龍谷大 2014年度は入試制度面で大きな変更はなし

2013年7月8日 月曜日

龍谷大の高校・予備校対象説明会にお邪魔しました。

龍谷大では、学部の新展開として以下2つのことが予定されています。

①農学部 新設
・2015年に瀬田Cに農学部を開設予定。定員は400名を予定。
・仏教の「食とは他の命を頂くこと」との考えに則り、安全・安心を目指すため食の生産・流通・消費・再生に倫理観を持ってあたることを基盤とした教育内容とする。
・農学部というと理系だが、龍谷大の農学部には「食料経済学科」という文系学科も設置される。

②国際文化学部 深草Cへ移転
・農学部開設と同年2015年に、国際文化学部が瀬田Cから深草Cに移転する。

農学部に関しては、こちらのエントリー「龍谷大 2015年春 瀬田キャンパスに農学部を新設」で詳しくご紹介していますので、合わせてご参照ください。

就職実績・学生サポートについてご紹介します。

今春の就職決定率は93.8%(短期大学部含む)で、昨年93.6%とほぼ同値となりました。なお、4年制学部のみで93.4%、短期大学部は100%となっています。

就職進学希望者全体における進路決定率は以下の通りとなっています。

大学全体93.8%  文系93.1%  理系94.8% 短大100%

また、主な資格合格者等は以下の通りです。

中学校教員採用数69名(全国13位)
社会福祉士合格者数147名(全国4位)
精神保健福祉士合格者数25名(全国10位)

就職支援に関して注力されておられます。それを示すものとして、就職支援部署の職員数全国5位、インターンシップ参加学生数全国8位、学生の就職活動状況把握率100%といった特徴的な数値を今回ご紹介いただきました。

学内での様々な就職向けの取り組みはもちろんですが、地方出身者の保護者を対象として全国を回って成績に関する懇談会を実施しているなど、保護者に対する学業面でのサポートもしっかりやられています。下宿生の様子が気になる保護者の方にとっては大変ありがたい制度ですね。

今春2013年度入試の結果についてです。

入試区分別の志願者数前年比(カッコ内は合格者数前年比)は以下の通りとなりました。

2教科型公募推薦104.4%(102.2%)
一般A105.7%(96.9%)
一般B98.5%(66.9%)
一般C116.5%(112.0%)
センター前期99.0%(93.0%)
センター中期79.5%(56.2%)
センター後期87.5%(71.2%)

これはあくまでも予想ですが、2013年度入試ではまず公募推薦で合格者を拾える限り拾った後で、一般ABで合格を絞ってラインを高くしたが手続き者が思ったよりも少なく、仕方なく一般Cで多めに合格を出して入学者を確保した、という流れになったのではないでしょうか。

なお、昨年は文学部に臨床心理学科を新設したことで公募推薦・一般・センター利用の合計で実に2,500名、文学部全体の志願者数の約1/4もの志願者数を集めたということがあったので、その点を考慮すれば今年は公募推薦・一般入試は「集まった」方ではないだろうか

また、上でご紹介した結果を見ている限りでは、センター利用型は全般的に合格者を絞っており、厳しいものとなったようです。

来る2014年度入試に向けてです。

大きな変更点は予定されていません。入試のポイントは以下の通りです。

①多くの受験機会と多彩な入学試験が用意されている。
②1日に複数出願が可能。
 ・2つの入試方式(型)を使い、同一学部(学科・専攻)に出願可能
 ・1つの入試方式(型)を使い、複数の学部(学科・専攻)または同一学部の学科・専攻に出願可能
③受験料が優遇されるだけでなく、インターネット割引や受験料返還制度もある
 ・2教科型公募推薦入試で、同一試験日に2出願する場合
 ・一般入試ABCで、同一試験日に複数出願する場合
 ・インターネット出願の場合、入試日程(同一出願期間)単位において、受験料総額から5000円割引される
 ・受験料返還は、短期大学部社会福祉学科のセンター試験利用入試(中期)は除く
④入学時奨学金制度がある
 ・一般入試ABのスタンダード方式(文系・理系型)で、総合点得点率80%以上の合格者
 ・センター利用(前期)で入試成績上位(学部によって対象数は異なる)の合格者
 ・英語型国際文化学部公募推薦入試で入試成績3位以内の合格者