京都学園中高 入学率の上昇に見る受験生からの人気の高さ

2013年6月28日 金曜日

京都学園中高の塾対象説明会にお邪魔しました。

まずは中学校についてです。

高校への内部進学についてですが、中学の在籍コースと高校進学時の進学先コースは以下の形で進学することが多い、あるいは目標となるようですので、ご参考に。

国際⇒国際  特進⇒特進A  進学⇒特進B

続いて、中学校の2013年度入試結果です。

志願者数105名(昨年79名・一昨年99名)、約2割減少した昨年から打って変わって前年比132.9%と大きく上昇しています。また、入学者数73名(昨年50名・一昨年69名)で、こちらも約3割減となった昨年から大きく状況が好転し、前年比146%にもなっています。ただ、過去約10年で最も志願者数が多かったのが08年度の162名なので、状況は「まだ厳しい」という域からは脱していないと思います。

そんな中でも、合格者の入学率は84.9%となっており、高い入学率となっているのは好材料です。第一志望が多いことの表れに他なりません。

中学3学年の全在籍者における男女比は大体65:35ですが、今年の入学者は若干女子比率が高いようです。

続いては、高校入試の結果です。2013年度入試結果は次のようになりました。

志願者数1,534名(昨年1,548名・一昨年1,754名)、入学者数470名(昨年437名・一昨年375名)となり、志願者数の減少に反して入学者数の増加に成功しておられます。また、入学率は2010年19.1%だったところから今春では30.6%にまで上昇しており、中学同様に志望順位を高く持ってくれている受験生が増えていることがわかります。

全校規模の男女比率は54:46で、女子生徒数は9年連続で過去最高数を更新中(1,248名中527名が女子)、加えまして女子の入学者がこの10年で75%も増えているとのご報告も頂戴しました。

また、コース別の入学者数を見ますと、特進Bで入学者数が大幅に増えて4クラスとなり、国際・特進系クラスの生徒が66.6%を占めるまでになっています。

大学合格実績はどのようになっていますでしょうか。

今春の四年制大学への進学率が77.4%となり、昨年74.8%・一昨年73.5%から着実に上昇し、過去最高を更新しています。

大学に合格した総数が539名、昨年543名・一昨年532名とほとんど変わってません。ただし、偏差値がおよそ50以上の合格者の割合が61.4%となり、過去最高を記録した昨年72.9%から大きくダウンしているのが残念です。しかしながらこの割合は約10年前の2003年は29.1%しかなかったことを考えると、長期的に見ると上昇していることになります。

国公立大は41名(浪人4含)、昨年35名・一昨年26名から確実に数値を伸ばしているのが特筆点です。中学からの6年一貫生はそのうち12名を占めています。ただ、一方で関関同立は75名と、昨年120名・一昨年88名から大きくダウンしています。国公立大合格者が増えた一方で、私立大志望者が減ったり、一人あたりの受験回数が減少していることが原因として考えられるところです。

近年では公募推薦及び一般の受験が増えてきている反面、学園内推薦が激減しており、今年はほとんど居ないに近い状態になっています。

コース別の大学入試種別合格割合が高いものは以下の通り。コース特性に応じて受験パターンを変化させている様子がわかります。

国際:AO・公募  特進A:一般、公募
特進B:公募・一般  進学:指定校・課外

AO・公募での大学進学が多い国際コースではTOEICを受験させており、コースの57.6%にあたる34名が700点以上を有しており、その生徒たちの多くが難関大へ合格しているそうです。

次年度入試に関する情報ですが、中学・高校ともに大きな変更点は予定されていません。ただ、高校入試では入学レベルのアップが予想されますので、例年よりも高い学力が必要になることを今から覚悟しておくべきでしょう。