大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果④

2014年2月5日 水曜日

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果③
に続くエントリーです。

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

①と②の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をし、③のエントリーでは公立高前期の希望動向について学科単位でご紹介しました。

今回は、主な専門学科に加え総合学科の各校の進路希望調査時点の倍率を、過去5年分の最終倍率や進路希望調査時点の倍率等と合わせてご紹介致します。

まずは、文理学科です。

文理学科10校トータルの倍率が上昇しているので、10校それぞれの倍率を見ても昨年の最終倍率から上がっている所ばかりです。そんな中、大手前高(2.72倍)・高津高(2.44倍)の2校が倍率を下げています。特に、高津高は過去にこれほど低い倍率が出たことがありませんので、今回の結果を見て他校から受験生が流れてきて、結果として倍率が上昇することが考えられます。流出元として候補に上がるのが生野高で、2.98倍という高止まりしている倍率が「厳しい」と見られ、高津高に流れるのではないかと予想します。

続いて、理数・総合科学・国際文化の各学科です。

理数と総合科学の各校は、昨年よりも倍率を下げている、あるいは昨年並みで留まっているという所が多く、受けやすいという印象があります。一方、国際文化の3校はいずれも倍率を上げており、特に住吉高の国際文化は今年も含めた過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率を示しています。要注意です。

次は、国際教養と単位制の各校です。

国際文化科の3校と同様に、国際教養の各校も、長野高を除いた5校で倍率を上げています。また、長野高以外の5校の倍率は、いずれも過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率となっています。高いレベルでの戦いになることが予想されます。対策をしっかりやるべきでしょう。

単位制各校は、昨年最終倍率とほぼ同等かそれより低い倍率となっており、手ごろ感が出ています。狙い目かもしれません。

最後に、総合学科各校の動向です。

昨年は普通科の募集開始とともに多くの受験生が流れて行ってしまった総合学科ですが、今年の調査時点では普通科の高い倍率を嫌って、あるいは、昨年の競争が緩かった様子を見て、総合学科に受験生が戻ってきています。特に、千里青雲高1.62倍と芦間高1.83倍は、過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率となっているなど、きつい揺れ戻しが起こっています。

総合学科は学校の数が多い分、受験生が簡単に志望校を変えることができます。それに加えて昨年から前期でも普通科という選択肢も増えており、普通科⇔総合学科と、相方向の動きで受験生が動くことが考えられます。ご注意ください。

次回はいよいよ普通科全校の調査時点の倍率動向をご紹介します。