日程での志願動向は以下の通りとなっています。以下箇条書き形式でご報告いたします。

A日程
①志願者85名(昨年72名・一昨年108名)となり、大幅に減少した昨年から前年比12%持ち直した。
②ただ、志願者は増えたもののまだ近隣の他中学に志願者が流れていると思われている(特に英数特進)。
③3年前から導入している「自己推薦書(上限20点で加点がされ、総合進学提出必須・英数特進は任意)」は、受験生85名中80名(昨年72名中61名)が提出するなど、特色ある受験生を確保できている。
④初日ということもあり専願志向が高く、例年95%以上が入学する(今年は96%)。

B日程
①志願者数109名(昨年117名・一昨年134名)。A日程は増えたがこちらは志願者減少。
②合格者の上位層が他中学へ流れている様子。
③B日程合格者のうち入学したのは16名で、昨年6名・一昨年は20名であることを考えると、昨年よりはましだがまだ一時期よりは少ない。歩留り率は19%。

C日程
①合格者9名のうち入学に結びついたのは5名(昨年9名・一昨年4名)で歩留り率56%。

その他のトピックスとして、今年度入学者の実に25%が兄弟・姉妹が卒業・在籍、または保護者が卒業生である、ということもご紹介いただきました。

今春の入学者数は93名、昨年から5名増加となっており、昨年度よりも良好な入試結果となったのではないでしょうか。

続いては高校入試の様子です。こちらも箇条書き形式でご紹介します。

・受験者数711名と、昨年671名・一昨年680名と比べて大きく伸ばす。
・併願者数491名(昨年467名・一昨年498名)と昨年より24名増加に対し、専願は220名(昨年224名・一昨年204名)と少々減少。
・入学者数はここ10年で最も多かった昨年の377名を1名上回る378名。結果、予定よりも1クラス増で開始している。3年前313名⇒一昨年363名⇒昨年377名⇒今年378名と上昇中。
⇒ 受験者数には内部進学者数は含めていないが、入学者数には内部進学者数を含む
・コース別戻り率は、英数特進で15%(昨年11%・一昨年13%)・総合進学14%(昨年16%・一昨年10%)。
・英数特進受験者の公立併願先として最もニーズがあるのが寝屋川高だが、そこの後期が1.46倍という高倍率だったので特に多く戻ってきたそう。
⇒ 入学者数高止まりの要因としてはやはり「私学授業料無償化の拡大」が最も有力だが、同時に「公立上位校への強気の出願⇒戻り」もあるだろう
・昨年入学者の学力の高さを示すデータとして「東海大学の付属高校の共通学力試験の平均点が直近の5年間で2番目に高い値だった」というものがあったが、今春入学者の成績もそれと同等となったそう。

ということで、高校入試は昨年に引き続き「絶好調」といった所でしょうか。

最後に、大学入試結果についても簡単にご紹介をします。

・英数特進からは国公立大16名(昨年19名)で、現役13名(昨年10名)。関関同立27名(昨年42名)で、うち現役22名(昨年14名)となった。このコースから神戸大に合格した2名は共に併設中等部出身。
⇒ 国公立も関関同立も総数はダウンも、現役合格者数は増えている
・総合進学では、国公立大6名(昨年19名)でうち現役3名(昨年8名)と大きく後退。私立大は関関同立45名(昨年55名)に対し現役は26名(昨年35名)、産近甲龍51名(昨年91名)中現役は38名(昨年72名)と、これらも大きく後退。
・東海大へは医学部2名を含む32名(昨年35名)が進学している。毎年約10%が内部進学するようで、希望の学部はほぼいけるとのこと。
⇒ 希望しても厳しいのが体育学部・医学部・工学部 航空宇宙学科、近年は観光学部も倍率が高くなってきており選考が厳しくなりつつある様子
・指定校推薦枠に関しては総合進学を優先。

大学入試結果は残念に終わっているというのが正直なところです。巻き返しに期待をしましょう。