変わる就活 理系女子とグローバル人材の確保を急ぐ企業①

2014年2月4日 火曜日

昨年12月に解禁された2015年3月卒業予定の大学生と大学院生の就職活動ですが、年が変わり2014年1月下旬には、就職活動に関する報道が相次いでいます。

その中で、企業が求める人材像が変わってきていることを示す記事がいくつかありましたので、まとめてご紹介します。

特にこれから大学受験を迎える高校生に皆さんによく読んで頂き、近い将来訪れる就職の機会で、各企業から「欲しい」と思われる姿になるために必要なことなどを知っておいて欲しいです。

まず今回は、理系女子、略して「リケジョ」が渇望されているという話題です。

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「リケジョ」ほしい・・・人材確保にメーカー必死 「絶対数少ない」
(2014年1月24日(金)SankeiBiz 一部抜粋)

メーカー各社が理系を専攻する女子学生「リケジョ(理系女子)」の採用に力を入れている。コニカミノルタは、自社のプラネタリウムで初めてリケジョ向け会社説明会を開催した。専門知識を持つ優秀な人材の確保は企業の競争力に直結する。日立製作所が今年から関西でも説明会を実施するなど、企業側も獲得に必死だ。

コニカミノルタは複写機に加え、プラネタリウムの製造も手がける。今回、会社説明会を東京・池袋の直営プラネタリウムで行い、約160人のリケジョが参加。上映のほか、育児休職制度の紹介や女性社員との懇談会も実施した。同社では「機械や工学を専攻する学生は絶対数が少ない。まず会社に興味を持ってもらいたい」と話す。

日立は昨年初めてリケジョ向け説明会を東京で開いた。今年は大阪でも開催し、対象も研究開発職のほか、他の技術系職種に広げる。同社では「(リケジョは)食品会社などを選ぶ人が多く、重電メーカーを受ける人はさらに少なくなる」と打ち明ける。三菱重工業も昨年からリケジョ向け説明会を実施している。

メーカーにとって、技術系人材の確保は開発面などで競争力を左右する。顧客の多様なニーズにこたえるには、女性を含めた人材の多様性(ダイバーシティ)推進も欠かせない。日立は女子中高生向けの講演なども実施。三菱電機など8社と東大など12大学は企業の研究開発に大学院生を参加させる仕組み作りにも乗り出している。日本が産業競争力を維持するには、産官学が一体となり女性を含めた理系人材の育成に向けた環境整備を進める必要がある。

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こちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2014年度 系統別人気動向~」でご紹介をした、今年行われたセンター試験を受けて国公立大2次出願に向けた出願動向の中で、次のように「理系で女子が増えている」との記載をしました。

『理系では、「工」「農」学系が昨年と変わらない人気傾向です。特に「工」学系は、一年を通して各社の模試でも手堅い人気がありました。河合塾の調査によると、工学系の中でも特に「機械・航空」「建築」といった分野を中心に女子志望者が増加している、ということです。』

理系女子が徐々に増えてきているのは確かなようですが、理系女子は就職先として重電メーカーを中々選択しないという事実があり、今後も理系女子確保において企業間の競争は引き続き熾烈なものになるでしょう。

理系女子はしばらくの間、就職活動で困ることはなさそうです。

女子高校生の方で文系・理系の選択を迷っている方は、まずは理系を積極的に考えてみてはどうでしょうか?

次回のエントリーでは、グローバル人材確保に向けた取り組み例をご紹介します。