関西大 2014年度一般後期に向けて

2014年2月20日 木曜日

関西大が受験生を対象として開催された一般後期入試向けの説明会に、今年もお邪魔をしてきました。

まずは、今年の関西大の一般入試前期の結果をまずは確認してみましょう(画像をクリックすると拡大します)。

大学全体の志願者数は対前年比で99.1%と、昨年とほぼ同数となりました。昨年は対前年比108.2%と大変な志願者数増となりましたので、その揺れ戻しで志願者が減少すると思われたのですが、予想以上に「踏ん張られた」という印象です。

志願者数が昨年並みだった一方で、合格者数は対前年比109.2%と、意外なことに昨年から約1割も多く合格を出されています。

受験生の「安全志向」が非常に強い今年度の大学入試の中、特に国公立大を第一志望に考えているような受験生たちの中で「一応関大は押さえているが、今後国公立に通ればそちらに行く」という方が例年以上に多くいるのではないでしょうか。そういった受験生が多いと、合格者の中から国公立大へ抜けていく数が例年以上に多くなり、結局は入学に至る率が低くなるのではないか、と予想され、それなら最初から合格者数を増やしておこう、とされたものだと思われます。

この「関西大の合格者数増」は、今後周辺の私立大へ大きな影響を与えることになると思われます。

ここからは、具体的な学部名を出しながら、一般前期での入試概況や一般後期に向けた「狙い目学部」「要注意学部」をご紹介してまいります。

今年度の一般前期において、志願者が昨年よりも減っているのは「法(79.9%)」「政策創造(57.7%)」の2つです。また、これら2つの学部は、志願者が減っているにも関わらず、法で100名強、政策創造で昨年並みの合格者数を出しており、かなり倍率が低くなっています。この傾向は一般後期でも続くと思われますので、「狙い目の学部」として挙げることが出来ます。

他の学部は昨年並みかそれ以上となる志願者を集めており、黄色く示した「商」「総合情報」といった一部の学部で合格者数の絞り込み、あるいは志願者数の増えに対して合格者数の増えは押さえられている、という状況はあるものの、基本的には「合格者数は出せるだけ出している」様子が伺えます。

また、今回は詳しい資料はお示ししませんが、昨年よりも合格最低点を下げている学部・方式が結構多くなっています。このことも、「合格者数を増やしている」という状況とリンクしますね。

よって、今後の合格者の手続き状況にもよるのですが、前述の通りの「大学が予想している手続き率の悪さ」の範囲内で収まるのであれば、一般後期は例年あるいは現在予定している通りの入試結果となることが予想され、極端な狙い目学部は「存在しない」ということになります。

ただ、前述の「法」「政策創造」に関しては志願者数の減少に対して合格者数が増えている、あるいは据え置かれている状況と、例年よりも合格ラインが低いこともあり、狙い目になると思われます。また、「社会安全」の一般前期での合格最低点も低めに出ているので、一般後期でも点数的に最も低いラインとなることが予想され、「狙い目」として考えても良いかと思います。

関西大の一般後期の出願は2月20日(木)まで(消印有効)。インターネット出願の場合は2月21日(金)12時までとなっています。