2014年度近畿地区 注目の新設大・学部・学科 最新偏差値

2013年12月25日 水曜日

2014年度大学入試において、新たに設置されることが決まっている大学・学部・学科が多数あります。

そんな中から、近畿地区において動向に注目が集まっている主な新設大・学部・学科の最新模試偏差値をご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

各大学の詳細をご紹介する前に、全体的な動向を確認したいと思います。

新設される学部・学科に共通するのは、「資格系」「グローバル系」といった、受験生に今人気が高い系統が多くを占めているという点です。もう少し詳しく言うと、文系では教育、理系では医療系、特に看護の新設ラッシュが目立ちます。

特に看護に関しては、近畿地区でも3つの学科が新たに誕生することになっていますが、全国規模で見ますとなんと15も新設されることになっているようです。2014年度からの設置だけでなく、こちらのエントリー「同志社女子大 2015年度に看護学部設置予定」やこちらのエントリー「武庫川女子大 2015年度に看護学部を設置予定」でご紹介したように、同志社女子大と武庫川女子大が2015年度から看護学科の募集を開始予定であり、その他にも現在水面下で設置の準備を進めている大学がいくつかあるやに聞いています。看護の新設ラッシュは今後も更に続きそうです。

さてその看護学科ですが、近畿地区で新設される3つの大学に関する各模擬試験における評価を見てみますと、京都看護大の評価が最も高く、次いで大和大、その後に奈良学園大が続く、といった状況になっています。

京都看護大はこれまで「京都市立看護短期大」として運営されていた場所に、公立短大から私立四大へ移行はするものの、引き続き看護に関する教育が行われることになっています。また、大和大を設置する学校法人である西大和学園は「白鳳女子短期大」に看護を学ぶ系統を持っており、そこでのノウハウを大学の看護学科に転用できることが想像できます。以上のようにこれら2つの大学に関しては、看護系に初めて進出するわけではないという点が受験生から高い評価を得ており、それが偏差値につながっているものと思われます。

続いては、関西外国語大と京都産業大で予定されている、外国語・国際系の新学科についてです。

これら2つの大学の共通点ですが、新たに学科を作るのではなく、既存の学科を再編する形となっています。

関西外国語大は今春まで「国際言語学部 国際言語コミュニケーション学科」として募集されていた所を「英語国際学部 英語国際学科」と名称変更し、京都産業大は外国語学部に6つあった学科を再編して4つの学科に整理して再出発する、ということになります。

模試の偏差値を見てみますと、代ゼミ模試の評価では関西外国語大と京都産業大はほぼ同じぐらいの位置取りとなっているようです。ただ、関西外国語大は、この春の入試結果集計を基に算出された国際言語学部の時代の偏差値と比べると若干ダウンしているようです。

京都産業大の表内3つの学科については、特に英語学科の評価が高く、アジア言語学科が手ごろな偏差値となっています。国際情勢が志望動向に反映しやすいのが国際系の特徴ですが、京都産業大の新設学科であるアジア言語学科に関してもどうやらその傾向に当てはまってしまっているようです。

今回は詳しくご紹介しなかったところに関しても、しっかりと偏差値をご確認頂き、志望校決定の参考にしてもらえればと思います。