どうなる? 2014年度近畿地区中学入試③

2013年10月16日 水曜日

開成教育グループにお通いの皆さんには去る2013年9月16日(月祝)に開催を致しました「中高進学フェア」内、「中学入試分析会」にて詳しくご説明申し上げた2014年度近畿地区中学入試の最新情報を当ブログにおいてもご紹介するシリーズです。前回からスタートした、全5回のシリーズであれこれと情報をお届けしています。

初回のエントリー「どうなる? 2014年度近畿地区中学入試①」では大阪府内各校の入試日程について、2回目となる前回「どうなる? 2014年度近畿地区中学入試②」では大阪府以外の近畿地区各校の入試日程について、それぞれお話を差し上げました。

入試日程が出揃いましたところで、今回は全体的な分析や次年度入試に向けての注意点などについてご紹介したいと思います。

次の表は、主要4府県の日程別の入試回数を男子・女子・共学別に集計したものです。「18⇒23」とあるのは、「2013年度入試では18回だったのが、2014年度入試では23回になる」ということを示しています。

今春2013年度入試から入試回が増えている区分については黄色く示していますが、お気づきの通り、18日(土)と19日(日)の2日間で大きく入試回数が増えています(画像をクリックすると拡大します)。

また、次のグラフでは各日程における入試回数の占有率を示していますが、18日(土)と19日(日)の2日間で、主要2府2県の何と2/3の入試回数が消化されることになっています。つまり、統一解禁日である18日(土)を含む2日間のうちに合格を取っておかないと、それ以降になると受験をしたくても入試が行われていない、という事態に陥ります(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

次回のエントリーで午後入試のことについては詳しく触れますが、入試日程の前倒しに午後入試導入も併せて、初日と2日目にすべての入試を終了してしまい、以降の日程では入学チャンスが全く無いという学校が多数出てきています。なお、これらの学校の中には、2日間で3回あるいは4回の入試を実施している学校もあるから、驚きです。

初日・2日目ですべての入試回を終える学校を以下にご紹介します(○内の数字は2日間で消化される入試回数)。また、赤字は2日間で3回以上の入試回数を消化している学校となります。

大阪星光学院① 四天王寺① 帝塚山学院④ 上宮② 大阪学芸④ 関西創価①
関西大学① 関西大学第一① 関西大学北陽③ 関西学院千里国際① 常翔学園③
初芝立命館③ 甲陽学院① 灘① 小林聖心女子学院② 神戸海星女子学院②
神戸女学院① 親和③ 関西学院① 神戸龍谷③ 華頂女子③ 同志社女子②
平安女学院④ 同志社① 同志社国際① 立命館② 龍谷大学付属平安④
西大和学園① 聖心学園④ 奈良学園登美ヶ丘② 近畿大学附属和歌山①

「入試日程の早期化」だけでなく、2日間に3回や4回の入試を実施する「密集化」も進んでいます。

次回は、午後入試導入の状況にスポットを当ててご紹介をします。