大阪女学院中高 国公立大合格者数は一昨年水準に戻る

2013年9月2日 月曜日

大阪女学院中高の塾対象説明会に行ってきました。

冒頭、大阪女学院に入学したらどのような力がつくのか?について、以下4つにまとめてお話頂きました。

①キリスト教共育を通して真の生きる力を育む
②学力を養う学校
・きめ細かい授業 中学数学代数では習熟度別に2分割で授業を展開 等
・補習の充実
・今年度より新導入の「OJダイアリー」による生活管理(HW、クラブの予定、学校行事等の管理)
・今年度4年目となる、中学の土曜に40分間設けている「自習学習の時間」
③英語力を養う学校
④生活力を養う学校
・各種行事では生徒が自主的に動く
・学校外から話者・講師を招いて礼拝・宗教行事等を実施
・生徒が自ら話をする機会が多い
・クラブ活動と勉強の両立

中学では35名、高校では40名が1クラスの基準人数とされています。高校からコース分けをされていますが、高校への内部進学の際、「中2の2学期以降の成績+中3での2回の校内実力テスト」の結果と本人の希望を基にして内部進学先コースを決定されます。特に普通科理系と英語科が人気のようです。

高1夏休み中に実施の海外英語研修ですが、行き先は3ヵ所に分かれており、希望者が100名単位で申し込みがあるとのことです。

大学合格実績についてです。

国公立大合格者数が46名(浪人15含む)で、昨年28名(浪人9含)・一昨年46名(浪人14含)であることを考えると、2年前水準に戻した形です。

ちなみに、浪人率は今春14.6%で、昨年12.8%とほぼ同値となっています。

主な指定校推薦校と人数枠は以下の通りです。

早稲田大・国際基督教大 各1
青山学院大6
同志社大11
立命館大5
関西大9

通常の指定校推薦とは別もので関西学院大と同志社女子大の協定校推薦枠を持っており、前者は25名分の枠があるそうです。

また、併設の大阪女学院大へは22名が合格し実際に11名が進学(昨年は18名が合格し実際に5名が進学)。同短大へは11名が合格し、うち10名が進学(昨年は7名合格、うち6名進学)となっています。

2013年度入試結果です。

中学入試では、前期A(専願型)受験者数257名(昨年318名・一昨年349名)ということで年々減少、前期B(併願型)140名(昨年166名・一昨年124名)と、一昨年⇒昨年と増えたものの今年はまたダウンしてしまいました。昨春の増加は前期で3科4科の選択制が導入された影響と思われます。

入学者の出身地域を見てみると、大阪市を除く大阪府下からの入学者数がわずかに増えているものの、大阪市内・兵庫県・奈良県はすべて昨年より減らしています。

昨春より導入している3科4科選択制についてです。今春は以下のような受験者の人数比率・合格率となっています。

前期A
4科選択率87% 224名中199名合格(合格率88.8%)
3科選択率13% 33名中28名合格(合格率84.8%)

前期B
4科選択率79% 111名中108名合格(合格率97.3%)
3科選択率21% 29名中27名合格(合格率93.1%)

高校入試についてのデータです。同校の入試には調査書が必要となっていますが、今春合格者の調査書平均値は次の通り(9教科45点満点)です。

普通科文系 専願31.8 併願36.6
普通科理系 専願34.0 併願40.0
英語科 専願34.6 併願38.0

2014年度入試に向けてです。

中学入試では、後期実施日を1日前倒しし、従来の火曜日実施から月曜日実施へ移されています。これにより、前期と後期が2日続けての実施となります。ご注意ください。

また、Webでの合格発表が入試日当日の夜(19日は21時以降、20日は19時以降)に実施される予定となっています。便利になります。

高校入試での注意点です。試験当日、英語科では英語の点数、理系では数学の点数それぞれに基準点を設定されています。いずれも受験者平均点付近の得点としたそうですが、その点を下回っていても評定で英語科なら英語が9、理系なら数学と理科が9以上であれば基準点をクリアとされるそうです。

回し合格は普通科理系⇒文系、英語科⇒文系の2パターンですが、普通科文系への回しとなる場合は専願か併願かを選べる(例えば、英語科専願+文系併願というパターンもOK)という制度もあります。