奈良学園登美ヶ丘中 コース制導入とその他多数の変更点

2013年9月6日 金曜日

奈良学園登美ヶ丘中の塾対象説明会に参加し、来春より新導入されるというコース制についてお話を伺ってきました。

2014年度より入学時からコース制を導入されますが、コース制設置の目的は次の4つだそうです。

(1)内部進学生と中学入学生とが互いの良さを発揮でき、スムーズに交流できる環境を作る。
(2)生徒各自の到達段階や特性を踏まえ、無理や無駄のない、効果的な学習環境を作る。
(3)生徒各自が常に学習へのモチベーションを維持できる学習環境を作る。
(4)生徒各自の進路希望に対応できる学習環境を作る

以下でも詳しく説明致しますが、理系や医学部等に突出せず、文系理系のバランスが取れた教育内容となるように配慮されているのが特徴になっています。

以下、各コースの詳細です

Ⅰ類(約40名 1クラス)
・入試においてⅠ類を希望する者の中から約40名を選ぶ。男女比については原則として考慮しない。
・内部進学者については、入試成績及び小学校での学習成績を考慮した上で合格判定を行う。
・各年度末に、本人のその年度の成績や希望等から判断して、Ⅱ類に移動する場合がある。
・カリキュラムについてはⅡ類と同じ。ただし、学習内容については、深度を意識し、発展的事項も取り入れる。
・授業のスピードが早いのではなく、理解の早い者が集まるので、考えさせること、応用力をつけるための課題を課す。忍耐強く勉強に取り組める者に集まってもらう。

Ⅱ類(約120名 3クラス)
・入試においてⅡ類を希望する者の中から約120名を選ぶ。男女比については原則として考慮しない。
・各年度末に、本人のその年度の成績や希望等から判断して、Ⅰ類に移動することができる。
・カリキュラムについてはⅠ類と同じ。ただし、授業内容については基本及び応用的事項を中心とし、不振者への補習等も取り入れる。
・英数ではグレード別(習熟度別)授業を取り入れる。

これらの他にも、「行事等の学年としての活動についてはⅠ類・Ⅱ類の区別は設けない」「中2~高2進級時にはコース間の入れ替えが可能」という点も大事ですので、合わせてお知りおき下さい。

続いては文系・理系に分ける時期等になりますが、高2より以下3つに分割し、それぞれの目標に合わせて授業を展開します。

Ⅰ類文系・理系(約40名)
・最難関国公立大学、医学部を目指す。
・Ⅰ類として1クラス編制を行うので、文系と理系が混合となる。
・教科により文理に分かれる。選択科目によってはⅡ類との合併授業もある。

Ⅱ類文系(約40名想定)
・難関国公立大学文系・私立大学文系を目指す。1クラス編制を予定。
・選択科目によってはⅠ類文系との合併授業もある。

Ⅱ類理系(約80名想定)
・難関国公立大学理系・私立大学理系を狙う。選択科目を元に2クラス編制を予定。
・選択科目によってはⅠ類理系との合併授業もある。

高2からのコース・文系理系分けについてはあくまで想定事項であり、最難関を狙える生徒が多いようならばⅠ類を文・理それぞれ1クラスにし、Ⅱ類は2クラスにするということもありえるそうです。実際に高2への進級が近づいてみないとわからない、というのが正直なところでしょうし、今から4年先のことまでガチガチに決めてしまって柔軟性を持たないのもいかがなものかと思いますので、これはこれでいいのではないでしょうか。

2014年度入試に向けてです。コース制導入も含めて、変更点が多数あります。

①コース制を導入(Ⅰ類約40名・Ⅱ類約120名)
②入試回数をこれまでの3回から2回へ(A日程1/18(土)・B日程1/19(日)で)
③入学定員をこれまでの120名から160名へ(A日程約120名・B日程約40名)
⇒ ただし、小学校からの内部進学生(はっきりした進学者数は9月に確定・その後の入試説明会でも人数は公表するそうだが、おそらく70~75名程度になりそう)を含む数となり、A日程で内部進学者すべてを吸収する関係からA日程は実質40~50名の人数枠となる
④A日程のみ従来通りの専願・併願が残り、専願のみ「Ⅰ類のみ希望、Ⅰ類⇒Ⅱ類回し希望、Ⅱ類のみ希望」の3パターンが選べるが、併願は「Ⅰ類⇒Ⅱ類回し希望」のみ
⑤試験時間は変わらないが、各科目の満点が「算国各150点+理社各100点」から「算国各120点+理社各80点」に
⑥上記⑤に伴って、出題内容を一部変更する

⑥に関してですが、すでに開成教育グループにお通いの皆さんには塾生限定ブログ「学校選びの道しるべ PREMIUM」でご紹介しています。開成教育グループの塾生・その保護者の皆さんは、開成NETにログインの上、当該ブログをご覧ください。