武庫川女子大 2015年度に看護学部を設置予定

2013年8月27日 火曜日

武庫川女子大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

タイトルにもあります通り、2015年度開設予定として「看護学部」の名が挙がっています。80名定員、中央キャンパス(鳴尾)での開設、「看護師国家試験受験資格」のみが取得可能となる予定、とのことです。

心理・社会福祉学科、健康・スポーツ科学科、食物栄養学科、情報メディア学科、音楽学部、薬学部という看護に科学性を反映できる武庫川女子大の既存学部・学科との連携・協力を図ることによって、総合大学の強みを最大限に発揮させることを目指す、ということで、非常に面白い取り組みになりそうな予感がします。

ちなみに、設置が実現すれば、西宮市内に設置されている6大学・3短期大学の中で看護師・保健師を養成する学部・研究科の設置は武庫川女子大が初になります。

では、大学の近況や入試結果についてご紹介します。

まずは就職・資格取得状況です。

今春の就職決定率は97.5%、過去からの推移は以下の通りです。

2013年度 97.5%
2012年度 96.7%
2011年度 96.5%
2010年度 97.1%
2009年度 97.5%
2008年度 98.1%

就職者数 / 進学者を除く卒業者数 で算出する、いわゆる本当の就職率は85.1%となっています。過去は・・・

2013年度 85.1%
2012年度 83.7%
2011年度 82.2%
2010年度 78.3%
2009年度 86.0%
2008年度 86.8%

となっています。

リーマンショック後から考えると求人数が増えているようで、特に今年は昨年度5,405件に対し6,291件と、前年から886件・16.4%増となっています。企業規模別求人数を検証された結果をお示しいただきましたが、従業員数500名以上の「大企業」と分類される所から31.7%(昨年度28.5%)となっており、今や1/3が大企業からの求人となっています。また、実際に就職している学生も大企業が57.5%と最も多くなっているのも特徴です。

資格面ではどうなっていますでしょうか。

管理栄養士合格率は90.1%。昨年96.4%・一昨年93.4%・2010年度83.7%と年々良化傾向にあったものの、今年大きく下げてしまっています。

6年制2期生となる薬剤師合格率は78.4%。6年制1期生である昨年95.4%から大きくダウン。管理栄養士と薬剤師は共に厳しい結果となってしまいました。

2013年度入試結果です。

大学全体の志願者数は19,074名。昨年17,253名・一昨年16,488名だったので、年々増えています。対前年比110.6%(昨年度は104.6%)ということで、昨年度から1割増しの受験者数となっています。

公募推薦入試の志願者数は6,888名で、昨年6,048名・一昨年5,787名とこちらも年々増加しています。対前年比は113.9%(昨年度104.5%)。過去5年で最も多い志願者数となっており、受験生の「早期での進学先決定」の意向が顕著に数字に表れているのが年々強くなってきているとのことです。

一般入試前期にあたるA・Bは共に昨年より志願者が増加しAで5,982名・Bで3,633名となり、ここ数年で最も多い志願者数だった2010年度の志願者数(A 5,818名・B 3,573名)を今年度は超えています。

一般入試後期にあたるCの志願者数は、昨年度507名から大きく増えて689名となり、2008年度の703名に迫っている。一時期は数がどんどんと減ってきていたこの一般入試後期。受験生の「早期での進学先決定」の意向が毎年表れる入試となっていましたが、今年は復調傾向にあります。

センター利用方式のDにおいては志願者数が昨年より減って1,285名になり、ピーク時(2009年度)の1,809名には遠く及ばない形です。

学部・学科別の人気動向をみてみると、教育学科が圧倒的人気で3,680名(昨年3.557名)、次いで食物栄養学科の4,135名(昨年3,506名)。この2系統の人気は不動のものとなっています。

最後に2014年度入試に向けてです。2014年度入試向け各種トピックスは次の通りです。

①入学金を現行の35万円から10万円下げる。
②センター利用型入試において、2教科型に出願した場合は「高得点1教科の配点を2倍の200点+もう1教科を100点」で判定に。
③センター利用型入試における教育学科3教科型は英国数を必須に変更。
④センター利用型入試の英語は全学科にリスニングを採点対象に含む。