京都西山高 3つのコースで名称が変更予定

2013年9月12日 木曜日

京都西山高の塾対象説明会に行ってまいりました。

コースは次の5つです。各コースについて簡単に近況や特徴を記載します。なお、3つのコースにおいて来年度よりコース名称が改められることになっています。来年度からのコース名で記載をしていますが、変更が入る所についてはその旨記載をしています。

特進Sコース(現 進学コースS):
直近3年間で、3年連続で京都府立大・同志社大に、2年連続で京都府立医科大(看護)・京都薬科大・大阪薬科大に合格者を出す。また、国公立大3名の合格もすべて理系学部。添付資料に今春卒業生の進学先あり。

特進Aコース(現 進学コースA):
部活やアルバイトと両立しながら4年制大への進学を目指す。発表や論述の訓練など自己表現力を高める取組を徹底して実施。ターゲットは産近佛龍の公募推薦での合格。

こども夢コース:
保育のプロを目指す生徒たちに、ピアノの指導等高校で出来る限りのプログラムを3年間で指導。保育検定の合格率、保育系大学・短大等への合格率も高い。

こころ教養コース(現 総合コース):
習熟度別授業を今春から導入。1年次は英語のみ、2・3年生は英・数・国・ビジネスで実施。

体育クラブコース:
自分が好きな体育系クラブに所属し、校内はもとより生涯においてもリーダーシップを発揮できる力を養う。体育系大学への進学などを目指す。

2014年度入試情報です。
すでに上記でも紹介しているとおり、来春より3つのコースで名称が改められる予定です。改めてご紹介します。

進学コースS ⇒ 特進Sコース
進学コースA ⇒ 特進Aコース
総合コース ⇒ こころ教養コース

今春より、こども夢コースの面接において「短い文章の音読をする」ことが追加されています。問題文(物語文?)に関しては願書に掲載されるので、よく練習の上臨むようにしましょう。

一時期は150名程度の入学者数だった京都西山ですが、近年では300名以上が入学するまでになっています。それに伴って、入学生のレベルも年々上昇している感じがいます。来年度入試においてもかなりの人気になるものと思われますので、合格に必要となるレベルに関しては例年よりも上目で考えておいた方が良さそうです。特に特進Sについては、オール4以上の成績が必要になると「覚悟」すべきかと思います。

奈良育英中高 高校に新コース「選抜コース」設置

2013年9月11日 水曜日

奈良育英中高の塾対象説明会に行って参りました。

中高それぞれのコースと取り組み内容をご紹介します。中学には以下2つのコースが設置されています。

選抜
・難関国公立大を目指し、1日10限授業(20時まで)を週5回行う。
・クラブは放課後17時半まで(7・8限)の活動。
・7~10限は自習・補習とし、20時まで上記の通り学習を行う。
・数学は代数と幾何に分け、「体系数学」を用いて先取り学習を実施。
・長期休業中の特別授業や選抜コース独自の行事(近大生石農場や水産研究所での実習等)も実施。

総合
・難関私立大進学を目指し、1日6限授業で学習習慣と基礎学力定着を図る。
・推薦入試や一般入試など多様な入学制度に対応する。
・朝学習では前日の学習内容を確認し、放課後には「補充授業」を用意するなど、基礎学力を充実させたり苦手科目克服をするための講座を用意している。

高校には以下3つのコースがありますが、来春より文理特進コースが募集を停止し、代わりに選抜コースが設置されるという変更が入っています。

選抜(来春より新設、それに伴い文理特進は廃止)
・難関国公立大を目指し、1日7限授業を週4回行う。
・受験教科中心の教育課程や補習授業を展開。
・学習合宿は連携大学等の施設を使い、習熟度に応じたクラス編成で1日15時間の学習をして学力アップ。年数回実施。
・学内予備校も開校。現役の予備校講師を迎えて難関大の受験に対応。

高大連携S
・難関私立大への進学を目指し、1日6限授業とする。
・連携私立大の推薦枠を積極的に利用した進学となるので、大学教授の出張講義、連携大学の施設利用などを通じて高1の早い時期から自分の進路をイメージすることが可能。主な大学の枠は以下の通り。

関西大13・立命館大2・近畿大38・龍谷大13・畿央大5・帝塚山大19
摂南大18・大阪電気通信大10

・クラブと勉学の両立が可能。

総合進学
・有名私立大進学を目指し、6限授業とする。
・推薦入試や一般入試など多様な入学制度に対応。
・中学までの「基礎学力」チェックと「学びなおし」を高1初期段階で実施、朝学習で基礎学力を充実、苦手科目克服のための講座を用意しているなど、サポートは万全。

大学合格実績です。

今春は302名が高校を卒業したが、そのうち中高一貫生67名が含まれています。

浪人含む国公立大合格者数は24名(昨年22名)、関関同立は55名(昨年55名)、産近甲龍110名(昨年97名)と、実績は横ばいか若干上向きとなっています。

中高一貫生だけの合格実績ですが、現役ベースの実績だと、67名中8名が国公立大に合格し、文理特進(現在は募集をしていない)コース在籍生の半分が国公立大に通っていることになります。なお、関関同立(同志社はゼロ)は17名(現役ベース)となります。

現在は文理特進の代わりに選抜コースが募集されており、その1期生がまだ卒業していないので今後はそちらに期待をしたいと思います。

2013年度入試結果です。

中学入試では、受験者数は77名、入学者数は52名(選抜17名・総合35名)となっています。

高校入試では受験者数は2,705名(昨年2,384名、昨年から+321名)という大規模な入試となり、「これまで経験したことが無い入試となった」とのことで、併設の小学校などの先生等も動員し、外部の施設も借りての入試となっています。

高校入試において地域別受験者数で最も多いのが「奈良市825名(昨年688名)」となり、昨年比約20%増、実に「奈良市の中3生の1/3にあたる」とのことです。

最終的には入学者数が358名(昨年330名)となり、7クラス定員のところを10クラスの入学となっています。

2014年度入試に向けてです。

中学入試は日程・定員等変更はありません。専願のみ面接があります(面接官2名:受験生1名、約5分、中学での抱負など)。

高校入試では、前述の通り文理特進コースを廃止して選抜コースを設置することになっています。コース内容は前述の通りです。

選抜コースは5科受験、他2コースは3科受験となりますが、選抜コース受験者に回し合格判定をする際は、3科で判定してもらえます。

注意点ですが、今春入試結果にもある「定員を大幅に超えた入学者数」と、新コースである選抜コースがが非常に高い目標としていることもあり、全コースで合格に必要となる力が上昇すると思われます。特に選抜コースはかつての文理特進コースに合格する力があっても中々合格するのは難しくなるのではないか、と考えます。

同志社香里中 後期受験者の75%が大学附属校との併願

2013年9月10日 火曜日

同志社香里中の塾対象説明会にお邪魔してきました。

同志社大及び同志社女子大への内部進学についてです。

こちらのエントリー「同志社系列4中高合同説明会 当日の様子」でもご紹介していますが、例年同志社香里高からは95%ほどが内部進学されているようです。また、今回の説明会でも、今春卒業生のうち同志社大及び同志社女子大への内部進学者は94.3%を占めた、というお話がありました。

先にご紹介をした過日のエントリーでもお分かりの通り、系列4高校のうちで実は2大学への内部進学率が一番高いのが同志社香里高となっています。同志社大からは一番遠い場所にあるのですが、内部進学の意味では同志社大へは「一番近い」ということになります。

2013年度入試結果です。

協定校入試である前期Bを今年度より廃止し、前期で男子5名・女子15名、後期は男子女子とも5名ずつの定員増とされています。

前期では男子が昨年度1.8倍から今年度1.9倍と倍率を上げたものの、女子は定員増にもかかわらず志願者数が減り、倍率も昨年度1.8倍から今年度1.4倍とダウンしています。前期の男女別の合格最低点を比較すると、2012年度では男子<女子だったのですが、2013年度では男子>女子となっているなど、女子の志願者数減がおおきく影響を与えていることがわかります。

後期では、男子は志願者数が30名増加しているが合格者数は絞ったために倍率が前年1.9倍から今年度2.8倍と高騰しました。女子に関しても前年2.0倍から今年度1.6倍とダウンし、合格最低点も下がっています。

後期受験者の併願状況を細かくご紹介いただきました。最も多いのが同志社香里中の前期後期W受験でしたが、それも含めて4大学附属校との併願が全体の75%を占めているとのことでした。また、数は少ないものの女子では帝塚山学院中の併願も顔を出すようになった、ということで、純粋な関関同立の附属校だけでなく、関関同立との「連携・提携校」との併願パターンも考えられるようになってきているようです。

さて、前期・後期制を導入して初年度に入学した現中2生の、入試時点の成績とその後の成績との相関が初めて表で示されました。詳しい成績状況についてのご紹介は割愛をしますが、今後このデータを蓄積していき、「入試日程」「前期・後期の募集人数分け」「前期と後期W受験のインセンティブ」などについて検討する際にデータを役立てたい、とのことでした。

最後に、2014年度入試に向けてです。

変更点はなし、です。

追加合格については、合格者登校日の様子次第で出すとのことです。前期での辞退者が出れば前期不合格者から、同じ要領で後期から辞退が出れば後期不合格者から、それぞれ追加合格を出すとのことでした。

甲南女子大 看護師合格率は3年連続100%!

2013年9月9日 月曜日

甲南女子大の高校・予備校対象説明会に行ってきました。

甲南女子大には文・人間科学・看護リハビリテーションの3学部に10学科設置されていますが、特に人気が高いのが人間科学部 総合子ども学科と看護リハビリテーション学部の看護学科となっています。

主な学科の特徴をご紹介します。

文学部の英語英米文学科が昨年から「英語文化学科」はと名称変更していますが、特徴的な取り組みが多く注目に値します。

①英語アドバンストコース(定員約20名)を設け、英検2級・TOEIC500点レベルから卒業時に全員がTOEIC800点台を目指す。年2回のクラス入れ替えがある。
②エアラインプログラム(定員35名程度)ではANA総研と提携し、企業体験に優先的に参加。学内に設けられたANAルームには元CAが常駐している。同プログラム出身者CA内定者が出ているそう。
③2011年度からの小学校での英語活動必修化などに伴って「児童英語教員養成プログラム」を開講。

看護学科ですが、関西でもトップクラスの人気・レベルとなっています。タイトルにもあります通り、看護師国家試験合格率は3年続けて100%、となっています。看護学科出身者の就職のうち95%(昨年93%)が看護師としてのものですが、保健師1%(昨年3%)・助産師4%(昨年3)の占有率で存在しています。ただし、養護教諭は昨年1%いましたが、今年は0でした。また、看護師として就職した学生のうち39%が公立病院、残り61%が民間の病院となっています。

なお、看護師以外の資格の合格率は次の通りです。

保健師 100%(昨年88.3%)(今年全国平均86.0%)
助産師 100%(昨年100%)(今年全国平均98.1%)
理学療法士 94.9%(昨年92.2%)(今年全国平均88.7%)

学科紹介の最後ですが、看護学科と並んで人気である総合子ども学科についてです。同学科からの就職は今春112名で、

幼稚園34名(30%)
保育士34名(30%)
小学校14名(13%)
一般企業30名(27%)

となっています。

2014年度入試についてです。

変更点は以下の通り。昨年に比べて、あまり重要な変更はないようです。

①AO入試のエントリー期間が7/1~8/31に変更(これまでより10日程短くなっている)
②文学部及び人間科学部におけるファミリー推薦入学選考での入試科目に筆記試験(基礎能力テスト1科目または小論文、学科によって指定が異なる)が追加。

ファミリー推薦ですが、出願した方の全員が必ず合格するとは限らないそうなので、ご注意ください。

一般AⅠ・AⅡ及びセンター利用入試Sに関しては入学後2年間の学費を半額にしてもらえる「スカラシップ」の判定がされます。一般入試での基準は「得点率70%かつ各学科の合格者の成績上位20%まで」となります。

ただ、得点率70%とあるものの実際には看護で80%、他2学部でも75%程度がラインとなっているそうです。それだけレベルが高い受験生が多く集まっているということです。スカラシップご希望の方は、他の受験生よりも相当上のレベルが必要になることでしょう。

また、推薦入試合格者であっても同一学科であれば一般AⅠ・AⅡあるいはセンター利用入試Sを受験してスカラシップをチャレンジ可能。指定校や公募推薦(専願)などの専願型の入試で合格を得ている生徒がチャレンジするなら受験料は無料、公募推薦(併願)などの併願型で合格を得ている生徒なら受験料有料となります。面白い制度ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

奈良学園登美ヶ丘中 コース制導入とその他多数の変更点

2013年9月6日 金曜日

奈良学園登美ヶ丘中の塾対象説明会に参加し、来春より新導入されるというコース制についてお話を伺ってきました。

2014年度より入学時からコース制を導入されますが、コース制設置の目的は次の4つだそうです。

(1)内部進学生と中学入学生とが互いの良さを発揮でき、スムーズに交流できる環境を作る。
(2)生徒各自の到達段階や特性を踏まえ、無理や無駄のない、効果的な学習環境を作る。
(3)生徒各自が常に学習へのモチベーションを維持できる学習環境を作る。
(4)生徒各自の進路希望に対応できる学習環境を作る

以下でも詳しく説明致しますが、理系や医学部等に突出せず、文系理系のバランスが取れた教育内容となるように配慮されているのが特徴になっています。

以下、各コースの詳細です

Ⅰ類(約40名 1クラス)
・入試においてⅠ類を希望する者の中から約40名を選ぶ。男女比については原則として考慮しない。
・内部進学者については、入試成績及び小学校での学習成績を考慮した上で合格判定を行う。
・各年度末に、本人のその年度の成績や希望等から判断して、Ⅱ類に移動する場合がある。
・カリキュラムについてはⅡ類と同じ。ただし、学習内容については、深度を意識し、発展的事項も取り入れる。
・授業のスピードが早いのではなく、理解の早い者が集まるので、考えさせること、応用力をつけるための課題を課す。忍耐強く勉強に取り組める者に集まってもらう。

Ⅱ類(約120名 3クラス)
・入試においてⅡ類を希望する者の中から約120名を選ぶ。男女比については原則として考慮しない。
・各年度末に、本人のその年度の成績や希望等から判断して、Ⅰ類に移動することができる。
・カリキュラムについてはⅠ類と同じ。ただし、授業内容については基本及び応用的事項を中心とし、不振者への補習等も取り入れる。
・英数ではグレード別(習熟度別)授業を取り入れる。

これらの他にも、「行事等の学年としての活動についてはⅠ類・Ⅱ類の区別は設けない」「中2~高2進級時にはコース間の入れ替えが可能」という点も大事ですので、合わせてお知りおき下さい。

続いては文系・理系に分ける時期等になりますが、高2より以下3つに分割し、それぞれの目標に合わせて授業を展開します。

Ⅰ類文系・理系(約40名)
・最難関国公立大学、医学部を目指す。
・Ⅰ類として1クラス編制を行うので、文系と理系が混合となる。
・教科により文理に分かれる。選択科目によってはⅡ類との合併授業もある。

Ⅱ類文系(約40名想定)
・難関国公立大学文系・私立大学文系を目指す。1クラス編制を予定。
・選択科目によってはⅠ類文系との合併授業もある。

Ⅱ類理系(約80名想定)
・難関国公立大学理系・私立大学理系を狙う。選択科目を元に2クラス編制を予定。
・選択科目によってはⅠ類理系との合併授業もある。

高2からのコース・文系理系分けについてはあくまで想定事項であり、最難関を狙える生徒が多いようならばⅠ類を文・理それぞれ1クラスにし、Ⅱ類は2クラスにするということもありえるそうです。実際に高2への進級が近づいてみないとわからない、というのが正直なところでしょうし、今から4年先のことまでガチガチに決めてしまって柔軟性を持たないのもいかがなものかと思いますので、これはこれでいいのではないでしょうか。

2014年度入試に向けてです。コース制導入も含めて、変更点が多数あります。

①コース制を導入(Ⅰ類約40名・Ⅱ類約120名)
②入試回数をこれまでの3回から2回へ(A日程1/18(土)・B日程1/19(日)で)
③入学定員をこれまでの120名から160名へ(A日程約120名・B日程約40名)
⇒ ただし、小学校からの内部進学生(はっきりした進学者数は9月に確定・その後の入試説明会でも人数は公表するそうだが、おそらく70~75名程度になりそう)を含む数となり、A日程で内部進学者すべてを吸収する関係からA日程は実質40~50名の人数枠となる
④A日程のみ従来通りの専願・併願が残り、専願のみ「Ⅰ類のみ希望、Ⅰ類⇒Ⅱ類回し希望、Ⅱ類のみ希望」の3パターンが選べるが、併願は「Ⅰ類⇒Ⅱ類回し希望」のみ
⑤試験時間は変わらないが、各科目の満点が「算国各150点+理社各100点」から「算国各120点+理社各80点」に
⑥上記⑤に伴って、出題内容を一部変更する

⑥に関してですが、すでに開成教育グループにお通いの皆さんには塾生限定ブログ「学校選びの道しるべ PREMIUM」でご紹介しています。開成教育グループの塾生・その保護者の皆さんは、開成NETにログインの上、当該ブログをご覧ください。

光泉中高 地元滋賀県の国公立大合格者数が2年前から2倍に

2013年9月5日 木曜日

光泉中高の塾対象説明会に行ってきました。

学校の様子についてですが、今回は中学校の様子をご紹介します。

在籍生徒数ですが、中1 103名・中2 84名・中3 91名の合計278名となっており、草津市35.9%、大津市28.2%、栗東市13.6%という出身小学校所在地地域割合となっています。

中1の2学期から英数で習熟度別授業を導入、学期ごとに編成を見直すという細かい対応をされています。

英検と漢検を全員に受験させており、共に3級またはそれ以上の級の全員合格を目指しているだけでなく、月3回の土曜日授業(第2土曜日のみ休み)、放課後の特別講習(英数、習熟度別)、中3の勉強合宿などで学習時間を確保しておられます。

クラブ加入率は、運動部65%・文化部30%・所属なし5%となっています。

高校及び大学進学に関してです。

まずは、併設高校への内部進学及び外部高校進学状況です。次の通りとなっています。

内部進学
Ⅰ類24名 Ⅱ類13名 Ⅲ類20名(理数12 人文8)
合計 57名(卒業生72%)

外部高校
膳所4、東大津1、洛南(空)1、鳥羽商船高専1 など
合計 22名

内部進学については専願と併願が選べますが、それぞれの扱い等は以下の通りとなっています。

専願:事前の審査により内部生特別推薦として合否及び特待の適用基準が一般の受験生より有利に
併願:併願として光泉高の受験が可で、合否及び特待の適用基準が一般受験者と同じ条件に

大学合格実績についてです。

今春の高3卒業生330名で、国公立大81名(京都大(医)1・大阪大3・神戸大3含む)、関関同立156名といった実績となっています。

国公立大81名中9名が浪人での合格。また、今春卒業330名中25名が浪人となってしまったとのことなので、浪人率は極めて低い部類です。

国公立大の中でも、滋賀医科大・滋賀大・滋賀県立大といった滋賀県内の国公立大合格者数が増えており、同3大学合格者数が26名、昨年21名・一昨年14名となっているので、一昨年から約2倍となっています。

細かい数字のご紹介は割愛しますが、関関同立と産近佛龍の合格者数も増えています。

今春卒業した330名のうち中高一貫生は63名おり、その63名の大学合格実績は次の通りとなっています。

国公立大16名(京都大(医)1、大阪大(外国語)1など)
関関同立38名(同志社大8・立命館大19・関西大5・関西学院大6)、産近佛龍51名

2014年度入試情報です。

中学入試においては大きな変更はありません。専願・併願制度は変わらず、専願は2科・併願は4科での受験となります。面接は専願・併願とも実施されます。

プレテストでは専願・併願の判定及び特待の可能性も合わせて提示されます。また、「入試サクセスセミナー」という、体験授業や授業公開などの行事終了後に60分程度で希望者に対し実施するイベントも開催されます。内容は、過去の入試問題やプレテスト問題を題材にして、入試に向けての勉強方法などのアドバイスを行うもの(入試問題の出題傾向等の解説ではない)だそうです。

高校入試ですが、募集定員320名は変わらずも、コース名がマイナーチェンジされます。以下の通りです。

Ⅰ類(普通) ⇒ Ⅰ類 文理(進学)
Ⅱ類(特進) ⇒ Ⅱ類 文理(特進)
Ⅲ類(人文) ⇒ そのまま
Ⅲ類(理数) ⇒ そのまま

特待生の当日得点目安は以下の通り。ただし、得点目安は調査書等も考慮するため、若干前後するそうなのでご留意ください。

専願:75%~
併願:78%~(指定された期日までに専願に切り替えるならば)
併願:85%~(併願のままで可)

佛教大 1人1つ何らかの資格を持って卒業

2013年9月4日 水曜日

佛教大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

教員免許や資格の取得状況です。

佛教大には教育学科があるので、幼稚園1種や小学校1種、数学(中高とも1種)が取れるだけでなく、通信教育課程を併設していることもあって教育学科以外の学生でも小学校1種免許が取れるなど、教員免許取得に関しては他大学に通う必要が無い等、安心できます。

免許の種類は「大教大には負ける」と自己紹介されていましたものの、種類は豊富です。だが、理科・保健体育の免許が取れないので、その点に関しては立命館大と提携を結び、立命館大で教職課程を履修できるようにされています。

毎年延べで1,400名以上が教員免許状や資格を取得しているとのことで、1学年の定員が約1,400名なので、単純計算すると「1名1つ」何らかの資格を持って卒業している、ということになります(1人が複数の免許・資格を取ったりするので、実情とは違うようですが)。

就職関連です。

大学全体の就職率の発表がありませんでした。参考として、昨年度就職決定率は87.2%だった、ということを補足しておきます。

学部・学科別の分野別の就職状況が公開されていますが、教育学科、保健医療技術学部(理学療法・作業療法)、社会福祉学科を持つ大学なだけに、一般企業への就職者が他大学よりも少なく、教員・医療系・福祉系の進路の占有率が高い状況です。

2013年度入試結果です。入試方式別と合計の志願状況は次の通りです。

公募推薦 志願者数6,142名(昨年-447名・93.2%)
一般入試 志願者数13,503名(昨年+1,491名・112.4%)
総合計  志願者数20,020名(昨年+1,052名・105.5%)

学部別の全体状況は次の通りです。

仏教学部 公募制推薦、一般A、一般Bで志願者大幅増。特に女子志願者が増加。
文学部 昨今の国際情勢から中国学科が公募制推薦と一般Aで志願者減少。しかし一般Bでは同学科を含め文学部全体で大幅増。
歴史学部 歴史文化学科の人気が安定しない(歴史学科に比べて各コースの名称から学問内容がわかりにくいのかも?)
教育学部 教育学科では一般A・Bとも増加も、臨床心理学科は一般Aで減少・同Bで昨年とほぼ同数。隔年傾向が見られる。
社会学部 現代社会学科・公共政策学科ともに増加も、恐らく隔年傾向だろう。
社会福祉学部 公募制推薦と一般Aで志願者減少も、一般Bで回復。
保健医療技術学部 2年目の看護学科が公募制推薦で志願者減も、一般A・Bで回復。理学療法学科及び作業療法学科は共に堅調。3学科とも隔年現象傾向あり。

2014年度入試情報です。主な変更点は次の通りです。

①公募推薦・一般A・一般B・センター利用(前期及び後期)の5つの入試方式でインターネット出願を導入
②一般Bでは、センター併用型の判定方法を「4科目400点」から「3科目300点」に変更
③一般Bは、入試2日目である3月6日の午後の回の試験をすべての学外試験場で実施へ
④一般Aでのみ実施の「入学試験成績優秀者奨学金制度」の給付期間を、2年から4年へ延長
⇒ 基準は「得点率80%以上かつ各学部の上位3%」で、今年は37名が該当した

関西外国語大 新学部設置+既存学部もリニューアル

2013年9月3日 火曜日

関西外国語大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

関西外国語大では、新学部の設置だけでなく、既存学部の中身も見直し全面リニューアルするなど、学部の中身の見直しに注力されています。

外国語学部では2014年よりカリキュラムを大幅に改定予定とされています。文学や英語学ばかりのものではなく、留学につながる英語・スペイン語カリキュラムを心がけ、高校から大学にスムーズに接続できることも念頭におく、とのことです。

国際言語学部は来春より募集を停止し、英語国際学部を新たに発足させます。詳細は先にアップしていますこちらのエントリー「関西外国語大 新設「英語国際学部」」をご参照ください。

英語キャリア学部 英語キャリア学科は、英語だけでなく経済学等の社会科学系の学問を融合させる、高校で言えば「特進」のような学科となっています。それゆえ、高い英語力があることが前提となります。この学科では1年の海外留学が必須となっていますが、前述の英語国際学部は「1セメスター・語学留学」である一方でこちらは「1年・大学の正規授業の受講」という点が大きく異なる点となっています。

英語キャリア学部 英語キャリア学科 小学校教員コースは、小学校教員養成に加えて高度な英語力をつけさせる、非常に面白いコースです。卒業は「学士(教育学)」となります。

関西外国語大の就職状況です。

就職決定率は97.6%。旅行・航空・流通、あるいは英語教員が多いのですが、元々同大に入学してくる学生はそちら方面の志向が強いため、結果としてそうなっている様子です。幅広い就職としては総合大学の方に分があるか?とも思います。

2014年度入試情報です。

公募推薦では全学部で大学内2学科併願が可能。一般前期における外国語学部と英語国際学部出願者は短大英米語学科に、一般後期における英語キャリア学部出願者は英米語学科に、一般後期における外国語学部及び英語国際学部出願者は短大英米語学科にのみ併願が可能となります。

一般入試後期は、これまで大学・短大とリスニング・筆記とも共通の問題としていましたが、2014年度より筆記試験に関してのみ内容を変えることになっています。なお、リスニングは共通となります。

これまで「英語特技入試」と呼んでいたものを「2ヶ年留学チャレンジ入試」を名称を変更し、事前の資格審査をクリアした者に関して面接(英語・日本語両方)のみの選考とすることになっています。

大阪女学院中高 国公立大合格者数は一昨年水準に戻る

2013年9月2日 月曜日

大阪女学院中高の塾対象説明会に行ってきました。

冒頭、大阪女学院に入学したらどのような力がつくのか?について、以下4つにまとめてお話頂きました。

①キリスト教共育を通して真の生きる力を育む
②学力を養う学校
・きめ細かい授業 中学数学代数では習熟度別に2分割で授業を展開 等
・補習の充実
・今年度より新導入の「OJダイアリー」による生活管理(HW、クラブの予定、学校行事等の管理)
・今年度4年目となる、中学の土曜に40分間設けている「自習学習の時間」
③英語力を養う学校
④生活力を養う学校
・各種行事では生徒が自主的に動く
・学校外から話者・講師を招いて礼拝・宗教行事等を実施
・生徒が自ら話をする機会が多い
・クラブ活動と勉強の両立

中学では35名、高校では40名が1クラスの基準人数とされています。高校からコース分けをされていますが、高校への内部進学の際、「中2の2学期以降の成績+中3での2回の校内実力テスト」の結果と本人の希望を基にして内部進学先コースを決定されます。特に普通科理系と英語科が人気のようです。

高1夏休み中に実施の海外英語研修ですが、行き先は3ヵ所に分かれており、希望者が100名単位で申し込みがあるとのことです。

大学合格実績についてです。

国公立大合格者数が46名(浪人15含む)で、昨年28名(浪人9含)・一昨年46名(浪人14含)であることを考えると、2年前水準に戻した形です。

ちなみに、浪人率は今春14.6%で、昨年12.8%とほぼ同値となっています。

主な指定校推薦校と人数枠は以下の通りです。

早稲田大・国際基督教大 各1
青山学院大6
同志社大11
立命館大5
関西大9

通常の指定校推薦とは別もので関西学院大と同志社女子大の協定校推薦枠を持っており、前者は25名分の枠があるそうです。

また、併設の大阪女学院大へは22名が合格し実際に11名が進学(昨年は18名が合格し実際に5名が進学)。同短大へは11名が合格し、うち10名が進学(昨年は7名合格、うち6名進学)となっています。

2013年度入試結果です。

中学入試では、前期A(専願型)受験者数257名(昨年318名・一昨年349名)ということで年々減少、前期B(併願型)140名(昨年166名・一昨年124名)と、一昨年⇒昨年と増えたものの今年はまたダウンしてしまいました。昨春の増加は前期で3科4科の選択制が導入された影響と思われます。

入学者の出身地域を見てみると、大阪市を除く大阪府下からの入学者数がわずかに増えているものの、大阪市内・兵庫県・奈良県はすべて昨年より減らしています。

昨春より導入している3科4科選択制についてです。今春は以下のような受験者の人数比率・合格率となっています。

前期A
4科選択率87% 224名中199名合格(合格率88.8%)
3科選択率13% 33名中28名合格(合格率84.8%)

前期B
4科選択率79% 111名中108名合格(合格率97.3%)
3科選択率21% 29名中27名合格(合格率93.1%)

高校入試についてのデータです。同校の入試には調査書が必要となっていますが、今春合格者の調査書平均値は次の通り(9教科45点満点)です。

普通科文系 専願31.8 併願36.6
普通科理系 専願34.0 併願40.0
英語科 専願34.6 併願38.0

2014年度入試に向けてです。

中学入試では、後期実施日を1日前倒しし、従来の火曜日実施から月曜日実施へ移されています。これにより、前期と後期が2日続けての実施となります。ご注意ください。

また、Webでの合格発表が入試日当日の夜(19日は21時以降、20日は19時以降)に実施される予定となっています。便利になります。

高校入試での注意点です。試験当日、英語科では英語の点数、理系では数学の点数それぞれに基準点を設定されています。いずれも受験者平均点付近の得点としたそうですが、その点を下回っていても評定で英語科なら英語が9、理系なら数学と理科が9以上であれば基準点をクリアとされるそうです。

回し合格は普通科理系⇒文系、英語科⇒文系の2パターンですが、普通科文系への回しとなる場合は専願か併願かを選べる(例えば、英語科専願+文系併願というパターンもOK)という制度もあります。