近畿大学附属中 2014年度に中学3学年すべてにiPadを導入

2013年8月20日 火曜日

近畿大学附属中の塾対象説明会にお邪魔してきました。

近畿大への進学を目指すプログレスコースは「大学附属校」として、アドバンストと医薬の2つのコースは「進学校」としての、2つの顔を持つ学校であるのが近畿大学附属中の大きな特徴です。

プログレスとアドバンストに関する、過去3年間のコース別進学先(比率)は以下の通りとなっています。

 

国公立大

難関私立大

近畿大

その他

プログレス

1.0%

15.4%

66.6%

17.0%

アドバンスト

45.0%

27.0%

20.4%

7.6%

近畿大の進学が基本となるプログレスで難関私立大の進学がいますが、これは指定校推薦枠での進学となっています。

また、現中3の学年が大学進学を迎える年より、近畿大への内部進学基準が改められる予定になっているようですが、見直される基準の中にはこれまでの「国公立であっても他大学を受験する場合は近畿大の推薦は破棄する」という規定が「国公立大との併願に限り近畿大への権利を保有できる」形になる公算が高いとのことでした。

医薬コースは文字通り医療系大学・学部への進学を目指すコースとなっています。このコースからは医学科26.2%、歯学科に6.2%、薬学科に26.2%が進学しているなど、医歯薬だけで半数を超える(すべて3ヶ年平均)点についてが、医学や薬学の道を目指す方々には魅力的に映ると思います。

近畿大への推薦制度についてのお話の中で「近大薬学部の医薬コース特別枠(7名)が毎年余る」というのがありました。医学部医学科への進学を目指す生徒が多いからでしょうか、言葉は悪いかもしれませんが、意外と薬学が「穴場」になっているようです。

1年生から2年生に上がる際にコース替えをする生徒が多く、昨年入学者の中2進級時には142名中32名がコースを変えて進級しているようです。下でご初回している人数がコース変更が叶った生徒の数ということになりますが、中には、Pからいきなり医薬に2ランクアップした生徒が3名(昨年は2名)います。なお、コース査定となる成績は定期試験・実力テスト・アチーブメントテストの3つ合計4000点満点で、希望と成績によってコースが決められるとのことです。

P ⇒ A 22名
P ⇒ 医薬 3名
A ⇒ 医薬 7名

最後に、今春より併設の高校において「高校1年生全員にIpadを導入」「全教室wi-fi完備」と、ICT教育にかなり力を入れておられますが、タイトルにもあります通り、中学校に関しても全教室にプロジェクターを設置し、次年度には中学3学年すべてにiPadを導入する予定だそうです。期待しましょう。

同志社女子大 2015年度に看護学部設置予定

2013年8月19日 月曜日

同志社女子大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

同志社女子大には現在5学部10学科があり、学生数6,500名、今出川と京田辺の2つのキャンパスを有する大学です。今出川Cを今年から5年かけて整備し、新校舎等を建設する予定。同じ敷地にある併設中高にも新校舎が完成する予定だそうです(2016年度完成という話があります)。

タイトルにもあります通り、同志社女子大が看護学部を設置する構想がある、という発表がありました。

薬学部と連携し、京都・奈良の地域医療の貢献するための人材を輩出するために、2015年に看護学部(仮称)を設置されます。定員は80名、京田辺Cに設置される予定です。

これ以外のことはまだ何も決まっていないようなので、続報はもうしばらく待ちましょう。

気になる就職状況について、かなり詳しくご説明いただきましたので、ここでもスペースを割いてご紹介致します。

2013年3月卒業生の就職決定率は96.0%です。過去からの推移も合わせてご紹介しますと・・・

2013年度 96.0%
2012年度 94.2%
2011年度 92.5%
2010年度 91.5%

となりました。純粋な就職率でいうと78.3%です、こちらも過去からの推移を合わせてご紹介しますと・・・

2013年度 78.3%
2012年度 75.6%
2011年度 70.1%
2010年度 66.3%

となっています。

企業規模別の内訳ですが・・・

巨大企業 14.2%
大企業A(従業員数1,000~4,999)26.6%
大企業B(従業員数999~500)10.9%

と、従業員数500名以上の大企業に半数以上が就職していることがわかります。

最も採用が多い企業は三菱東京UFJ銀行(23名)で、昨年も1番多かったようです。次いで三井住友銀行(12名)。やはり大企業に強いことがこの数値からもわかります。

学科別の就職決定率は以下の通りとなっています。

音楽学科 89.7%  情報メディア学科 95.6%  国際教養学科 98.8%
社会システム学科 97.4%  現代こども学科 99.0%  医療薬学科 100.0%
英語英文学科 94.8%  日本語日本文学科 94.8%  人間生活学科 94.4%
食物栄養学科食物科学専攻 93.9%  食物栄養学科管理栄養士専攻 92.9%

特に社会システム学科における「大企業就職率」「総合職での採用率」が高く、同じ食物栄養学科でも食物科学専攻は食品メーカーが多く、管理栄養士専攻は病院が多い、という特徴をお教え頂きました。

就職に向けた具体的な取り組みの1つとしてご紹介いただいたのが「就職塾」というものです。学内で2012年度より開設しているこの「就職塾」は2年次生を対象としており、開設初年度は課外の授業としていたそうですが、大好評のため2013年度より正課科目として開催されています。

ところで、今回の説明会で「しっかりと企業研究が行われているなぁ」と感じさせられたものに関しての写真を1枚、下でご紹介します。

今回の説明会終了後、学生さんに学内(今出川C)をご案内頂いたのですが、その際に見つけた貼り紙です。上記でご紹介した「就職塾」で扱われた講座?なのかどうかはわかりませんが、非常に具体的かつシビアな内容です。こういう生々しいものを見ると、同志社女子大の就職に対する取り組み姿勢、ひいては学生たちを思う気持ちがホンモノであると余計に感じました。

続いては2013年度入試結果です。

今春は全入試区分で志願者が8.0%増となりました。入試方式別に見ると、推薦S(公募)18.0%増、一般入試(前期)とセンター利用(前期)で5.1%増、一般入試(後期)とセンター利用(後期)が9.6%増と、すべての日程で増加しています。特に推薦S(公募)が過去最多の志願者数となっていますが、恐らくは「2次試験である面接試験を廃止したから」と思われます。

学科や系統別に志願状況を見てみます。まずは情報メディアと社会システムですが、昨年の低倍率(前者は推薦、後者は一般)を見て志願者が増えた様子です。医療薬はすべての入試方式で志願者数が増加しています。管理栄養士専攻は公募で20%以上の増加。食物科学専攻でもセンター後期を除くすべての方式で志願者増となっています。反対に、人間生活では志願者数が減っています。

2014年度入試に向けてですが、特に変更はありません。

近畿大 2014年度入試より出願を完全ネット化

2013年8月17日 土曜日

近畿大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

近畿大関連で今一番話題になっていることと言いますと「出願のネット化」です。

昨年10月以降、ネット出願である「エコ出願」広報を開始されました。公募推薦入試において61.3%でスタートしたネット出願率が、一般前期64.9%・一般後期70.0%と宣伝が行き届くにつれて率が上昇したそうです。

男女別では男57.0%・女61.3%、文理では文系67.4%・理系61.1%といったエコ出願率となった。

今年の結果を受け、来春入試に関しては「完全ネット化」を行う。これにより、以下の恩恵が得られるそうです。

①紙資源の削減 11万部の願書印刷≒10トントラック7台分
②受験生への還元 1志願あたり3,000円割引(例)
③出願時の利便性向上 入力漏れ・入力ミス削減、メールでの各種連絡が可能、自宅から出願可能

7月には「ネット出願に関するテスト画面」をHPに設置し、練習してもらえる環境を用意する予定にされています。

スマホ・タブレットからも出願可能ですが、ネット環境に全くいない受験生は「コールセンター」「窓口」での代替出願手段が利用出来るようになる予定にもされているようです(ただし割引が適用されないとのこと、ご注意ください)。

就職および各種資格取得に関する状況についても少し。

就職率は92.0%(昨年90.2%・一昨年87.9%)。

薬剤師国家試験合格率95.04%、公立学校教員採用試験合格者数238名(昨年250名)といった所が他大学に勝る部分の一例となっています。

2013年度入試結果です。

2011年度の志願者数は11万名を突破し、それまで5年連続で上昇していたが、2012年度は久々に志願者減となり11万名を割りました。しかし、今春は大きく志願者数が増加。昨年の108,719名に対し131,198名を集め、実に昨年から31,956名増、昨年比120.7%になっています。

女子の志願者数及び入学者数も順調に増えています。

志願者数は2011・2012年度続けて31,000名台をキープしていましたが、今春は大きく跳ね上がり40,035名となりました。志願者における女子比率も30.5%となり、昨年28.6%・一昨年27.6%からまたまた上昇。入学者数(占有率)については2011年度1,641名(31.5%)⇒2012年度1,689名(31.1%)⇒2013年度1,784名(32.2%)と推移しており、1991年当時の732名(13.1%)と比較すると隔世の感がありますね。

倍率に関してですが、方式別に見ると一般後期の倍率が11.5倍(昨年6.6倍)とひどい上昇になっていますが、これは推薦入試等での歩留まり率が高い(今春は推薦で60%にも上った)影響であるとのことでした。

学部別に見ると、文芸学部で41%増と大きく志願者を増やしていますが、これは併願方式を新導入したからというのが有力な見方です。理系では薬学部が実に38%もの志願者増となっています。全国的な薬学人気に加え、近畿大では「校舎が新しい」「6年制1期生(2012年3月卒)の合格率100%」という事実が人気を押し上げたものと思われます。

最後に、2014年度入試変更点ですが、上記の「完全ネット化」が最も大きな変更点となります。また、・医学部の推薦入試において、2次試験(小論文・面接)を実施開始とされます。

桃山学院中高 中学1期生が現高3+高校で一部合否判定変更

2013年8月16日 金曜日

桃山学院中高の塾対象説明会に行って参りました。

まずは中学校のご紹介です。

中学校の3年間で宿泊行事が8回、遠足・体育祭・文化祭などの1日行事が26回、映画鑑賞・弁論大会といった半日以内の行事が27回と、行事ごとが多いということが特徴点として挙げられます。

中学校在籍生の成績の様子です。今回の説明会では、3期生(現高1)の成績状況が公開されました。3年間のベネッセ学力推移調査における偏差値60以上の人数は、中1 21名⇒中2 30名⇒中3 31名 と推移しています。

また、2013年1月に実施の模試を受験し、東大B判定1名・同C判定8名という結果も出ているそうです。

各期における中1時点の成績の違いについても説明がありました。次のような成績の違いがあるようです。

3期生の中1 3学期時点(Z会アドバンスト模試) 偏差値60以上1名・50以上23名
5期生の中1 3学期時点(同上)            偏差値60以上7名・50以上34名

中学の1期生が現在高3生となっており、大学合格実績に注目が集まるところです。ただ、今回の説明会ではその中学1期生である高3生の件については何も触れられなかったので、少し不安ではありますが・・・。

中学校の2013年度入試結果をご紹介します。

受験者数は468名となりましたが、そのうち桃山学院中の3回すべてを受験したものが95名(昨年63名・一昨年56名)となっており、昨年から大幅に増加していることがわかります。

また、各方式とも合格最低点が20~30点上がっていますが、これは今春より算国で問題の難易度や配点を変えているからとのことです。

中学入試では大変重要な位置づけとなるプレテストですが、昨年実施分では467名(昨年410名)が受験しています。国語98.6点・算数72.6点・合計171.3点が平均点となっています。

なお、中学校の2014年度入試については特に変更点は無いとのことでした。

続いては高校内容です。高校では、特に入試において大きな変更点がありますので、その部分のみご紹介します。

国際コースにおいて、同コースを第1志望とする場合に限ってではありますが、合格判定を従来の「5科目判定」に加えて、来春より3科目(英+得点の高い2科目)でも判定してくれる、ということになります。まずは5科目500点満点で合否を判定し、万が一不合格となった場合は「英語+得点の高い2科目」の3科目で改めて判定して頂く、というものになりますが、3科目での判定の際は合格最低点も3/5にして判定して下さるそうです。

関関同立・産近甲龍 2013夏(後半)OC開催日程

2013年8月8日 木曜日

早いもので、夏休みも間もなく折り返し地点となります。

受験生の皆さんにおかれましては、学習は当然のことながら、オープンキャンパスに参加するなどして大学や学部選びの方も順調に進めておられることと思います。

「実は、まだ大学のオープンキャンパスに行ってないんだよなぁ・・・」という受験生の皆さんのために、こちらのエントリー「関関同立・産近甲龍 2013夏(前半)OC開催日程」でご紹介をした情報に引き続き、8月後半に関関同立・産近甲龍の各大学で開催されるオープンキャンパスの情報をお知らせします。

夏休み前半の開催状況とは違い、さすがに夏休みも終盤に差し掛かると開催が少ないですね。

そんな中、特に8月25日(日)に開催される近畿大のOCは要チェックではないでしょうか。近畿大を第一志望とされる方はもちろんのことですが、関関同立、特に関西大を志望されている方ならば、併願先として近畿大を公募推薦入試で受験して合格を勝ち取っておく必要性が高くなるかと思います。

勉強で煮詰まった頭を休めるためにも、8月下旬は積極的にオープンキャンパスに参加するようにしましょう。

帝塚山学院中 初日午後入試「エトワール」で輝く星を集める

2013年8月7日 水曜日

関学コース設置後から徐々にその兆しはあったものの、特に2010年度より関学・ヴェルジェの2コース体制として以来年々志願者のレベルが上がってきている(詳細はこちらのエントリー「帝塚山学院中高 中学関学コース1期生が関西学院大へ進学」でご確認下さい)帝塚山学院中ですが、2014年度入試要項を明らかにされました。

次の画像1枚にまとめています(画像をクリックすると拡大します)。


※作成には万全を期していますが、詳細は学校HP等で必ずご確認下さい

2013年度入試から変更が入った点については赤字で記していますが、ポイントを改めて整理します。

①初日午後入試「エトワール入試」を新設
②上記①により、これまでの3回入試から4回入試へ
③2次入試を2日目の午後に実施(これまでは3日目の午後)
④午後入試に関しては2回とも2教科のみに

こちらのエントリー「2013年度中学入試 結果分析② ~午後入試の台頭~」でご紹介をしています通り、2013年度より初日午後入試を導入された明星中と大谷中においては、その午後入試では「最上位コースのみの募集」とされております。また、これらの学校の他にも清風中や大阪学芸中においても同様に初日午後入試では「最上位コースのみの募集」としておられます。

一方、帝塚山学院中では初日午後入試でもヴェルジェコースの募集をされています。これだと、他校と違って「回し合格がある」という安心感があり、受験生の心理的負担が若干軽くなるものと思います。加えて、学校側にとってみても、優秀な受験生に不合格の通知を送らずに済み、ヴェルジェでの入学のお誘いをすることが出来ます。

そして、①によって試験回数が増えただけでなく、④にもある通り午後入試は2科のみで受験が可能となっています。特に、関学コースでは2013年度入試まで3科もしくは4科での判定しかありませんでしたので、「関学コースを狙っているが理社の勉強が追いついていない」という受験生にとってこの措置は大変ありがたいものと思います。

初日午後入試に名付けられた「エトワール」ですが、「星」「花形スター」という意味があるそうです。初日午後ということで、恐らく全4回の入試の中でも特に優秀な受験生たちが集まることでしょう。そんな受験生たちに入学頂いて、将来は帝塚山学院を代表する「輝く星」のような人材になってほしい、という願いも込められているのかもしれませんね。

京都外国語大 2014年度より新カリキュラム

2013年8月6日 火曜日

京都外国語大のオープンキャンパスにお邪魔してきました。

大学概要を簡単にご紹介します。

京都外国語大は外国語学部内に9学科を持つ外国語の単科大学で、総学生数4,921名のうち女子学生は約7割を占めているとのことです。なお、オランダ語を開講しているのは西日本でここだけ、だそうです。

海外協定大学は24ヶ国69大学で、2012年度実績で138名が派遣及び認定留学をしたそうです(短期・休学留学含まず)。

学生数の規模が違うという点を念頭に置いて読み進めて頂きたいですが、対する関西外国語大では(昨年秋に聞いた話によると)50ヶ国・337校と提携、短期・長期も含めて約1700名が海外留学に向かい、1,700名のうち1~3年の長期プログラムで留学するのは600名程度、残りだいたい1,100名が半年以内のプログラムでの参加とのことです。

就職関連です。

今春の就職決定率は93.0%。全国平均の93.9%を下回っていますが、私立文系平均92.9%及び京都労働局調べによる京都府内40の大学・短大の平均就職率である90.1%は上回っています。

今年3月卒業生の就職活動に関する特徴として、京都外国語大に来ている求人件数が2010年度1,852件⇒2011年度1,885件⇒2012年度2,127件と大幅に増えた、という点が挙げられます。

外国語を学ぶ女子学生が特に好む「航空関係」の就職状況ですが、就職者全体の6.6%を占めているそうです。

また、教員志望者が多いので、京都府及び私立学校で校長を経験した3名を講師にした「教師志塾」なる教員養成塾(講座?)を置いているという独自の取り組みもされています。

タイトル及び上の画像にもありますとおり、2014年度から新カリキュラムを導入されることになっており、今回のオープンキャンパスではその内容を聞きに行くことがメインの目的でした。

外国語学部全体でカリキュラムを見直すことになるのですが、以下特長点をまとめました。

①外国語教育の強化
学生の一定の語学力を保障しつつ、上位層の学生にも彼らが満足する教育を行う。また、9学科を有する特性を活かし、バイリンガル・バイカルチャーなどグローバルな感覚を身に着けさせる。

②社会につながる教育を展開
教養教育と専門教育との一体化を図り、2つの科目群に再編。9学科の専門教育を共有し、職業につながる教育を展開する。

③次世代リーダー育成プログラムの創設
世界の多様性を受容し、組織やコミュニティのメンバーを支援して、目標達成に導くことが出来る貢献型リーダーを育成する。卓越した英語による「コミュニケーション力」と「交渉力」、多言語・多文化社会に対応できる「グローバルマインド」を身に着けさせる。

9つの学科をボーダーレスに学べ、良い所は共有し、一定の語学力が無いと卒業させない、特に良く出来る学生は③で更なる引き上げをする、ということになるようです。

補足をしますと、1年次は教養科目をあまり置かずに外国語を中心に学ばせることになります。専攻語は3段階の習熟度別編成とし、中・上級レベルには履修条件として「TOEIC550点・650点」等が課されることになるとのことです。

上記③のプログラムは「各学年定員60名」「1年ごとにTOEIC及びGPAの条件クリアが必要」「参加者には年25万円の奨学金あり」「特に学業成績や活動実績において上位の学生には”Honors”としての称号と副賞を授与」といったことが行われるそうで、まさに京都外国語大を代表する優秀な人材が集まるプログラムとなりそうです。

最後に、英語出題内容及び対策面についてご紹介します。

(さらに…)

帝塚山大 新学科「文化創造学科」を新設

2013年8月5日 月曜日

帝塚山大の高校・予備校対象の説明会にお邪魔してきました。

大学概要です。

同大は1964年開学、来年で50周年を迎えられることもあり、これを機に以下3点を打ち出されています。

①50年の歴史に学び、次の50年に活かす
②奈良にある大学としてのアイデンティティ
③奈良で学ぶことの意義と意味の再認識

タイトルにもあります通り、2014年4月に文学部(現 人文学部、2014年より名称変更予定)内に新学科「文化創造学科」を立ち上げられる予定になっているようです。同学科の教育の特長は以下4点です。

①自分の目で見る・体験する「現場主義」
②プロジェクト型学習と体験学習
③奈良全体を学びのフィールドとする「奈良まるごとキャンパス」
④町屋を学習拠点にフィールドワーク

特に③「奈良まるごとキャンパス」は、奈良県内ならばどこでも学びの場(つまりキャンパス)であると考え、奈良の著名なお寺や神社、伝統工芸、研究機関などで学び、奈良にゆかりのある団体や企業にはサポーターとして協賛してもらうという、大変面白い考えです。

同学科内には以下4つのコースが設置される予定となっています。詳しくは大学HP等でご確認下さい。

①アートプロデュースコース
②メディアプロデュースコース
③地域プロデュースコース
④アジア未来プロデュースコース

2013年度入試結果です。

公募推薦入試では、志願者数1,344名(昨年1,742名、前年比77.2%)、合格者数は711名(昨年873名、前年比81.4%)と、志願者数そのものに関して一言で言うと「不調」です。ただし、「進学先決定が早期化していると思われる」と分析されていたので、恐らくは合格者の手続き率が高かったものと思われます。

一般入試はといいますと、志願者数は2,634名(昨年2,605名、前年比101.1%)に対し、合格者数は1,431名(昨年1,407名、前年比101.7%)となり、昨年並みを維持されています。

AO入試では志願者数は71名(昨年136名、前年比52.2%)に対し合格者数69名(昨年128名、前年比53.9%)と、約半減となった。この結果を受け、次年度はAO入試において入学金減免制度を導入されることになっています。

2014年度入試では、上記のAO入試での入学金減免も含め、主な変更点は次の通りとなっています。

①AO入試において、一部試験日程名称を変更
②AO入試前期A・B(8月中にAO事前面談を実施する回)の入学者は、入学金が半額(15万円)に減免となる制度を新導入
③ネット出願導入を検討中

新学科「文化創造学科」の紹介を含む、帝塚山大の様子でした。

関西大倉中高 クラブもさせて国公立大合格実績も上昇させる

2013年8月3日 土曜日

関西大倉中高の塾対象説明会にお邪魔させていただきました。

まずは入試結果からご紹介します。

今春の中学入試ですが、受験者数409名(昨年369名・一昨年230名)・入学者数136名(昨年119名・一昨年76名)となり。大幅な受験者及び入学者の増加となっています。

昨年2012年度よりこれまでの2回入試から1回増えた3回入試となっていますが、前2回分の入試での受験者数の過去3年分の推移は以下のようになります。

2013年度 369名
2012年度 311名
2011年度 230名

関西大倉中ではプレテストを実施されていますが、プレテストでB判定以上ある生徒であればどの日程でも100%合格しているのと、C判定あればA・B日程でなら75~86%の確率で合格している、というデータでした。

高校入試結果です。募集人数355名に対して、志願者数は1612名、受験者数は1612名という、非常に規模の大きい入試をされています。

コース別の入学者数内訳は以下の通りです。

S特進 36名(1クラス)
特進 168名(4クラス)
総合 195名(5クラス)
合計 399名

上記の10クラスに加えて、併設中学からの内部進学者が3クラスありますので、昨年度より2クラス減となってはいますものの、合計13クラスもの大所帯となります。

併願状況です。S特進と特進は、豊中高・茨木高・北野高、総合では池田高・春日丘高・北千里高・三島高といった所との併願が多いようです。

大学合格実績についてです。

今春卒業生の国公立大合格者数は177名(昨年143名)となりました。上記でご紹介しました併願先として名が挙がった公立高各校の国公立大合格者数と比較してみましょう。

北野高 279名
茨木高 235名
関西大倉高 177名
豊中高 149名
千里高 126名
春日丘高 101名
池田高 101名

北野高・茨木高の数にはまだ及んでいないものの、豊中高や春日丘高の上を行く合格者数となっています。併願公立高を考える際にはこういった部分も参考にしてみてはいかがでしょうか。

大学合格実績関連では、中高一貫生の実績の気になる所ですので、そちらについても詳しくご紹介します。

6年一貫生は今春102名(昨年105名)が卒業。その内、59名(昨年32名)が国公立大に合格しています。高校入学組も含めた国公立大合格者数は177名とご紹介しましたので、33.3%(昨年22.4%)を6年一貫生が占めていることになります。昨年度は1/4にも満たない割合だったのが、今年度はちょうど1/3のシェアとなっています。

6年一貫生の中で上位の子たちだけで構成される「六貫S」に関してですが、現役では京都大2(昨年1)・大阪大2(昨年3)・神戸大3(昨年1)・国公立大現役合計21(昨年11)という実績を出しています。また、私立大は関西学院大7(昨年9)・関西大3(昨年4)・同志社大9(昨年4)・立命館大1(昨年2)というのが現役の結果です。

一貫生と高校入学組の両方合わせた全校規模で国公立大合格実績が上昇していますが、これは勉強させるためにクラブ活動などを取り上げたりした結果ではなく、両方を追わせて出された結果となっている点を強調したいと思います。

関西大倉中高はクラブ活動を奨励しており、難関大合格者のクラブ加入率も高いものとなっているようです。クラブ活動を奨励している例の1つとして、「全コースで授業終了時間は同一とされている」ということがあります。「遅くまで授業が組まれててクラブに遅れて参加しないといけない」「そもそもクラブ活動の制限がある」ということを一部のコースで課している学校もありますが、関西大倉中高ではそのようなことは無いようです。クラブと勉強の両方を追い求めたい方には、もってこいの学校ですね。もちろん、上手い形での両立が前提とはなりますが・・・。

最後に、2014年度入試関連の情報です。

中学入試に関してですが、入試日程は1/18(土)AM・1/19(日)PM・1/20(月)PMの3回入試で決定されています。初日のみ3科4科選択制、以降2回は算国2科での入試となります。

願書受付に変更があります。これまではどの日程であっても統一解禁日前の出願締切となっていましたが、「A日程とB日程の受験の無い方に限り」という条件はつくものの、1/20(月)13~15時という、C日程入試の直前に願書を受け付けることになります。これは大変ありがたい措置です。

プレテストは11/17(日)実施予定となっています。

高校入試ですが、特に変更点等はないようです。

関西学院大 グローバル入試に関する続報

2013年8月2日 金曜日

関西学院大の、受験生向け説明会に行ってまいりました。

まずは、2013年度入試結果についてです。

一般及びセンター利用型の募集定員3,183名に対し、合格者は11,674名に出されています。

併願回数に関しての情報ですが、今春入試では一般7日程すべてに出願した受験生が42名おり、そのうち26名が1回以上の合格を勝ち取っているとのことで、61.9%の合格率ということになります。ただ、関西学院大には受験料割引制度が無いので、1回の出願×受験料の単純計算となる点、ご注意ください。

英国の出題傾向は次の通りです。

英語
・基礎的英語を問う問題が中心
・問題量が多く、長文の比重が高い
・英作文⇒穴埋め問題
・会話文も頻出
・学部個別・関学独自日程における記述の割合は20%程度

国語
・現代文1題(50%)と古文1題(50%)で、古文のウエイトが高い
・現代文は少々難しいが、古文の問題はオーソドックスなものとなっている
・理解力・読解力・表現力を総合的に問う
・現代文は評論中心で、古文は有名な作品の出典多い
・学部個別日程の記述割合は20%程度

2013年度全学日程(2月1日)の英語における正答率と配点の状況は次の通りです。正答率60%以上の問題が74.5%を占めています。合格目安の得点率が70%なので、正答率60%以上という「ごく普通」の問題をしっかり解答出来ていれば、合格ラインには乗ってくるという計算になりますね。

正答率
80%以上:28.5%
同60~79%:46.0%
同40%~59%:17.5%
同20~39%:6.5%
同20%未満:1.5%

センター利用型入試について。この入試方式でのボーダーラインは毎年安定しており、5科目型で75~80%程度、3科目型で80%程度となっています。ただし、レベルが高い国際学部などはもう少しラインは高めになっている気がしますので、その点は各予備校が公開している情報を頼りにすべきでしょう。

今回説明会に参加したメインの目的は「グローバル入試」に関する追加情報を仕入れるためです。当ブログではこちらのエントリー「関西学院大 「グローバル入試」導入へ」において、いち早く情報をキャッチし、皆さんにお伝えをしました。

その後、関西学院大の中でいろいろと議論がされたようで、3月にご紹介した内容から一部変更や追加が出ています。

まずは定員についてです。2014年度より新導入のグローバル入試ですが、既存のAO入試から定員を割く形で定員を確保しています。AO入試で今春377名の募集定員を確保していたところ、次年度は248名、129名の減少となり、その分がグローバル入試に回されていることになります。

新しい入試が始まるからといって、その分の定員が純粋に上乗せされるのではなく、AO入試の定員を削ってグローバル入試の定員確保となりますので、AO入試を受験予定にしていた受験生にはかなり残念なことになっていると思います。

さて、3月開催のオープンキャンパス時に発表されたものから一部変更・追加が出ている、という部分ですが、先にご紹介したこちらのエントリー「関西学院大 「グローバル入試」導入へ」との相違点を以下に記します。

①入試方式の追加
先のエントリーにて記載した4つの試験形態に加え、新たにもう1形態「グローバルキャリアを志す者のための入学試験(英語リスニング方式)(総合政策のみ)」が追加されています。
・関西学院大学を第一志望とし、総合政策学部の所定の課程を修めるとともに、実践型「世界市民」育成プログラムに登録し、コース所定の課程を修めることを志す者
・総合政策学部独自のカリキュラム(グローバルキャリアプログラム)において、国際社会で活躍する能力を身につけることを志す者
・選考方法は次の通り
第1次審査:英語リスニング試験(110分)← 試験詳細は下記リンク先をご参照ください
第2次審査:面接試験

なお、この入試は今春入試まで総合政策学部でAO入試として実施されていたもので、既報の4つの入試と違って出願要件が緩く、試験もリスニング試験のみで済むこともあって、英語力がある受験生が多数受験してくると思われます。ご注意ください。

②「国際貢献活動を志す者のための入学試験」における試験内容の変更
先のエントリーでは『第1次審査「日本語小論文(90分)」「英語題材論述方式(90分)」第2次審査「面接」』とされていましたが、以下に変更されています。
第1次審査:書類審査+口頭試問・適性面接審査(日本語及び英語)
第2次審査:面接試験

この形態は他の「英語能力・国際交流経験を有する者~」や「インターナショナル・バカロレア~」と比べて出願要件に設定されている各種資格試験のスコアが高いこともあり、筆記試験は免除する形としたそうです。

それぞれの試験で問われる内容や評価等のポイントは次の通りとなっています。すべてではありませんが、簡単にご紹介します。

英語題材論述
サンプル問題では「国連」「ボルネオ」「オランウータン」といったワードがあり、自然破壊・環境問題と国連の取り組みが扱われ、英語なら200~300字の記述が課されている

口頭試問・適性面接審査
国際社会貢献活動のプログラムの実施担当教員が面接官として入り、資質・適性を英語・日本語で判断する

英数理(グローバルサイエンティスト~で実施)
大学入学後に授業についていける基礎学力があるかどうか、を測るもので、他の試験方式と違って小論文等は課していない

面接審査
志望学部の教員が面接を担当するので、自分自身の言葉で志望動機等をはっきりと説明できるようになっておくべき

グローバル入試とAO入試の併願に関しては認められていませんが、グローバル入試内であれば7つのパターンで併願が可能となっています。ただし、理工学部のみ募集の「グローバルサイエンティスト~」と、総合政策学部のみ募集の「グローバルキャリア~」以外の3形態は出願学部・学科・専修・コースを同一のものにする必要があるという制約があります。

サンプル問題がHPに公開中です。参考にしてください。

英語題材論述及び日本語小論文
http://www.kwansei.ac.jp/admissions/news/2013/news_20130801_008000.html

英語リスニング
http://kg-sps.jp/blogs/office/kakomon/listening/