兵庫県公立高入試 新学区制度下での第一志望加算点

2014年2月14日 金曜日

2015年度入試より、兵庫県公立高は新しい学区制に移行することが発表されています。

その新学区制度下において学区ごとに定められた「第一志望加算点」が、このほど発表となりましたのでご紹介致します。

表の下には、第一志望加算点をどのように使って合否判定が行われるか、についても記載しています。

なお、この第一志望加算点については、新学区制導入後、3年経過を目途に検証し、必要があれば見直しが行われる予定になっています。

近畿大 2014年度後期入試合格対策講座&説明会・相談会

2014年2月13日 木曜日

近畿大が一般入試の後期に向けて、受験生を対象とした合格対策講座&説明会・相談会を開催されます。

以下詳細などになります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

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近畿大 後期入試合格対策講座&説明会・相談会

日時・場所:
2月24日(月)14~17時 神戸会場(三宮研修センター7F)
2月25日(火)14~17時 大阪北会場(梅田スカイビル・タワーウエスト10F)
2月26日(水)14~17時 本学会場(近畿大学東大阪キャンパス)

内容:
後期入試活用ナビ、英語対策講座、国語対策講座、数学対策講座、保護者向け近大概要説明
個別相談・資料コーナー

※万全を期していますが、詳細は必ず大学HPでご確認下さい

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ちなみに、近畿大の一般後期入試では一昨年2,522名、2011年で2,331名と、かなりの数の合格者数が出ています。

後期だけでコンスタントに2,000名規模の合格者数を出している大学は全国にもそうそうないのではないでしょうか?これだけ見ても、近畿大には大きなチャンスが眠っていることがわかります。

最後のチャンスに賭ける受験生の皆さんは必ずどこかの回で参加してほしいと思います。

近畿地区私立中高 2015年度入試日程

2014年2月12日 水曜日

去る2月10日(月)より、大阪・兵庫・京都各府県において私立高校入試が行われており、合格発表も順次終えている状況です。

受験生の皆さんは納得できる結果となっていますでしょうか?

さて、そんな高校入試真っ只中ではありますが、近畿地区において現在小学校5年生及び中学校2年生の皆さんがそれぞれ私立中学・私立高校を受験することになる日程が決まっていますので、ご紹介します。

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近畿地区私立中高 2015年度入試日程

私立中学入試統一解禁日
近畿地区統一 2015年1月17日(土)

私立高校入試
大阪府・京都府・兵庫県 2015年2月10日(火)
奈良県 同年2月6日(金)
和歌山県 同年1月31日(土)
滋賀県 同年2月2日(月)

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丸一年後(中学入試に関してはもう残り1年を切ってしまいましたが)に迫った私立中高入試。残された時間はどの受験生も同じ。早くから残された時間を有効に使えるよう、勉強するクセを普段の生活に根付かせておくべきでしょう。

「まだ1年後」と思っていても、時間は確実に、それも思っているよりも速く過ぎていきます。

さあ、受験までの残された日々を有効に使うためにも、今出来ることからすぐ始めていきましょう。

開成教育グループ 各教室では、これから受験に向けて頑張ろうとする皆さんを応援しています。ぜひ、お近くの教室へお越し下さい。

2014年度大阪府私立高 1.5次入試要項

2014年2月10日 月曜日

本日2月10日(月)は、京阪神地区の私立高校入試の実施日です。

この後、大体12日(水)には多くの学校で合格発表が行われます。

希望通りのコースで合格された方についてはそのまま私立高へ入学、あるいは公立高入試に向けて引き続き頑張る、ということになりますが、今回の私立高入試で不合格になってしまった方や、いわゆる「回し合格」となってしまい希望のコースでの合格が叶わなかった方、に関しては、私立高の合格発表日から公立高入試の間に再度私立高を受験するという選択肢も残されています。

そんな、私立高入試に再チャレンジ出来る機会は「1.5次入試」と呼ばれており、2月中旬に大阪府・京都府・兵庫県の私立高の一部で実施されます。

近年では、私立高の1次で希望通りの学校・コースで合格したにもかかわらず更に高いレベルの高校・コースを目指して1.5次入試を受験する、という受験生が増えており、1.5次入試の積極的な活用に注目が集まっているのも事実です。

今回のエントリーでは、大阪府私立高の中で今年1.5次入試を実施する学校の要項をご紹介します(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

※一覧は大阪府私立中学高等学校連合会発表のもの

男子・女子校のページと、共学校のページに分けて掲載をしました。

お気づきの方も多いと思いますが、1.5次入試を2回実施される学校がいくつかあるのがわかります。そういった学校の入試日程をご覧いただくと、大阪府公立高前期の入試前に1回、公立前期の合格発表日以降に1回、と入試日が設定されています。こういった学校は公立前期で不本意な結果になった後でも受験が出来るというのがメリットです。

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果⑤

2014年2月7日 金曜日

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果③
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果④
に続くエントリーです。

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象に調査された第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

①と②の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をし、③と④のエントリーでは公立高前期の希望動向について学科単位でご紹介しました。特に④では、主な専門学科に加え総合学科の各校の進路希望調査時点の倍率を、過去5年分の最終倍率や進路希望調査時点の倍率等と合わせてご紹介しました。

最終回となる今回は、いよいよ普通科各校の動向について詳しく見てまいります。

まずは、前期普通科の全体的な動きです。昨年の最終倍率は3.69倍であったのに対し、今回の希望調査結果では3.58倍となり、若干ですがダウンとなっています。理由として考えられるのが、「昨年の高い倍率を嫌って専門学科や総合学科に流れた」というものがあります。

ここから先、旧学区ごとに状況を見ていくにあたって、ご紹介しているグラフの見方を下に簡単にご説明します。

赤い棒グラフ:今年の第2回進路希望調査結果時点の倍率
緑の棒グラフ:昨年の最終倍率
赤字の学校名:希望調査時点の大阪府前期普通科全体倍率である「3.58倍」を上回っている学校

では、旧第1学区から見てまいります(画像をクリックすると拡大します)。

旧第1学区全体の倍率は3.66倍で、昨年の最終倍率である3.81倍から下げてはいるものの、大阪府全体の倍率よりも高めになっています。昨年の最終倍率では6倍を超えるという突出した人気となっていた春日丘高・山田高は、少し落ち着いた倍率になっていますが、依然として5倍台を維持しています。反対に、三島高が昨年の最終倍率5.29倍から大きく上げて6倍丁度になっています。他には、桜塚高も大きく人気を上げているようです。

続いては、旧第2学区各校の状況です(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

旧第2学区全体の倍率は3.23倍で、昨年の最終倍率3.49倍から大きく下げています。特に、寝屋川高・牧野高といった上位の学校での倍率低下は「チャンス」として受験生たちに迎えられていることでしょう。また、中堅レベルの香里丘高・交野高・門真なみはや高といった所も倍率を下げています。反対に、倍率上昇で注意が必要なのが港高で、昨年の最終倍率3.25倍から大きく上げて4.05倍になっています。

旧第3学区の状況はどうなっていますでしょうか(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

旧第3学区全体の倍率は3.62倍で、昨年の最終倍率3.78倍から若干下げているものの、大阪府全体の平均より高い倍率であることには変わりありません。

このブロックでの大きなトピックスとしては、昨年は前期普通科の募集を行っていなかった夕陽丘高と東住吉高の2校が新たに今年度入試より募集開始となる、という点です。夕陽丘高7.88倍、東住吉高10.10倍とこの2校の倍率が突出しています。これら2校は共に募集定員が40名で、他の普通科で前期募集を行っている学校の半分しかありません。これら2校はレベル的にも「狙いたい」と思う受験生が多いのと、立地(交通アクセス」が比較的良いこともあり、募集定員の少なさに反してかなり人気となっています。大阪府全体を通して見た際に、最も厳しい入試になるものと思われます。要注意です。

最後に、旧第4学区の状況です(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

旧第4学区全体では3.80倍、昨年最終倍率の3.65倍より上がっています。これまでご紹介した旧第1~3学区は全て前年より低い倍率でしたが、このブロックは例外のようです。しかも、泉陽高(5.54倍⇒6.53倍)・登美丘高(4.08倍⇒4.51倍)・久米田高(4.75倍⇒5.89倍)と、大幅な倍率上昇になっている学校があります。この点も、他の旧第1~3学区では見られなかった傾向です。その他にも、昨年の最終倍率から今回の調査結果にかけて倍率が上がっている所が多数あります。

大阪府公立高 前期選抜の出願は2月14日(金)~17日(月)となっています(15日(土)と16日(日)は除く)。今回の調査結果を見て出願先を変える受験生が多く出てくると思います。もしも出願先を変えるつもりでしたら、各校の今の様子だけで判断せず、「このあとどのように他の受験生が動くか?」を予想して出願先を決めるようにしましょう。

変わる就活 理系女子とグローバル人材の確保を急ぐ企業②

2014年2月6日 木曜日

昨年12月に解禁された2015年3月卒業予定の大学生と大学院生の就職活動ですが、年が変わり2014年1月下旬には、就職活動に関する報道が相次いでいます。

その中で、企業が求める人材像が変わってきていることを示す記事がいくつかありましたので、前回と今回の2回のエントリーに分けてご紹介しています。

特にこれから大学受験を迎える高校生に皆さんによく読んで頂き、近い将来訪れる就職の機会で、各企業から「欲しい」と思われる姿になるために必要なことなどを知っておいて欲しいです。

前回は、理系女子、略して「リケジョ」が渇望されているという話題をこちらのエントリー「変わる就活 理系女子とグローバル人材の確保を急ぐ企業①」でご紹介しました。

今回は、グローバル人材の確保に向けて、少し変わった合同企業説明会が行われている例をご紹介します。

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就活グローバル化で日本人学生はどうなる?
(2014年1月22日東洋経済ONLINE 一部抜粋)

日本国内の大学に留学している外国人留学生を対象とした就職イベント「JOB博」が、JR東京駅近くのパソナグループ本社で開催された。最近は留学生を対象にしたイベントが増えているが、パソナがこうしたイベントを開催するのは22回目となる。日本企業が外国人採用に熱心ではなかった1990年代初頭から、外国人留学生と日本企業のマッチングに力を入れている。

イベントの形式は基本的に普通の合同企業説明会と大きな違いはない。ただ、会場の受付にはパソナの外国人スタッフが多く配置されていた。普段は日本人が受付業務をしているので、明らかに雰囲気が違う。外国人留学生はさまざまな国から来ているので、「6カ国語対応が可能な態勢にした」(パソナ)とのこと。留学生は日本語が堪能だが、母国語が通じればより安心してイベントに臨むことができる。

日本企業がブースを設けて学生に説明するのは、普通の合同企業説明会と同じ形式。しかし、日本語に堪能なパソナの外国人スタッフが、会場内で留学生をサポートしていたのはこうしたイベントならではの光景だ。また、出展企業も自社の外国人社員を動員して留学生の勧誘を行っていた。

海外展開を拡大したい企業にとって、留学生は非常に重宝な存在だ。母国語と日本語ができるし、両方の国の文化や習慣を知っている。採用したのはいいが、日本の習慣や日本企業になじめず退職してしまうリスクが低い。

最近は、日本企業が海外の大学生を直接採用するケースが増えているが、ある出展企業の担当者は、「海外から直接採用した社員は、2~3年で辞めてしまうことが多い。うちとしては長く勤務してもらって、海外と日本の橋渡しとして活躍してほしい。言葉だけでなく、日本と海外の両方の事情を知っている留学生を採用したい」とのこと。

日本学生支援機構による直近の調査によると、2012年5月時点で、日本国内にいる外国人留学生の数は13万7756人。日本政府は2020年までに外国人留学生の数を30万人まで増やす計画だ。

今後、日本へやってくる外国人留学生は増加するだろう。そして、2020年といえば東京五輪の年。東京五輪で日本の魅力が世界に周知されれば、2020年以降も留学生数はさらに増えるに違いない。

「JOB博」のようなイベントが増えることと留学生の増加によって、日本企業に就職する外国人は増加するだろう。就活は国籍を問わないグローバルな競争となっていく。

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この記事のように、日本企業が日本人以外の学生も積極的に採用している例をよく聞きます。日本国内もそうですが、海外で学ぶ外国人学生の採用を検討する企業も増加傾向にあるようです。また、株式会社ディスコが行った企業調査によりますと、留学経験を持つ日本人学生を採用すると回答する企業数は毎年増加傾向にあるそうです。日本の学生だけではなく、海外で学んだ日本人留学生や日本で学ぶ外国人留学生にも企業が目を向けている、ということになります。

そういった企業が学生に求めている資質は、異文化を理解し国際社会で共存できる能力とバイタリティー、自立精神といった所だそうです。

これから大学を選ぶ高校生の皆さん。住み慣れた自宅と大学の往復で4年間の貴重な大学生活を終えてしまわず、短い期間でもいいので、海外を舞台に生活するようなことを一度考えてみませんか?グローバルな経験・視野は、就職活動もそうですが、その後の人生でもいろんなところで有利になることでしょう。

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果④

2014年2月5日 水曜日

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果③
に続くエントリーです。

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

①と②の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をし、③のエントリーでは公立高前期の希望動向について学科単位でご紹介しました。

今回は、主な専門学科に加え総合学科の各校の進路希望調査時点の倍率を、過去5年分の最終倍率や進路希望調査時点の倍率等と合わせてご紹介致します。

まずは、文理学科です。

文理学科10校トータルの倍率が上昇しているので、10校それぞれの倍率を見ても昨年の最終倍率から上がっている所ばかりです。そんな中、大手前高(2.72倍)・高津高(2.44倍)の2校が倍率を下げています。特に、高津高は過去にこれほど低い倍率が出たことがありませんので、今回の結果を見て他校から受験生が流れてきて、結果として倍率が上昇することが考えられます。流出元として候補に上がるのが生野高で、2.98倍という高止まりしている倍率が「厳しい」と見られ、高津高に流れるのではないかと予想します。

続いて、理数・総合科学・国際文化の各学科です。

理数と総合科学の各校は、昨年よりも倍率を下げている、あるいは昨年並みで留まっているという所が多く、受けやすいという印象があります。一方、国際文化の3校はいずれも倍率を上げており、特に住吉高の国際文化は今年も含めた過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率を示しています。要注意です。

次は、国際教養と単位制の各校です。

国際文化科の3校と同様に、国際教養の各校も、長野高を除いた5校で倍率を上げています。また、長野高以外の5校の倍率は、いずれも過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率となっています。高いレベルでの戦いになることが予想されます。対策をしっかりやるべきでしょう。

単位制各校は、昨年最終倍率とほぼ同等かそれより低い倍率となっており、手ごろ感が出ています。狙い目かもしれません。

最後に、総合学科各校の動向です。

昨年は普通科の募集開始とともに多くの受験生が流れて行ってしまった総合学科ですが、今年の調査時点では普通科の高い倍率を嫌って、あるいは、昨年の競争が緩かった様子を見て、総合学科に受験生が戻ってきています。特に、千里青雲高1.62倍と芦間高1.83倍は、過去6年間の希望調査時点・最終倍率全てにおいて最も高い倍率となっているなど、きつい揺れ戻しが起こっています。

総合学科は学校の数が多い分、受験生が簡単に志望校を変えることができます。それに加えて昨年から前期でも普通科という選択肢も増えており、普通科⇔総合学科と、相方向の動きで受験生が動くことが考えられます。ご注意ください。

次回はいよいよ普通科全校の調査時点の倍率動向をご紹介します。

変わる就活 理系女子とグローバル人材の確保を急ぐ企業①

2014年2月4日 火曜日

昨年12月に解禁された2015年3月卒業予定の大学生と大学院生の就職活動ですが、年が変わり2014年1月下旬には、就職活動に関する報道が相次いでいます。

その中で、企業が求める人材像が変わってきていることを示す記事がいくつかありましたので、まとめてご紹介します。

特にこれから大学受験を迎える高校生に皆さんによく読んで頂き、近い将来訪れる就職の機会で、各企業から「欲しい」と思われる姿になるために必要なことなどを知っておいて欲しいです。

まず今回は、理系女子、略して「リケジョ」が渇望されているという話題です。

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「リケジョ」ほしい・・・人材確保にメーカー必死 「絶対数少ない」
(2014年1月24日(金)SankeiBiz 一部抜粋)

メーカー各社が理系を専攻する女子学生「リケジョ(理系女子)」の採用に力を入れている。コニカミノルタは、自社のプラネタリウムで初めてリケジョ向け会社説明会を開催した。専門知識を持つ優秀な人材の確保は企業の競争力に直結する。日立製作所が今年から関西でも説明会を実施するなど、企業側も獲得に必死だ。

コニカミノルタは複写機に加え、プラネタリウムの製造も手がける。今回、会社説明会を東京・池袋の直営プラネタリウムで行い、約160人のリケジョが参加。上映のほか、育児休職制度の紹介や女性社員との懇談会も実施した。同社では「機械や工学を専攻する学生は絶対数が少ない。まず会社に興味を持ってもらいたい」と話す。

日立は昨年初めてリケジョ向け説明会を東京で開いた。今年は大阪でも開催し、対象も研究開発職のほか、他の技術系職種に広げる。同社では「(リケジョは)食品会社などを選ぶ人が多く、重電メーカーを受ける人はさらに少なくなる」と打ち明ける。三菱重工業も昨年からリケジョ向け説明会を実施している。

メーカーにとって、技術系人材の確保は開発面などで競争力を左右する。顧客の多様なニーズにこたえるには、女性を含めた人材の多様性(ダイバーシティ)推進も欠かせない。日立は女子中高生向けの講演なども実施。三菱電機など8社と東大など12大学は企業の研究開発に大学院生を参加させる仕組み作りにも乗り出している。日本が産業競争力を維持するには、産官学が一体となり女性を含めた理系人材の育成に向けた環境整備を進める必要がある。

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こちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2014年度 系統別人気動向~」でご紹介をした、今年行われたセンター試験を受けて国公立大2次出願に向けた出願動向の中で、次のように「理系で女子が増えている」との記載をしました。

『理系では、「工」「農」学系が昨年と変わらない人気傾向です。特に「工」学系は、一年を通して各社の模試でも手堅い人気がありました。河合塾の調査によると、工学系の中でも特に「機械・航空」「建築」といった分野を中心に女子志望者が増加している、ということです。』

理系女子が徐々に増えてきているのは確かなようですが、理系女子は就職先として重電メーカーを中々選択しないという事実があり、今後も理系女子確保において企業間の競争は引き続き熾烈なものになるでしょう。

理系女子はしばらくの間、就職活動で困ることはなさそうです。

女子高校生の方で文系・理系の選択を迷っている方は、まずは理系を積極的に考えてみてはどうでしょうか?

次回のエントリーでは、グローバル人材確保に向けた取り組み例をご紹介します。

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果③

2014年2月3日 月曜日

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②
に続くエントリーです。

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

上記の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をしましたが、今回のエントリーより、公立高前期の希望動向についてご紹介してまいります。

今回は、学科単位での人気動向を見てまいります。主要な学科について、次の表にひとまとめにしました。

以下、学科ごとに簡単な分析をしてみます。

普通科
前期選抜での募集2年目となる今年。昨年度は希望調査時点3.90倍⇒最終倍率3.69倍と少し下げたが、今年の希望調査時点では昨年最終倍率から更に下げて3.58倍となっている。後で解説するが、昨年度入試で倍率を下げた所が多かった専門学科や総合学科へ受験生が流れている。学校別の倍率はまた後日詳しく解説するが、5~6倍の学校が数校、中には7倍や10倍といった超高倍率の学校もあり、今後出願を迎える際には学校間での志望者の移動が大いに予想されるので、動向には注意が必要。

文理学科
昨年の最終倍率2.89倍から若干上げ、今回の希望調査では2.95倍。希望調査時点の倍率としては過去4年間で最も高く、今後出願を迎える際も高倍率になることが予想される。

理数科
ここ2年続いていた高倍率傾向から一転し、大きく倍率を下げて1.87倍。このままいけば昨年や一昨年ほどの難易度にはならないと思われ、「穴場」となる可能性大。

総合科学科
昨年の最終倍率1.81倍とほぼ同程度の1.78倍。最終倍率は例年と同じ1.8~1.9倍に収まるものと思われる。

国際文化科
ここ数年の進路希望調査時点の倍率では最も高い1.82倍で、昨年最終倍率1.60倍と比較するとかなりの上がり幅。2012年度入試と同程度の高倍率・難易度になると予想されるので、注意が必要な系統。

国際教養科
国際文化科と同じく、ここ数年の進路希望調査時点の倍率では最も高い2.20倍、しかも、希望調査時点・最終倍率すべてを通して見てもこれほど高い倍率が見当たらなく、一部の学校を除いて難化は必至の情勢。

単位制
1.43倍と落ちついた倍率で、例年並みかそれよりも低い倍率・難易度で済む可能性が高い。狙い目か。

総合学科
昨年は最終倍率で例年より大きく下げて「穴場」となった総合学科だが、今年はそれが受験生に気付かれたのか、普通科志望者がこちらへ流れてきており、2年前水準の倍率にまで戻っている。昨年の倍率・難易度を想定していると痛い目にあうので、それ相応の心構えを持って対策を進めるべき。

次回のエントリーでは、専門学科・総合学科各校の倍率推移を見てまいります。