東山中高 過去最高の最難関国公立大合格者数

2013年7月17日 水曜日

東山中高の塾対象説明会に行って参りました。

当ブログでは初登場の学校です。

タイトルにもあります、大学合格実績についてご紹介を致します。

今春の現浪合計の国公立大学の合格実績は以下の通りです。

国公立大 68名(昨年78名・一昨年63名)
うち 京都大5名(昨年3名・一昨年2名)
うち 大阪大6名(昨年3名・一昨年0名)

「最難関国公立」と東山中高で位置づけされている東大・京大・阪大・東京工業大・国公立医学部医学科合格者の合計は18名(昨年11名・一昨年9名)となり、これら最難関と定義付けしている4大学+医学部医学科の合計が過去最高をマークしています。

卒業生の合格校分布ですが、現浪合わせて国公立14%、早慶上理MARCH4%、関関同立28%、産近甲龍21%、その他私立大33%という内訳になっていることもご紹介いただきました。

コースごとの詳しい様子です。

中高一貫コースであるユリーカ及びエース、高校からの入学となるパスカルとスーペリアからの国公立大合格者数は以下の通りです(カッコ内は現役)。

ユリーカ(26名卒業) 23名(19名)
エース(62名卒業) 30名(25名)
パスカル(26名卒業) 10名(7名)
スーペリア(37名卒業) 3名(1名)

中高一貫の2コースに比べ、パスカルとスーペリアの実績が見劣りするのが否めません。特にスーペリアに関しては国公立大には対応しきれていない、という現状です。

明るい材料を拾ってみますと、今春はエースからも滋賀医科大の合格が出ており、「国公立大医学部だったらユリーカじゃないとだめ」というワケでもなくなりつつある点があります。

また、ユリーカ生の私立大の受験状況についてですが、同コース現役生の私立大合格校は早稲田・慶應・同志社・立命館・東京理科の5大学のみとなっているそうで、これらの他は受験すらもしていないそうです。

上記の他に設置されているコースとしては、クレセントとトップアスリートがあります。クレセントからは全員が私立大に進学し、ほとんど浪人もいないそうです。大学進学の割合は90%程度で、その94%が指定校推薦等年内の入試での進学となっているのが特徴です。また、トップアスリートからは昨年・今年と浪人生は出ていません。

先述の通り、今春は最難関国公立大の合格者数が過去最高になったのですが、現高3生の学力も今春卒業生のものと遜色ないものになっているようです。最難関・難関の国公立を狙えるゾーンにいる生徒数が今春卒業生と同程度いる上に、今年5月の河合塾全統マークの偏差値も今春卒業生のものとほぼ同値となっており、引き続き実績に期待が持てる状況にあることをご紹介いただいています。来春も期待したいところです。

今春入試の結果に関してもご紹介します。まずは中学入試から。

受験者数トータルは565名、昨年538名・一昨年522名から着実に増やしています。統一解禁日参入から3年目、大きな入試制度改編が無いにも関わらずこれだけ堅調に伸びている、ということで非常に良い傾向にあります。

コース別に見ますと、エースが124名で昨年95名から大きく伸ばしている一方で、ユリーカで2名減となっています。

前期・後期別だと・・・

前期 348名(昨年350名・一昨年323名)
後期 151名(昨年134名・一昨年156名)

となっており、後期で増やしているのがわかります。

複数回受験者が増えており、志願合計449名中前期Aのみ0名・前期Bのみ151名・後期のみ87名、一方で前期AB後期の3回志願が52名(昨年35名・一昨年40名)と大きく増えています。前期でエースに合格しながら後期にユリーカをチャレンジした者の中で今年は4名合格者が出た、とのことですが、過去には10名居た時もあるそうです。前期で合格通知をもらった後も果敢にチャレンジすると上位コースで合格する、という可能性もゼロではないようです。

気になる点があります。今春の後期入試の合格最低点が341点となり、昨年316点から大きく上がってしまっています。これが来年度の志願者減につながるのではないか、という心配があります。

続いて、高校入試内容です。

志願者数744名(昨年769名・一昨年676名)で、昨年から減っています。今年は昨年から11名増となった併願受験者数ですが、長期的に見ると今年以外は併願受験者が毎年減っており、厳しい状況が続いています。

しかしながら、なんと2年連続定員を充足する入学者数を確保しておられます。

コース別に受験状況を見てみますと・・・

パスカル 203名(昨年188名・一昨年165名)
スーペリア 130名(昨年152名・一昨年120名)
クレセント 373名(昨年389名・一昨年356名)
トップアスリート 38名(昨年40名・一昨年35名)

となっており、パスカルで増加していることがわかります。特にパスカルのB日程併願が昨年88から今年109と増えており、「洛南 ⇒ 東山B日程パスカル ⇒ 公立(堀川?)」という受験の流れになっているのではないかと思われます。

なお、スーペリアは公立Ⅱ類との併願が多いそうです。

大学合格実績が上り調子になってきているので、受験生からの人気もより集まると思われます。