同志社女子大 質の高い看護師の育成を目指して

2014年4月7日 月曜日

同志社女子大が2014年3月23日(日)に開催されたオープンキャンパスにお邪魔してきました。

今回のオープンキャンパスは今出川キャンパスと京田辺キャンパスの両キャンパス同時開催ということでしたが、看護学部が設置予定となっている京田辺Cに今回はお邪魔をさせて頂きました。

当日ですが、まず大学紹介・入試説明というプログラムで全体的な説明が行われ、その後各学部・学科に分かれて学科紹介とミニ講義が行われる、という形式で進行しました。

大学紹介・入試説明の部分でお聞きした内容のうち、少しだけご紹介を致します。

2014年3月卒業生の就職率は現在集計中で、4月末には判明予定となっています。大学全体の就職先として伝統的に多いのが「金融・保険業(2012年度生実績17.0%)」なのですが、薬学部が誕生して以降「卸売・小売業(同22.0%)」の占める率が伸びているそうです。これは、薬学卒業生の主な就職先であるドラッグストアがこのカテゴリーに分類されるため、とのことです。ちなみに、2012年度生で最も多い採用人数となっているのが三菱東京UFJ銀行(23名)です。

薬剤師国家試験結果が3月末に判明するため、就職率と同じく2014年3月卒業生の合格率も後日判明することになります。薬学部志望の受験生はこういった合格率の部分もしっかりとチェックするようにしましょう。

同志社女子大の強みの1つである「管理栄養士」の話題です。今年卒業者の管理栄養士国家試験合格率は100%で、久々とのこと。2012年度97.4%、2011年度98.9%、2010年度97.6%、2009年度98.6%と、過去も100%に近い合格率を維持していますので、管理栄養士希望の方は「鉄板」の大学ですね。

さて、ここからは2015年に設置を予定されている看護学部(仮称)についての話題です。

定員80名、京田辺Cに設置予定としている看護学部。看護学部新設が相次ぐ中であえて参入する理由として、「社会的ニーズの高まり」に加えて、以下にあるような「同志社と看護の間にある歴史的背景」を挙げておられました。

①新島襄は同志社英学校の他に、同志社病院と京都看病婦学校を1887年に創設している
②新島襄の妻八重は、日清戦争と日露戦争の際に篤志看護婦として従軍した

同志社女子大は、看護学部で「高度な知識・技術と豊かな人間性を兼ね備えた『質の高い看護師』を育成」することを目指されます。そして、看護師を育成する過程で、同志社女子大の3つの教育理念が看護師として必要な要素としても重要になってくる、ということを強調されておられました。

①キリスト教主義 = 愛
②リベラルアーツ = 知
③国際主義 = 他者理解

これら3つの教育理念を礎として、現場に対応し得る看護実践能力を修得するために、次の点に特徴を持たせられます。

①「講義」「演習」「実習」の段階的履修
②これらを有機的に結び付ける、少人数の「看護実践総合演習」

そして、取得可能な資格・免許(予定)は、看護師国家試験受験資格・保健師国家試験受験資格・養護教諭一種免許状 等が予定されています。

気になる設備面のお話です。京田辺Cでは看護学部専用の新校舎を現在建築中で、専門分野ごとに「基礎」「成人」「母性・小児」「老年」「在宅」「地域」といった各分野の実習室を設けることで医療現場での臨地実習と直結させることになっています。

最後に、看護学部の2015年度入試に関しての情報です。

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