甲子園学院中高 特別進学コースは1クラスを2~4分割

2013年11月15日 金曜日

甲子園学院中高の塾対象説明会に行って参りました。

教育内容のご紹介です。

中学校では、1年:心の教育期間 2年:学力養成期間 3年:進路選択期間 とし、高校進学時には特別進学と総合進学の2コースに分かれるようにされています。

中学校での取り組みの具体的な内容は次の通りです。

①月水金の朝学テスト
⇒ 即日答案返却、英単語・漢字・計算
②火木土の朝読書
③放課後自主学習は最大18時まで
④漢字・数学・英語の各検定の活用
⇒ 3級取得を目標に設定

高校は、1クラス平均30.3名。コースは「特別進学」「総合進学」の2コースとなります。

総合進学コースは2年進級時に「総合文系」「総合理系」「甲子園短大」の3グループに分割し、進路希望に応じて選択することになっています。また、3年進級時には総合文系は「総合文系アドバンス」「総合文系」に、総合理系は「総合理系(看護)」「総合理系」にそれぞれ分割されます。

特別進学コースは3年になると1クラスを2~4分割するなど、各自にあった科目やレベルが選択出来る様にしているのも特徴です。細かいクラス分けで生徒ひとりひとりに行き届いた指導となるように配慮されています。

大学合格実績に関してです。

特別進学コースからの今春の主な合格実績は以下の通りです。

京都大1 大阪大1 京都工芸繊維大1 鳥取大2 同志社大7 関西大4 関西学院大12 など

総合進学コースの進路状況は以下の通りとなっています。

四年制大34.0% 短期大41.5% 専門学校21.3% 就職3.2%

また、中高一貫生の過去8年間の進学実績は次の通りです。

国公立10名 早稲田1名 関関同立4名 産近甲龍7名 女子大等四年制大25名
甲子園6名 短大・専門学校等6名

2014年度入試に向けてです。

中学入試はA~Cの3日程。A日程のみ算国2科。B・C日程は算国のどちらか1科で、問題を当日両方配布し、片方をその場で選ぶ(願書提出時には選択は不要)形となります。

全日程で保護者同伴の面接があります。面接の序盤は生徒のみが入室して少しやりとりがあった後、保護者が入室するという段取りです。質問事項は「試験の出来」や「保護者の教育方針」といったオーソドックスなものなので、特に気合を入れて準備しておかなければいけない、というものはありません。

2回あるいは3回と複数回を同時出願する場合でも、1回分の出願料20,000円で可能という措置を取られているのは、大変ありがたいです。

高校入試についてです。

3科+グループ面接で選考されるのですが、特別進学と総合進学では入試問題が異なる点に注意が必要となります。

高校入試では、1.5次及び2次の実施は予定されていない、とのことです。ご注意ください。

関西大倉中高 2014年度入試に向けて

2013年11月14日 木曜日

関西大倉中高の秋の塾対象説明会に行って参りました。

2014年度中学入試に向けた諸注意点です。

入試日程は1/18(土)AM・1/19(日)PM・1/20(月)PMの3回入試で決定しています。

願書受付に変更があります。これまではどの日程であっても統一解禁日前の出願締切となっていましたが、「A日程とB日程の受験の無い方に限り」という条件はつくものの、1/20(月)13~15時という、C日程入試の直前に願書を受け付けることになっています。また、この日に出願した者は16時点呼・16時15分試験開始となる「遅刻者対応組」として入試を受けることになります。

特に初日受験校の入試結果が出てからでも出願・受験が可能となった点は、非常に大きいと思います。C日程を大いに活用しましょう。

入試教科ですが、初日のみ3科4科選択制、以降2回は算国2科での入試となっています。

プレテストについて。今年の実施日は11/17(日)です。プレテストの判定と各日程の合否の相関に関しては、B判定以上あれば100%合格が可能であるのと、C判定あればA・B日程であれば75~86%の確率で合格している点が特筆点となっています。

高校入試のポイントです。

募集定員は、特進S 35名・特進160名・総合160名・合計355名で今春と変更なしです。

専願と併願の当日得点の差は、特進Sで約5点、特進で約10点、総合で約20点となっています。目安にしてください。

回し合格の際は、事前に指定されている9通りの出願パターンから各受験生は1つを選んでいるので、それに沿って回し先の専願・併願も含めて決まることになります。出願される際には、ご自分が希望するパターンの出願になるよう、慎重に選んでください。

ここからは、中学入試・高校入試それぞれにおいて、各教科の出題傾向や学習ポイントについてご紹介します。

(さらに…)

大阪女子短期大学高 特待生制度に「S特待生」新設

2013年11月13日 水曜日

大阪女子短期大学高の塾対象説明会に行って参りました。

当ブログでこの学校をご紹介するのは初めてです。

まずは、大学等への進学状況です。

四年制大・短大・専門学校・就職それぞれの占有率についてです。四年制大へは毎年大体3割が進学していますが、今春は23.9%と例年よりも低調だったようです。併設の大阪女子短期大がすぐ横にあることもあって、短大は3割後半から5割弱と「一番多い部分」となっています。

現高3生は四年制大志向が例年並みの3割程度、短大志望率が低いものの反対に専門学校希望が例年の倍ほどになっているという状況になっています。なお、今春卒業した高3生の一年前の動向では「短期大の進学希望者が多い+専門学校希望者が少ない」という状況でした。

ちなみに、系列短大は「60分授業・3学期制・1つの授業は週2回実施」という変わったスタイルの講義を展開されています。

同法人内に大阪商業大・神戸芸術工科大・至学館大・大阪女子短期大があり、これらの大学・短大への内部進学に関してはある程度有利になっているようです。また、余談ですが、同法人内には大阪商業大学高・大阪商業大学堺高も名を連ねているなど「一大学園」でもあります。

2013年度入試結果です。

160名募集の所、今春は188名が入学。3年前128名・一昨年140名・昨年177名と好調に推移しています。入試結果の特筆点としては、数国及び3科合計の平均点が昨年から下がっている、という点がありますものの、これは昨年英国数すべてで平均点が上がったので、その反動であると思われます。

来る2014年度入試に向けてです。

特待生制度に変更があります。従来のA及びB特待生の他にS特待生を新設されます。既存のA特待生・B特待生と合わせて、特典等は下記でまとめてご紹介を致します。なお、特待生制度はすべて「専願」であることが条件となります。

S特待 当日目安240点
◎入学金170,000円を全額免除。
◎制服・用品一式(初年度のみ)、教科書代(3年間)、および修学旅行費用が無償。
◎教育奨学金30万円を3年間給付。

A特待 当日目安210点
◎入学金170,000円を全額免除。
◎制服・用品一式(初年度のみ)、教科書代(3年間)、および修学旅行費用が無償。
◎教育奨学金10万円を3年間給付。

B特待 当日目安180点または願書提出時の評定が一定以上
(評定の値については学校にお問い合わせください)
◎入学金170,000円を全額免除。
◎制服・用品一式(初年度のみ)、教科書代(3年間)が無償。
◎教育奨学金5万円を3年間給付。

京都光華中高 Sプリムラ1期生は80%が国公立大に合格!

2013年11月12日 火曜日

京都光華中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

教育内容です。京都光華中高の教育の中心となる「5本の柱」は以下の通りとされています。

①こころの教育
②礼儀マナー教育
③伝統文化教育
④異文化理解教育
⑤言葉の力を育成する教育

また、最近ではICTを活用した教室・教育環境づくりに注力されておられます。具体的には次のような点についてご紹介いただきました。

①全HR教室に電子黒板設置
②書画カメラ・コンピュータ設置
③振り返り・復習で有効活用
④資料や本文提示等の授業効率化
⑤意欲・興味関心を喚起

設備などへの投資だけではなく、教育力を向上させるために学校内では次のような取り組みもされておられます。

①教員研修による教育力向上
②ICTの教育活用研修
③相互授業参観
④外部教育助言者からの研修

大学合格実績についてです。学校全体での進路決定状況は次の通りとなっています。

大学68.5%  短大18.8%  専門・各種7.2%  就職1.1%  その他4.4%

今春はSプリムラコースの1期生が卒業しています。在籍15名中12名が国公立大に合格、率にして80%となったそうです。主な合格先としては大阪大1・神戸大2といった所が挙げられます。

ライラックコースでは併設大及び併設短大への内部進学がメイン(在籍生の53.2%)で、それぞれ33名・28名が進学しているものの、スポーツ等の実績でもってAO入試等で慶應や立命館に進学している例もあるとのことです。

京都光華高と関西大との間に「パイロット校」の提携があり、その枠も含めて19名が今春は関西大に合格しています。関西大への内部進学枠は今年は9名で、進学基準は毎年見直されているものの、今年は「3年間の評定平均4.0、学部によってはTOEICや英検を要件にしている所もあり」とのことだそうです。

2014年度入試に向けた情報です。

中学入試では各入試回に面接試験を設けていますが、2回以上受験の場合は面接は初回受験時のみで可、とのことです。

プリムラ・ライラックコースのみ対象で、全日程において「特推入試」を実施されています。面接+作文で選考されますが、出願に際しては以下の点にご注意ください。

①専願であること
②以下のような競技等で実績がある者
スポーツ:バスケットボール、ソフトテニス、陸上競技、バレーボール、スキーなど
特技:音楽(器楽など)、書道、美術、英語、バレエ、日舞など
その他の活動:ボランティア活動、児童会役員、観察、弁論、作文など
③特推入試受験を希望される場合は入試説明会にて要相談
④作文のテーマに関しては入試説明会で説明がある

高校入試についてです。

推薦及び専願(ライラックのみ)は英数国+面接、一般(併願)5科での入試(面接は無い)となります。

また、これまでプリムラ関大コース限定としていた奨学金(入学金・授業料・教育充実費が対象)制度が、ライラックコースにも適用されることとなります。理由としては、成績が優秀でも「併設大・短大に進学したい」「クラブ活動に専念したい」という子がいるからというものです。当日の試験で、得点率80%で全額免除、得点率70%で半額免除というのが一つの目安となります。この奨学金についてご興味がある方は、学校に直接細かいことをお問い合わせいただくことをオススメします。

大阪府公立高 2017年度からの英語資格の入試活用

2013年11月11日 月曜日

大阪府において2017年度入試から英語資格を入試活用する方向で進められている事について、まとめてみたいと思います。

先般新聞報道がありました通り、英検などの資格を入試当日の英語の点数に換算出来る様にするというものです。新聞各紙で報道がされましたが、代表して毎日新聞の記事を以下の通り転載しています。

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高校入試に英検やTOEFL反映(2013年9月20日毎日新聞、一部抜粋)

大阪府教委は、全府立高校の入試で、受験生が希望すれば、英検や英語能力試験「TOEFL」の成績を、英語の入試得点に反映させることを決めた。2017年4月入学の受験生から適用する。府教委によると、都道府県立校全体の取り組みとしては全国で初めて。

中学3年生までに取得した英検の級数や、インターネット形式で実施する「TOEFLiBT」などの点数を一定の割合で換算。入試で受験した英語の点数と比較し、高い方の点数を最終的な得点と認定する。

英検準1級(大学中級程度)かTOEFLが60点以上なら、英語入試は満点扱い▽英検2級(高校卒業程度)かTOEFL40点なら、入試は満点中8割の得点−−とする。中学時代までに培った英語力を適正に評価するとともに、小中学生の英語の学習意欲を高める狙い。

この日の会議では、府立高でハイレベルな英語教育を行うため、高度な英語力を持つ外部人材「スーパーイングリッシュティーチャー(SET)」を公募することも決めた。15年度から、進学校を中心とした6~8校に配置し、段階的に対象校を拡大。TOEFLの出題形式に沿った授業を行う。任期は原則3年で、教員免許を有していなくても府内だけで通用する免許を付与する。

中原徹教育長は、会議後の記者会見で「日本の国際競争力の向上を目指す。国際的に活躍できる素質をもった子たちをどんどん伸ばしたい」と話した。

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英語資格の活用に関する中身と、各資格と当日入試得点の換算に関する表を下の画像にまとめています(画像をクリックすると拡大します)。

上の資料にあります通り、例えば英検ならば準1級で入試当日の英語が満点、2級で80%の扱いとなり、当日の試験結果と高い方の得点を採用するという形です。現在はTOEFLiBTや英検が対象資格として挙げられていますが、今後も対象となる資格の追加や変更などが見込まれます。

さて、上でご紹介した記事の中にも触れられている、ハイレベルな英語教育を行うために高度な英語力を持つ外部人材「スーパーイングリッシュティーチャー(SET)」を公募する、という件についても触れておかねばなりません。

詳しい内容については、次の画像でご紹介しています(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

高度な英語力を持つ外部人材「スーパーイングリッシュティーチャー(SET)」は、TOEFLiBT教育を行う学校に配置されることになっているようです。

TOEFLiBT教育実施校ですが、上の画像内に記載されているような内容・ステップで増やしていく予定にしているようです。文理学科を持つ10校と国際系の学科5校程度を対象にし、2016年度には15校程度に広げるようです。

これらの学校それぞれで取り組みが定着したころとなる2017年度入学生から英語資格の入試利用が開始となる、という流れになります。つまり、英語資格の入試利用は、あくまでも公立高校の国際化の一環であるということにご留意ください。

「英語資格を入試に活用する」という部分だけが独り歩きして話題となっている部分があるようですが、実はこういった「公立高校の国際化」の取り組みの延長線上に「英語資格の入試活用」があります。それを理解すると、「英語資格の入試活用」についても若干違った視点から見る必要があるのかな、と思ったりもします。

樟蔭中高 中学特進コースに進路選択の幅が出る

2013年11月8日 金曜日

樟蔭中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

教育内容のご紹介です。

中学校でのコースの入れ替えなどについてです。

2年次に特進がⅠとⅡに分けられ、特進Ⅱに関しては先取りを行わず基礎学力の定着を目指して中学校の指導要領に沿った内容で進められます。また、特進ⅡからⅠへは高2進級時にコース替えが可能になるのが最初で最後となる点注意が必要となります。

その特進ⅠとⅡは、高校進学時に高校の進学コースへの進学も認められます。これにより、特進での入学者は「国公立や難関私立を狙う(特進Ⅰ⇒文Ⅱ・理Ⅱ)」「外部の中堅私立大を狙う(特進Ⅱ⇒文Ⅲ)」「併設の大阪樟蔭女子大や指定校推薦を狙う(特進Ⅱ⇒進学⇒教養系)」「芸術・音楽・体育系の大学を狙う(特進Ⅱ⇒進学⇒表現系)」のルートから6年間の流れを選べることとなります。

コース間の入れ替えは高2進学時までは実施しているのですが、以降は入れ替えが行われません。高2進級時には難関国公立大を狙う「文Ⅰ・理Ⅰ」、国公立大及び難関私立大を狙う「文Ⅱ・理Ⅱ」、中堅私立大がターゲットの「文Ⅲ」の3分割されます。

中学校で近年新設されたばかりの身体表現コースですが、こちらの在籍者は高校進学時に進学・児童教育・健康栄養から進学先を選ぶ(児童と健康は一定の成績が必要)こととなります。また、進学に進級した者は高2進級時に教養系か表現型を選ぶことになります。

身体表現コースの対象競技は、新体操・ダンス・バトントワリング・ソフトテニス・スキー・体操・バスケットボールです。勉強とクラブを両立させるコースという設定なので、スポーツだけをやっておけばよい「スポーツ学科」ではないことに注意が必要です。

高校のコース等の内容です。

6年一貫コースに編入し、国公立・難関私大をめざす「特進」、2年次に教養系と表現系に分かれて併設の大阪樟蔭女子大や指定校推薦などを使っての大学進学となる「進学」、併設の大阪樟蔭女子大の関連学部に内部進学する「児童教育」「健康栄養」というバラエティーに富んだコース編成となっています。

児童教育コースから直結している大阪樟蔭女子大 児童学部は小学校・幼稚園教諭・保育士を目指す学部で、就職率が100%の年もあるという大変優秀な学部です。

健康栄養コースは児童教育コースと同様に併設大に進学することになりますが、児童教育・健康栄養ともに安心して内部進学が出来ると断言してよいでしょう。

神戸薬科大 常に全国トップクラスの薬剤師国試合格率

2013年11月7日 木曜日

神戸薬科大のオープンキャンパスにお邪魔してきました。

当ブログでは初めてご紹介する大学です。

教育内容のご紹介です。

神戸薬科大は6年制のみの薬学部を持つ大学です。

初年次準備教育として2013年度1年次生より4月に計8コマ分の学習支援を実施されています。科目は化学・物理。受講対象者は以下の通りです。

化学:指定校推薦入試入学者、一般入試中期において生物で受験・入学した学生
物理:高校時代に物理を履修していない学生

英語と数学では習熟度別クラス編成を導入しており、上記の初年次準備教育と合わせて考えると非常に「面倒見が良い」と思います。

今春の薬剤師国家試験合格率は85.87%(全国平均79.10%)。昨年から大きく下げてしまった模様ですが、合格率は常に全国トップクラスであることには間違いありません。

卒業後の進路としては「病院・薬局などの医療機関」「製薬・食品・化成品等の企業」他に、近年発展が著しい「CRO・SMO等の治験関係企業」、「病院薬剤部研修生」「薬剤師レジデント」等があるとのご紹介を頂きました。

そんな中、今春卒業者において進路先として最も多かったのが「薬局(42.6%)」で、次いで「病院(25.5%)」「企業(22.1%)」「公務員(4.9%)」「病院研修生(1.5%)」と続きます。

入試に向けて、簡単な情報です。

一般入試では英数化、公募推薦入試では英化が入試科目となります。英語と化学は一般と公募推薦で出題傾向が違うのか?については以下の通りです。

英語
一般 時間は60分、マーク30+記述34の混合
公募推薦 時間は60分、オールマーク50

化学
一般 時間は100分、記述のみ
公募推薦 時間は60分、オールマーク25

一般と公募推薦の違いで重要なカギとなるのは化学の出題傾向の違いになると思われますから、公募推薦で不合格⇒一般で受験する、となる受験生は特に化学の対策で注意が必要でしょう。

大阪薫英女学院中高 英検準1級合格者数は全国トップ

2013年11月6日 水曜日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会に行って参りました。

教育内容をご紹介します。

中学校では、これまでは中1・2時点では単一コース、中3より1年間のニュージーランド留学が課されるS国際、長期(1年)の留学をせずに5教科を重視した教育が行われるS特進、自らの進路に向かいじっくり学習を深める一貫進学の3つに分かれていたのですが、2014年度入学生より入学時点からS国際・S特進・一貫進学のうち1つを選んで入学することになります。

前述の通り、最終的にコースが確定するのは中3ですが、出願時及び各学年の初めに意向の確認がされます。よって、入試時点ではコース間でレベルの差は生じず、全コース同一基準で受け入れされることになります。

今回のコース名提示の趣旨は、これまで中学3年次に選択していた3つのコースを入学段階からより明確にし、早い段階から進む方向について考えてほしい、という意味合いがあるだけで、授業に関してはこれまで通り中3までは同内容で、クラス編成もコース別にはされないとのことです。

大阪薫英女学院と言えば「英語」ですが、英検準1級合格者数は54名(昨年28名)で、全国の高等学校ではダントツの1位だそうです(2位に10名以上の差をつけているそう)。

高校の教育内容です。コース設定及び概要は以下の通りです。

国際科
スーパーアドバンスト(SA) 全員がNZorカナダへ1年間留学しつつ5科を学ぶ
スーパーイングリッシュ(SE) 全員がNZorカナダへ1年間留学し、難関私立を目指す

普通科
文理特進 理系特進を更に発展
英語進学 NZに短期留学(希望制)
総合進学 多様な進路実現
スポーツ・特技 トップアスリートへ

英語教育については「話せるために」「大学受験につながる」という2つの視点を重視されており、特にオーラルコミュニケーションの授業、修学旅行・各種研修プログラム・留学、その他にも日常生活においても「英語を学ぶって楽しい」と思うような仕掛けを多数用意されています。

大学合格実績についてです。

中高一貫生の主な進路は次の通りとなっています。高校入学組も合わせて今年は国公立9名でしたが、中高一貫生はそのうち神戸大2・大阪府立大1の3名となっています。

S特進からの合格
同志社大2 大阪府立大1 関西大1 関西学院大1 甲南大1 近畿大1

S国際からの合格
関西学院大8 同志社大7 関西大6 京都外国語大6 京都女子大5 近畿大4 
青山学院大3 立命館大3 龍谷大3 関西外国語大3 神戸大2 京都産業大2 
同志社女子大2

高校からの入学者も含めた実績において、実進学者数で多い大学は以下の通りとなっています。

関西外国語大43 関西学院大35 甲南女子大34 近畿大27 関西大24 京都外国語大21
龍谷大21 同志社女子大20 立命館大16 同志社大15 京都産業大15

2014年度入試に向けてです。

中学校では前述の通り3コース体制となりますが、入試時点ではレベルの差は設けられていません。

入試日程は1/18(土)AM及びPM、1/19(日)、1/22(水)、2/1(土)の5回。特に2/1の入試は今春成績上位者が入学したとのことで、期待されているようです。

また、今春は集合時間が14:30と早かった初日午後入試ですが、来春は15:30集合とし、遅刻者対応も「柔軟にする」とのことです。詳しくは直接学校にお尋ねください。

中学入試では2科・3科・4科選択の入試としていますが、3科・4科の受験生は2科の点数も算出し、得点の高い物で判定してくれます。なお、3科型は国算英と、英語を使える点に注目です。

英検3級以上の保有者は推薦入試で受験が可能(A日程専願に限る)で、当日試験は作文(昨年は6~800字)と面接になります。こちらも学校にご相談下さい。

高校入試では、5科入試に加えて3科入試も選択可能となっています。5科受験者は3科でも判定をしてもらえます。この措置は今春より開始されているのですが、今春は全受験者の95%が5科で受験をしたとのことです。5科受験だと3科判定もありますので、有利になりますから、5科で受験をするようにしましょう。

近畿大学泉州高 3科入試から5科入試へ変更

2013年11月5日 火曜日

近畿大学泉州高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

当ブログでは初めてご紹介する学校です。

教育内容を簡単にご紹介します。

同校は近畿大と提携をして5年ほどがたちます。コースは次の3つからなります。

英数特進(60名)
週38時間以上の授業と豊富な学習量を確保し、国公立大・難関私立大・近畿大(医・薬)への現役合格を目指す。代ゼミと進研の模試を1年次から定期的に受け、模試前には「模試対策授業」を、試験後は「解説授業」を実施。2年次に文理分けをし、2年次で高校課程の基礎内容をほぼ完了し、本格的な受験対策に取り組んでいく。

進学Ⅰ類(120名)
目の行き届いたきめ細かい指導で、中学での積み残しを洗い出して基礎学力の再構築を図る。目標は近畿大や有名私大の現役合格。土曜は4限、平日は7限授業。2年次から文理分け。

進学Ⅱ類(60名)
近畿大及び私立大文系学部を目指す生徒と、強化クラブである野球部・バレー部の生徒が多く所属するコース。特に国語と英語では基礎力の強化を図る。平日7限+土曜授業実施。

近畿大への内部進学において、高3の春及び夏のベネッセ模試が大変重要な指標となることから、直前期は1日8限の授業を実施するなど、学校全体で力を入れておられるそうです。

大学合格実績についてです。

近畿大と連携・提携関係にあることから、近畿大への進学実績が気になるところです。今春は進学者45名中43名が内部推薦での進学となっています。英数特進の約半分が近畿大への進学しているようです。ちなみに、今春の進学者45名中6名が特待生として入学したそうです。

内部進学に関してはどのコースであっても権利はあるそうです。

2013年度入試結果を簡単にご紹介します。

受験者数は810名で、近年1000名を超えていたところを大きく下げています。入学者数は159名となりました。

進学・学力伸長面に注力し出して以降、「少し窮屈な学校かな」という評判が近隣で増えているようで、あまり勉強面で締め付けがある学校を好まない受験生が敬遠をし、受験者数の減につながっているものと思われます。

2014年度入試に向けてです。

専願のみ実施していた面接を次年度より廃止されます。また、タイトルにもあります通り、これまでの3科入試から5科入試へと変更されます。これは全コース対象です。

提携関係にある近畿大では「公務員試験分野において関関同立に負けない実績を出したい」というお考えがあるようで、2014年度入学生が近畿大へ内部進学する年から基準が大きく変わることが予定されており、附属校からの内部進学者に対して幅広い科目の学習をしておいてもらいたい、とのことからこの措置がとられた様子です。

どうなる? 2014年度近畿地区中学入試⑤

2013年11月1日 金曜日

開成教育グループにお通いの皆さんには去る2013年9月16日(月祝)に開催を致しました「中高進学フェア」内、「中学入試分析会」にて詳しくご説明申し上げた2014年度近畿地区中学入試の最新情報を当ブログにおいてもご紹介するシリーズです。全5回のシリーズであれこれと情報をお届けしています。

どうなる? 2014年度近畿地区中学入試①」⇒大阪府内各校の入試日程
どうなる? 2014年度近畿地区中学入試②」⇒大阪府以外の近畿地区各校の入試日程
どうなる? 2014年度近畿地区中学入試③」⇒入試日程前倒し状況
どうなる? 2014年度近畿地区中学入試④」⇒午後入試の更なる増加

について、それぞれご説明をしております。まだお読みでない方は、上記のリンクから当該記事へお飛び頂き、お読み頂ければ幸いです。

最終回の今回は、特に難関校や上位校で起こっている「あるもの」の激しい獲得合戦についてご紹介をします。

難関・上位校で次年度入試に向けて激しい争奪戦が繰り広げられている「あるもの」とは、「女子の上位生」です。

上の図は、女子最上位性を奪い合う各校の状況を表したものです。

現在、近畿地区において女子が受験出来る学校群のうち、最も難易度が高いのが洛南高等学校附属中となっています。狭い定員枠に対し非常に優秀な女子生徒が多数受験しており、女子の受験状況として今春は・・・

受験者数235名 合格者数65名 倍率3.6倍

という結果となりました。

一方、大阪を代表する女子校である四天王寺中は、洛南高等学校附属中を受験する女子生徒の「押さえ」といった位置づけとされており、せっかく上位生として入学を期待した生徒たちであっても、洛南に合格した際はそっくりそのまま「取られてしまう」ということがずっと起こっていました。この度の「医志コース」の新設によって「国公立大医学部医学科の合格者数では大阪府トップの四天王寺が満を持して作ったコース」というのをアピールすることで、従来であれば洛南に流れてしまうであろう優秀な層に留まってもらおう、と試みられていると思われます。

その図の中にも示しておりますとおり、国公立大医学部医学科の合格者数において大阪府2位、こと現役合格者数に絞りますと四天王寺中と同数で大阪府トップとなっているのが、清風南海中です。清風南海中は共学校ですので、大阪星光学院中を受験するような男子優秀層の獲得も視野に入れられていると思いますが、女子に関してはやはり四天王寺中受験層がターゲットでしょう。清風南海中の午後入試化によって、大阪星光学院中や四天王寺中からの受験生流入が期待でき、その受験生を上手く獲得し、まずは四天王寺中と拮抗している「国公立大医学部医学科現役合格者数」において大阪トップの座につこう、ということではないでしょうか。

「女子の獲得」という点では、西大和学園中の共学化が一番分かり易い事例となっています。西大和学園中のレベルの高さは説明不要ですが、女子についてもそれと同等か、女子の募集定員の少なさもありますので、場合によってはそれ以上のラインとなる可能性があります。それだけ優秀な層がどこからやってくるのか、といいますと、やはり例年であれば洛南を受験している層、になるでしょう。

近年では、女性のお医者さんも増えているようですし、欧米に比べてまだまだではありますものの、女性パイロットも少しずつですが増えているようです。女性が仕事を持つことが当たり前となっただけでなく、これからは男性ばかりで占められていたこういった職業に女性が進出することになるでしょう。

今回ご紹介した各校はそういった社会情勢を敏感に察知し、女子の優秀層を獲得に動いたのではないでしょうか。

全5回に渡って2014年度中学入試に向けた展望をご紹介致しました。